女ひとりくらい
平井大が『75億分の1人と』という歌を歌っているが、みんなそんな砂粒みたいな確率で出会って結婚したんだろう?
だったら女のひとりくらい幸せにしてやれ。
女が夢見る『幸せな結婚生活』。
そう、難しいことを言ってるわけではない。
普通に幸せな結婚生活を送らせてあげるだけのことだ。
たったそれだけのことができない男。
なぜお前は男として生まれたのだ。
女は泣かせない。
ありったけの優しさで包んであげて安心させてあげるのだ。
なんの不安もなく平凡でいいから、毎日気分をハレにしてあげればいい。
世界中の女を幸せにしろなんて言ってない。
たったひとりの女なのだ。
それも自分が愛した女。
そのひとりも幸せにできないなんて情けない男が多すぎる。
テレビでは男による女や子供への虐待、殺人、犯罪のニュースばかりだ。
幸せな結婚どころか、選んだ男が悪ければ命の危機まで与えかねない。
男のせいで不条理すぎる。
偉そうに言うが自分はどう?
私も嫁に幸せな結婚生活を送らせてあげたかった。
今もし嫁に聞けたなら、きっと幸せだったと言うに違いない。
でもそうじゃないのだ。
苦労もせずもっと平凡で退屈な結婚生活を送らせてあげたかったのだ。
泣かせたこともあった。
苦労もさせた。
平凡で退屈な毎日とは程遠い生活だった。
仕事に明け暮れ転勤ばかりの結婚生活。
少しばかり余裕ができたときには、2人とももう年老いていた。
そして嫁は楽しい老後など経験する間もなく死んだ。
嫁はいつか私にこう言った。
『あなたとは戦友ね』
苦労をさせたから出た言葉だ。
俺たちは夫婦ではなく戦う仲間だったのか。
それじゃあワンピースじゃないか!
戦う日々も楽しかったかもしれない。
転勤という旅もいい経験だったと言ってくれるかもだ。
しかし結婚した当時はそんな生活は望んでいなかったはずだ。
もっと平凡で退屈で晴れの日ばかりの結婚生活を望んでたんじゃないのか?
答えはもう返ってこない。
老後のおひとりさまごはん
5年前まで毎朝嫁に朝食を作ってもらっていた。
私の方が幸せだった。
ありがとう。
昨日の朝食はハムエッグマヨトースト。
1枚のパンにこれだけたっぷりとマヨネーズをかけるのは勇気がいる。
カロリー爆弾だ。
しかしこれがうまい!
ランチは薬味そば。
しらす、ごま、大葉、刻みのり、九条ネギ、みょうが、おくらをトッピング。
体にいいものを食べた気がする。
おそばは嫁が大好きだったおびなたのそばだ。
夜はどんぐり豚のスペアリブがセールだったので、グリル野菜とスペアリブの煮込み。
それとタコとブロッコリー、トマトのバジルソース。
スペアリブは焼いて煮込んでまた焼くという手間がかかる。
しかし醤油と蜂蜜とお酢で煮込んだスペアリブは、トロトロで実にうまい!
器にお金かけてますねとよく言われるがそう見えるだけである。
ステンレスのトレーも英字が印刷されたアルミホイルもダイソーで100円。
右上のフィンガーボールに使った器も2〜300円だった。
一番高いのはGIGANTICのビールグラスで、これはビアバーで買った物で2000円。
仲のいい夫婦を見ていると目を細めたくなる。
他人同士だから我慢も必要だが、結婚生活は人のために我慢することを学ぶいい機会だと思う。
お互い支え合って生きていくことでどんな困難でも乗り越えていける。
そうやって2人で年老いて人生を振り返った時に、なんとも言えない幸せな気持ちで心が満たされるはずだ。
兄弟のような夫婦でも・・・
親友のような夫婦でも・・・
戦友のような夫婦でも・・・
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