めでたくもありめでたくもなし・・・なんでもありがたがる日本人

クラフトビール
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母からの年賀状

 

毎年母からの年賀状には『明けましておめでとう』と書いてあるのに、今年の年賀状にはそれがなかった。

冒頭に書いてあったのは『めでたくもありめでたくもなし』という言葉。

 

1月が私と同じ誕生月の母は今月で89歳になる。

そして年賀状にはこうも書いてあった。

 

『よくもここまで生きてきました』

 

と・・・

 

そっか。

89歳になるとそんな気分なんだな。

日本人女性の平均寿命をまだやっと超えたあたりというのに、89年も生きると正月もめでたいばかりではないらしい。

 

母は何にでも感謝を口にし何にでも手を合わせるような人だった。

なんでもありがたがる日本人の典型のような人だ。

 

それが年賀状の冒頭に新年の挨拶もなく、長生きしたことがまるでありがたくないような口ぶりになっている。

どうしたんだ?

と思ったが、まあその境地というものは89歳になってみないと私には理解ができないんだろう。

 

なんか生きるのも面倒臭くなっちゃうのかもな。

創価学会にのめり込んで私に感謝感謝と言い続けた母は、歳をとって新しい年に感謝することも億劫になったらしい。

 

なんかようやく母が普通になった気がした。

正月が来たからって何をそんなにありがたがる必要がある?

 

まあ、私が元々日本人らしくないのか、何にでもありがたいという気持ちにはなれない。

このマンションでドアに正月飾りをつけてないのは私だけだった。

 

隣の20代のお姉ちゃんだってチープな正月飾りをつけているというのに・・・

もちろん鏡餅など飾らないし初詣にも行かない。

 

神社やお寺などの建築物としての価値にはとても威厳を感じるが、だからお金を払って手を合わせる気にはなれない。

いや、昔はそんなことは考えず習慣としてお参りしていたことはあった。

 

嫁がまだ生きていた頃は・・・

 

嫁は神社やお寺にお参りするのが大好きだった。

御朱印も集めていたし、嫁もまた何にでも手を合わせる日本人の典型のような人だったのだ。

 

だから私もつられて手を合わせてきた。

しかし5年前嫁がだんだん体調が悪くなり、それで地元の氏神様にお祓いに行くと言って聞かないので宮司にお祓いをお願いした。

 

宮司はお祓いの前日は冷水を浴びて体を清めたと言っていた。

個人のお祓いは高額だった。

長い時間祈祷をしてもらい宮司はもう大丈夫と私に言ってくれた。

 

しかしなんてことはない。

あっけなく嫁は死んでしまったのだ。

 

あの頃からもう何もありがたいものなどなくなった。

すっかり日本人ではなくなった気がした。

 

朝日をお崇む日本人。

初日に手を合わせる日本人。

 

パンダだってありがたいらしい。

神社に行けばたくさんのお守りが売っている。

家内安全、商売繁盛、病気回復、恋愛成就・・・

もうなんでも願いは叶う!

 

ありがたやーありがたやー。

 

誰かが病気すれば千羽鶴を折り、黒猫が横切れば不吉だと塩をまき、茶柱が立ったら大喜びし、目覚まし占いで最下位だったら外出をやめる。

 

そんなバカなことがあるか。

 

どんなに祈ってもその祈りが神に届くことはない。

だいたい神が金を要求することがおかしい。

しかも嫁の祈祷には松竹梅と値段がランク付けされていたのだ。

 

竹にしたから嫁は死んだのか?

神様、いくらなんでもそりゃないだろ。

 

新しい年がきて私もまた一つ歳をとる。

 

めでたくもありめでたくもなしだ。

 

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今日のゆいまるくん

 

昨日はゆいまるくんの今年初めてのシャンプーカットの日。

今年の冬は毎年恒例のサマーカットから、モコモコの羊カットに変えたのでお散歩でも震えることがなくなった。

今まで何をやってたんだろうな。

 

 

しかもモコモコだとおデブちゃんに見えて本当に可愛い!

 

 

動くゆいまるくんが見たいというリクエストがあったので、たまたま撮影した動画を公開しよう!

こんな雪の日に毛があるってありがたいな。

 

 

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老後のおひとりさまごはん

 

昨日の朝食は鯛のだし茶漬け。

ついにこのお茶漬けのためだけに鯛の冊を買ってきた。

ほんとうまい!

 

 

そしてランチは残った鯛のお刺身でいつも作るディルのカルパッチョ。

それをなんと冷製ラーメンにするというチャレンジングなことをやってみた。

しかし!

やっぱり鯛はどうやっても鯛。

見事に美味しかった。

 

pecorino-ramen

 

昨日の東京はこんな景色になった。

あっという間に雪景色だ。

 

公園では子供たちが大はしゃぎしている。

私ははしゃいだわけではないが、なんとなく雪の中を歩いてみたくて外に出てみた。

 

真っ白な雪の世界にトボトボと歩く老人・・・

徘徊しているようにしか見えない。

 

そしてたどり着いたのはいつものHATOS OUTSIDE

昨日からの営業だったのだが、なんとビアサーバーが壊れているんだと。

仕方なく冷蔵庫の缶ビールを飲むことにした。

 

ポートランドのBAERLIC BEER COMPANYのオーツ麦のクラフトビール。

もう1本はMARZENという初めて飲んだダークピルスナー。

 

今年もこのビアバーにはお世話になる。

 

そしてこのお店も昨日から営業開始ということで行ってきた。

下高井戸 まきたや

 

あまりに寒かったので三岳のお湯割り。

胃に染み渡るうまさ!

 

 

カツオのお刺身。

やっぱスーパーのカツオとは違うな。

とても美しい。

 

赤貝の酢味噌。

 

そしてちくわの磯辺揚げ。

誰が考えたのかは知らないがこれうますぎる!

 

なんだか昨日は冬らしい天気だったが、やっぱり冬は寒くて夏は暑いのがいい。

日本人はやたらと日本の四季を自慢したがるが、実は外国人にしてみればその反応に苦慮するそうだ。

なぜかというと、四季は外国にも当然だがあるからだ。

 

四季すらありがたがる日本人。

しかしその気持ちは私でもわかるな。

 

こんな雪の日に飲む焼酎のお湯割は最高だから。

 

 

※スパムも落ち着いたのでまたコメント欄開きました!!

しばらく動画編集で忙しいのでお返事はできませんがコメント頂けたら嬉しいです。

コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!

  1. あさみ より:

    ペコリーノさま

    今年もよろしくお願いします。

    うちの主人も年始にお参りに行き、主人だけがお札を買いましたが
    その翌年に主人は亡くなってしまいました。
    神仏に祈ることは心の気休めにはなりますが、
    どうしようもないことはあるのだと思いました。

    ゆいまる君、羊カット可愛いですね。
    うちの周りではゆいまる君のようなカットしている子は見ないです。
    さすが世田谷区ですね。

    今年もペコリーノさんのブログを朝一で読んで
    朝から癒しをもらい一日頑張っていきたいと思います。

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