映画『老後の資金がありません』
最近、テレビでもCMがスタートしているのでご存知の方も多いと思うが、まさに我々高齢者がターゲットとなっている映画『老後の資金がありません』。
天海祐希と松重豊が夫婦役で、タイトル通りの老後資金をめぐって奮闘するコメディ映画というストーリーのようだ。
短い予告編しか見ていないのでなんとも言えないが、天海祐希の持ち前の演技力が炸裂している映画であることはわかる。
2021年公開のようだが、まだ具体的な公開日はオフィシャルサイトでも案内されてはいない。
シニア世代にとっては切実なテーマの映画なので、はたして人気が出るのだろうか。
2019年に金融庁が発表した『老後2000万問題』から、我々高齢者やこれから年金生活が始まる人たちは、老後資金が最大の不安の種となった。
年金だけでは2000万円足りませんよという、年金を管轄する金融庁からのまさかの凍りつくような報告が発端だ。
これがいわゆる『年金2000万問題』。
そしてそれを狙ったかのような今回の映画のタイトル。
いや、狙ったに違いないタイトルとテーマに、ちょっとあざとさが見え隠れするのが嫌な感じだ。
まあコメディだからラストシーンで笑い飛ばせるような内容であれば大歓迎なのだが。
実は作家の大江秀樹氏の新刊について書かれた記事を発見し、たいへん面白かったのでここでご紹介させていただきたい。
この本に書かれていることはかなり衝撃の事実だ。
今日のブログのタイトルでも書いているが、そもそも『老後2000万問題』は存在すらしないとおっしゃっている。
なぜ年金だけでは2000万の老後資金が不足するかという報告書の内容だが、これを報告した金融庁の金融審議会はこう説明しているのだ。
高齢者夫婦の保有貯蓄額の平均は2484万円。
だから年金以外に毎月55000円多く使っても問題ありませんよということなのだ。
年金だけでは老後資金が2000万不足しますよとは書いてない。
金融審議会の報告書を隅から隅までちゃんと読み込んだ人などいないので、メディアのいつもの手法で都合よく切り取られて編集された記事に、我々が踊らされただけのことなのである。
私は平均ほど貯蓄はないと言う人は、55000円よりも使えるお金が少ないだけのことなのだ。
それを証明するかのように、1984年当時の郵政省による試算もある。
今から36年も前のことだ。
それによると、当時は2000万どころかさらに不足すると報告されているから驚く。
当時の定年の年齢は60歳。
そして平均寿命は79歳だったので、約19年間が年金生活の平均だった。
その19年間の生活費の合計が5885万円。
そして年金支給額は概算で3265万円なので、足りない生活費はなんと2619万円!
現在の2000万よりもさらに多い2619万円が不足すると試算されている。
では当時50歳くらいだった人は現在86歳になっているわけだが、その方達が現在大変なご苦労をされているかというと、そんな話は聞こえてこない。
もちろん中には厳しい生活を余儀なくされている方もいるかもだが、要するに年金が足りない伝説は昔から存在していて、それでも年金生活者は普通に暮らしてきたという歴史なのだ。
麻生財務大臣も『そんなことは正式に聞いてない』とか逃げてないで、実はそういうことだからいたずらに心配しないようにと国民に向かって説明すればいいのだ。
大臣なんだからちゃんと大臣の仕事をしろ!
人相が悪くて偉そうにしていれば政治家が務まるとでも思ってるのか?
メディアに煽られさらに映画まで見せられては、不安ばかりが助長される世の中だが、我々もまた情報は正しく咀嚼して理解しないとダメだ。
みんな噛まずに飲みこんでしまっているから消化が悪くなる。
そのことをわかって映画を見に行けば、年金の不安すらエンターテイメントとして楽しめると思う!
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
あの方のことを、人相が悪くて偉そうにしてるって書かれていますが、私は2Fさんの人相のほうが気になりますね。
ニンジンサラダ作ってみましたが、玉ねぎのすりおろしが辛すぎて、苦味が出てしまったので、いつものやり方(ニンジン、玉ねぎ、ニンニクを軽くチン)で作りましたら、美味しくできましたよ♪
また作ってますね~!
こしあんさん
コメントありがとうございます!
2Fさん(笑)
たしかに2回さんも似たような感じですよね。
てか同じ穴のむじな?
タマネギのすりおろしが辛い!?
そうでしたか〜。
1昼夜冷蔵庫に入れると辛味は抜けて味が馴染むんです。