『丸亀製麺』は讃岐うどんの看板を下ろせと炎上！？

地元民の気持ちはよくわかる

 

店舗数や売上高で業界NO1の丸亀製麺。

私も過去には何度も足を運んだことがある。

丸亀製麺のあの分厚いかき揚げが大好きだった。

 

しかし一度、ざるうどんのすだれの裏側がカビだらけの写真がSNSに投稿されたことがあり、あまりに不衛生だったのでそれから全く行かなくなった。

今はさすがに改善されていると思うが、所詮チェーン店というのもありもう行く気はしない。

 

でも世間では大人気の丸亀製麺だ。

その丸亀製麺のニュースが最近やたらと目に付く。

一つは丸亀製麺が香川県にもう１店舗しか残ってないというニュース。

 

え？

讃岐うどんなのに香川県に１店舗だけ？

みなさんもそう思われるだろう。

 

ところが丸亀製麺は実は兵庫県加古川市が発祥のお店なのだ。

それで讃岐うどんと名乗っていることに地元民から反発が強く、それで高松市に１店舗を残すのみとなったらしい。

当然店名となっている丸亀市には店舗はない。

 

だったら加古川うどんじゃないか。

それは香川県民からしてみたら炎上しそうな話だ。

しかもそれで日本一になっているというのも鼻持ちならないだろう。

 

これがまかり通るなら、私だって実はイタリア生まれって書いてみたい。

ぺこりーのは本名とも言いたいし、喋るとチョットイタリアナマリガデルンデスとも言いたい。

 

しかしそれができないのは自分に嘘がつけないから。

どう見ても平たい和風な顔だしな。

 

だから丸亀製麺さんも讃岐うどんを標榜するのはまだいいとしても、さすがに丸亀にお店がないのに店名に丸亀と入れるのは炎上しそうな話である。

自分に嘘をついているということだ。

 

一方で、業界2位の『はなまるうどん』は高松市で創業して香川県内にも１４店舗を構えているというから、地元民にも愛されているのだと思う。

そして業界トップの丸亀製麺がニュースやSNSで叩かれて大炎上するはめになったのだ。

それが丸亀製麺にまつわる２つ目のニュース。

 

ただね〜。

それを言い出すなら全国に数多ある銀座はどうなるんだろう。

戸越銀座だって十条銀座だって砂町銀座だって、銀座とは何の関係もない。

 

勝手に銀座と名乗っているだけのことだ。

そしていずれも大人気の商店街となっている。

 

明治食品の銀座カリーも銀座とは何の関係もないし、銀座にお店がないのに『銀座〜』と名付けた飲食店もたくさんあるじゃないか。

日本中に博多ラーメンも長浜ラーメンもある。

しかし博多には全く関係がないというお店がほとんどだろう。

 

他にも札幌味噌ラーメンだって信州そばだって、そうやって上げていくとキリがない。

ブランドってなかなか難しいが、結局はそれを世間が受け入れるか受け入れないかによるのかも。

 

博多ラーメンと名がついていても美味しくなければ誰も食べに行かないだろう。

しかし博多発祥のお店じゃないからと言って、福岡県民が怒ってSNSが炎上することはないんじゃないかな〜。

 

ただ、県外から福岡にチェーン展開した博多ラーメンのお店があったとしたら、おそらく福岡県民はそのお店には行かない。

だって地元にはうまい本場の博多ラーメンのお店がたくさんあるのだから。

 

香川県も同じで、わざわざ他県のチェーン店に行かずとも地元の美味しい讃岐うどんの個人店が山ほどある。

だから丸亀製麺に行かないのはそういうことだ。

SNSで叩かなくても、ただ食べに行かないことが県民の意志でいいじゃないか。

 

まあ私も高松には３〜4ヶ月長期出張で滞在したことがある。

地元の個人店の讃岐うどんは飛び切りうまい！

悪いが丸亀製麺が味も値段も雰囲気も、地元の個人店に敵うわけがない。

 

食文化とはきっとそんなものだ。