理想の夫婦〜長い年月を一緒に過ごしてみてはじめてわかる

ステキな老夫婦

以前、近所の居酒屋にひとりで行った時に、隣に座った品のいい老夫婦がとてもステキだった。

着こなしになれているのが一目でわかる、センスのいい服。

会話の時にはお互いの目を見て話している。

奥様よりやや高い目線から、ご主人が優しそうな笑顔を浮かべて話しかけている姿は、誰が見ても愛情を感じる光景だった。

 

少し赤くなった奥様を気遣うご主人。

頬に両手を当ててはにかむ奥様。

なんでもない光景だが、なぜかとっても心が和んだ。

 

私達夫婦もこうなる予定だった。

しかし私の隣には誰もいない。

 

反対側には一席おいて、むさ苦しいおっさんが1人でまぐろ納豆をすすっている。

このおっさんもまた私と同類か・・・

夫婦について

嫁との長い夫婦生活を思い出してみる。

結婚とは、新しい白紙のノートに二人でペンを取り、二人で長い物語を書き続けるようなものだと思う。

出会ったことに感謝しつつ心を込めて書くときもあれば、喧嘩して書きなぐるようなときもあったかもしれない。

しかしどんなことがあっても、嫁と一緒に長い間暮らせたことには心から感謝したい。

面白い夫婦生活だった。

 

しかし、今はもうその物語の続きを書くことはない。

ただ私は、ひたすらこの長い年月の物語を繰り返し読むだけなのだ。

いつまでもいつまでも思い出しては笑い、思い出しては泣き、そうやっていつか私が天国に行く時にすべての物語は終わる。

それが夫婦生活だと思う。

たとえ今日私が死んでも、明日はまた日がのぼり、日は沈む。

そして誰かの夫婦の物語が、また１ページめくられて書きこまれるのだ。

 

離婚する夫婦も多いが、結婚するときはみな愛し合って結婚したのだ。

他人同士が結婚して一緒に暮らし、人生をともに歩むことがどれほど奇跡のように尊いことか、思い巡らしてほしい。

 

世の中のすべての夫婦が、あの居酒屋の老夫婦のように年老いて行ければ、どんなに幸せなことだろう。

 

 

老後のおひとりさまごはん

今朝は珍しくサラダボウルではない。

まあ、ごはんと野菜を混ぜて食べる点では似たようなものだが・・・

 

彩りのいい野菜はアートボードのようだ。

今日はなんとナチョスライス！

前日に行ったビアバーで食べたナチョスが美味しかったので、またチャレンジ精神が沸々と湧いてしまった。

食べてて思い出したのが、なんか似たような材料が冷蔵庫にあるな〜と。

トルティーヤチップスの代わりにごはんを敷いて、その上に冷凍してあった鶏そぼろとチーズをトッピング。

一度ここでグリル。

チーズが美味そうに溶けたら、さらにベビーリーフやパプリカ、ブロッコリー、ミニトマト、コリアンダーをトッピングして、チーズドレッシングをかけて出来上がり！

醤油味のあまから鶏そぼろにチーズとパクチー。

さてみなさんは食べる勇気があるだろうか。

しかし、なんでも混ぜれば美味い！

 

日本の裏側に住むメキシコ人も、よもや日本の老人がナチョスをライスと一緒に食べてるなど、思いもよらないだろう。

 

アミーゴ！！

 

昨日のランチははまぐり潮ラーメン！

これは絶品だった。

スーパーに巨大なはまぐりが1個200円で売ってたので、2個買ってスープをとってみた。

お吸い物ではないのでちゃんとラーメンスープにしたのだが、なんとも魚介ダシがきいてて美味しいラーメンになった。

 

晩ごはんはきゅうりとわかめとタコのコチュジャン和え。

 

鮮魚コーナーでパックで売ってたカルパッチョ盛り。

実は、昨日は全身がしびれて動くのが大変だった。

前日の撮影のときにかなり重いものを持ったせいで、例の脊柱菅狭窄症が悪化した気がする。

いつもなら薬を飲めばだいたい痛みやしびれはおさまるのだが、昨日はその薬が効かなかったので苦しかった。

今朝もまだ下半身がしびれている。

久しぶりに病院に行って点滴をしてもらおうか。

 

若い時と違うのは、昔なら一晩寝れば治っていたものが、歳を取るとなかなか治らないことだ。

こうやって体中のいろんなところが、長年の酷使で悲鳴を上げ始めるのだろう。

これも老人あるあるである。

 

電池が切れたらもう二度と動き出すことはない。

死んだ嫁とばあちゃんが遠くで手を降っているのが見えた気がした。