オードリー春日はめっちゃでかい!
本格的にウォーキングを始めてから3〜4ヶ月経つだろうか。
1時間弱のコースがいくつかできああがっている。
ウォーキングの辛いところは、毎日毎日同じコースをぐるぐると歩くこと。
コースは5〜6コースあっても、それでも毎日歩いているとさすがに見飽きる。
できるだけ知らない道へ知らない道へと進むのだが、それでも3〜4ヶ月も経てば表札の名前まで覚えてしまう。
郵便配達か宅配便のバイトくらいはできそうな気がするな。
まあでも世田谷は立派な邸宅を見て回るだけでも楽しい。
ついにそんな日課となってしまったウォーキングだが、先日下高井戸駅の裏手の道を歩いていたときに、何やら上下真っ黒な服を着た20人ほどの集団がいた。
駅の裏手の道はよほど地元の人しか通らないような細い路地である。
そこに黒服の集団が20人も歩いているのだから、なかなか異様な光景だ。
しかもただ歩いているのではなく、その歩くスピードがウォーキングレベルのスピードだったから何事かと思った。
私はこんな連中に抜かれまいと歩くスピードを上げて頑張った。
しかしその黒服集団のスピードは私のウォーキングのスピードよりも速い。
当然だ。
その黒服集団はみな若い。
私のような老人が歩くスピードなんてたかが知れてるから、あっという間に黒服集団に飲み込まれてしまいそうになった。
その時に、その黒服集団を率いて歩いている一人の男が目に入った。
その男だけが黒服ではなく、ド派手なピンク色のタンクトップを着ているではないか!
『あいつがこのチームのボスか。。。』
そのド派手なピンク男は後ろの黒服たちよりも一回りは体がでかい!
ピンク男の体がデカすぎて見えなかったのだが、その陰には小柄な女性も歩いている。
両手で首にかけたタオルの端を掴み、ピンク男に遅れまいと必死で歩いている様子だ。
なんか怪しいな・・・コイツら。
私も負けまいと必死に足を動かすが、急いでいるのは気持ちばかりで実際のスピードは小学生にも抜かれるほどの亀歩きである。
そうこうしている間に、いつの間にかあのピンク男が私の横に並んだじゃないか!
間近で見るとあのピンク男は本当にデカかった。
その時私は、ピンク男の顔を見上げて『あっ!』と思った。
『あれぇ?芸人のオードリー春日さんじゃないの!!』
そうだ!
あのド派手なピンクのタンクトップ男は、なんと芸人のオードリー春日さんだったのだ。
春日さんはマスクはしていたものの、あの特徴的な髪型ですぐにわかった。
しかも黒服のスタッフが音声用の長いマイクを春日さんに向けて歩いているので、春日さんはずっと何か喋っている。
そしてその後ろについて歩いていた女性は、タレントのトリンドル玲奈さんだようだ。
そっか、何か番組のロケの撮影なのかと、ようやくそこで私も状況が飲み込めた。
う〜ん、無駄に張り合ってないでさっさと道を開ければよかった。
きっとカメラマンの人は、親父が抜かされないように頑張っているのに苦笑していたに違いない。
素人親父がオードリー春日さんと張り合って並走してる姿は、とてもじゃないが番組でオンエアできないだろう。
それにしてもなんの収録かは知らないが、ただのロケにこれほど多くのスタッフがついて回らなければならないものか?
みんな揃って黒服だし、その光景は異様でもあるし住民や歩行者にしてみれば迷惑でもある。
すると一人の女性のADさんが私の元へ走ってきた。
ロケの邪魔するなと怒られるのかと思ったら、そのADさんは私に丁寧に番組の説明をしてくれて、そしてもしかして私の姿がテレビに映り込むかも知れないので、そのための承諾書へのサインをしてほしいということだった。
なぜこれほどの大人数のスタッフがゾロゾロ歩いているのかと思ったら、いちいち通行人の方達に番組の説明をして承諾書にサインを書いてもらっていたのだ。
公園で遊んでたちびっ子たちが『春日〜!』と叫びなら寄ってきたが、そのちびっ子たちにもサインを書かせていたから徹底しているなと思った。
その番組とやらは、10月からの新番組『ベスコングルメ~ベストコンディションで最高の瞬間を!~(TBS系)』
という街歩き系のグルメ番組らしい。
下高井戸駅から三軒茶屋まで。
要するに世田谷線の始発駅から終点の三軒茶屋駅までをひたすら歩いて、ベストコンディションになったところで美味しいグルメを食べながらビールを飲むという企画だそうだ。
今回のロケは11月のいずれかの日曜日にオンエアらしいから、私がオードリー春日さんと張り合っているシーンを見たい方は、ぜひご覧いただきたい。
ロケ銀座
実は私が住んでいる世田谷線の界隈は、やたらとロケの撮影が多いところだ。
普通の住宅に紛れてハウススタジオがたくさんあるし、そういうスタジオや世田谷線沿線でとにかくいろんな撮影が行われている。
つい最近終わったドラマだと思うが、高橋一生さんと柴咲コウさんの『インビジブル』の撮影も、うちの目と鼻の先にある道路で行われていた。
高橋一生さんが自転車で走るシーンだったが、まあ何度も何度も撮影されてたので高橋一生さんも大変だっただろう。
このへんにお住まいの方はもう慣れてらっしゃるので、俳優さんがロケの撮影をされていても見向きもしない。
人が集まることもないので、ロケの撮影はとても楽なんじゃないかと思う。
それが世田谷なのだ。
そんな世田谷でもって、あろうことか私はオードリー春日さんと張り合ってロケの撮影の邪魔をしてしまうという失態を犯してしまったのだ。
まるで競歩競技の首位争いのようなデッドヒート!
もしテレビでオンエアされたなら、私の必死の形相をご覧いただきたい。
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YouTubeとたまにブログを拝見しております。昭和31年5月生まれの北海道男子です。同年代のせいか、仰られていることに同感する場面が多くあります。
お辛い過去を背負いつつ、残された人生を大いに楽しみましょう。死ぬときに、楽しい人生だったな と思えるように をモットーに生きています。
(参考ですが、明日30日の朝6時から放送されるバナナまんのせっかくグルメで、私が投稿したおみせが紹介される予定です)