老後破産なんてまったく心配無用!〜危機を煽る人たちは何が目的!?

時事ネタ
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破産の意味

 

どうして老人を不安にさせようとする人たちが後を立たないのか・・・

老後の危機を煽って何の得があるんだろう。

私が一番最近見た老人に向けた記事の書き出しにはこう書いてある。

 

『老後は、今までなかった問題が次々と降りかかってきます』

 

ハァ〜?

 

老後じゃなくても今までも次々と問題はあったわ!!

 

そういうあんたは病気もせず、仕事もずっと順風満帆、家族問題もなし、1mmも波風が立つことなく平々凡々と暮らしてきたのか!?

そのあんたも老後になったら、とたんに次々と問題が沸き起こるというのか!?

 

失礼!

ちょっと言葉が過ぎた・・・

 

そりゃ生きていれば問題のひとつやふたつあるだろう。

しかしこれから老後を迎える人たちが、何か老後に恐れ慄くようなことを吹聴するのはやめてもらいたい。

 

例えば今日のタイトルの老後破産だ。

本当に多くの老人に老後破産のリスクがあるのならば、もっと正確なデーターとともに詳しく説明してほしい。

 

過去に老後破産した人たちがいったいどれくらいいるのか。

その確率はどの程度なのか。

それを示さずに主観で書かれた記事になんの意味がある。

 

そこで私の方で実際に老後に自己破産した件数を調べてみることにした。

しかし情報らしい情報が出てこない。

 

これだけ老後破産についていろんな人が記事にしているのに、肝心の年齢別の破産件数の情報はほとんどないのだ。

かろうじて2017年に日本弁護士協会の調査によるグラフを見つけたので、これが参考になるかもしれない。

 

そのグラフで見ると、70歳代以上の自己破産の割合は全体の7.51%となっている。

たしかに0ではない。

 

しかし7%台の数字が突出して高いとも思えない。

各年代の平均からすれば20歳代同様もっとも低い年代と言える。

 

人数で調べると2019年の自己破産の総件数が約8万件。

仮にこの7%が自己破産したと考えると70歳代の老後破産件数は5600人という数字になる。

 

70歳以上の人口は2791万人である。

これで単純に計算すると老後破産の割合はわずか0.02%しかない。

 

70歳以上の人口で割っているから80歳代、90歳代も含まれていると考えても、0.1%にも満たないだろう。

全国でのこの数字を多いと思うか少ないと思うかはみなさんの判断しだいだが、これで老後破産が大問題だと騒ぎ立てるのはいかがなものかと思うのだ。

 

ただ付け加えておくが、2007年の自己破産の総件数は約15万件という件数だから、自己破産全体の件数も15万件から8万件へと半減している。

そういう情報もちゃんと付け加えておいてほしい。

 

さらにだが、そもそも老後に破産するということはどういうことかというと、法律では借金をした人が返せなくなったことで、貸した人がその人の財産から公平な弁済を受けるための手続きと書いてある。

だから高齢者でも借金がない人は老後破産のしようがないということなのだ。

 

70歳以上の平均資産保有額は1,314万円。

ただこれは富裕層が平均を極端に上げているので、中央値で資産額を見てみると460万円となる。

これが70歳以上の平均の資産額と言っていいと思う。

 

意外に少ない感じがするが、すでに貯金を切り崩して生活しているのかもしれない。

ここは要注意である。

ただ、もっとも多くの70歳代はこの金額の資産を持っているので借金があるとは思えない。

 

では70歳代で借金を抱える人がどれくらいいるかというと、約13%の方がなんらかの借金があるということだ。

内訳は住宅ローンや住宅の改修というのがトップで半数近くを占める。

生活費という理由は12%だからこれもさほど多いとは思えない。

 

さてこれらの数字から言えることは、70歳代の88%の方は老後破産しようにも借金がないから老後破産などできないのだ。

 

無い袖は振れない。

ハゲはもうハゲない。

借金がなければ老後破産もない。

 

そういうことである。

 

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老後破産の元凶はダレ?

 

もちろん、老後破産はないが老後に生活困窮者になる可能性は大いにある。

むしろそれが大問題だろう。

 

先程の生活費を借金に頼っている12%の方は、この生活困窮者になる可能性はたしかに高いと思われる。

この方たちはなんらかの対策を考えないといずれ生活困窮者となり、借金返済が滞ることで老後破産の可能性も高くなる。

 

しかし生活が困窮するということに対して、有効な解決策として書かれている記事はどれも似たり寄ったり。

ライターの立場によって都合良く書かれているので、ここもよく見極める必要がある。

 

ファイナンシャルプランナーだと投資をすすめ、不動産屋だとマンション経営をすすめている。

大前提は『必ず儲かる』だ。

 

この世の中、そんなことがあるわけがない。

そういう誰かに都合のいいバイアスがかかった記事こそ一番の問題だと思う。

 

この方達がすすめているとおりにもし儲からなかったら、それこそ老後に破産する可能性が高いのでは?

 

だとしたら老後破産の元凶は誰なんだ?

 

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まとめ

 

もし仮に・・・

老後に破産をしたとしよう。

 

生活が困窮するのは苦しいが、それでも命をとられるわけではないしいろんなセーフティネットもある。

だからあまり余計な心配をしないようにしよう。

 

人生の最後にお金のことばかり考えて死ぬのはいやだ。

 

人が生きる意味とはそんなものではないから。

 

コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!

  1. ウォッカ より:

    必ず儲かる話はありませんね~。

    私は椅子に長時間座ってると像さんですかと思うくらい足が浮腫みます😭この羊くん🐏に片足を載せたら解消されますね。ふわふわして気持ち良さそう😊

    この韓国鍋をドローンでデリバリー出来たら良いのに。バイク便なら有りかな

    • ぺこりーの ぺこりーの より:

      ウォッカさん

      コメントありがとうございます!

      羊くんは快適ですよ。
      他にも像や犬、サイなどいろんな動物がありました。
      Amazonでどうぞ〜。
      お鍋は自力で作ってくださいね(≧∇≦)

  2. […] 昨日の朝食はコロッケサンド。 […]

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