若者が自殺する国で幸せが何か教えてやれるのは老人しかいない

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酒は人生に何を教えてくれたか

酒を飲まない人にとってはいったい何の話だと言われるのだろう。

世の中には酒を飲む人と飲まない人がいて、私の場合はたまたま酒を飲む人生だった。

 

ただそれだけのことだ。

 

たかが酒だ。

そんな大仰に考えることもないのだが、しかし人間が生きていく上でもっとも必要であろう食べる

という行為。

 

その食べる量よりも酒を飲んだ量の方が私はどうも多い気がする。

だから私は酒を飲んで生きてきたのだ。

 

そうなると酒に学んだこともたくさんあった。

今振り返ってみると本当にそう思う。

 

私を育ててくれた祖父が私が育った島で土建業をやっていたこともあり、小さい頃から人夫さんと

呼ばれる肉体労働者が私の周りには大勢いた。

 

ガタイが良くて屈強で陽気な男たちだ。

その陽気な男たちは、幼気で可愛らしい私をよく可愛がってくれた。

 

今思えばそれがいらん世話やった。

まだミルクがようやく口から離れたくらいの私が、ミルクの次に覚えたドリンクの味が酒だったか

らだ。

 

普通なら、ミルクの次はヤクルトとかジョアとかそんなもんじゃないの?

陽気なバカ男たちは悪気はないのだが、幼い私に面白がって酒を飲ませるのである。

 

これって今だったら児童虐待とかになるんじゃないか?

しかし私の場合、ちょっと喜んでいるふしがある。

 

ここら辺で私がぶっ倒れて救急車ででも運ばれてしまえば、私の人生は変わっていたのかもしれ

ない。

 

しかし小学校低学年になる頃の私は、あろうことか陽気なバカ野郎たちの晩酌の相手ができるくら

いになっていた。

 

このあたりから私の酒飲み人生が確定したんだな。

酒臭い小学生ってあまり見ないだろう?

 

私が子供の頃の日本ってもう何かもが緩かった。

一応、法律はあったのだろうが、子供に酒を飲ませようがタバコを吸わせようが、当時の大人たち

はなんとも思わない。

 

挙げ句の果てはどこから手に入れたのか、洋物のエロビデオの上映会などにも私は連れて行かれた

のだった。

 

今思えばもうすでにあの頃から、大人として私を扱ってくれていたような気がする。

ちょっと・・・

いやだいぶ間違ってはいるが、あれが私の周りにいた人夫さんたちの愛情であり独特の可愛がり方

だったようにも思う。

 

愛すべきバカたち。

彼らがいたから私は酒が飲めるようになったし、大人の階段を3段跳びで駆け上がれた。

 

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酒の失敗

 

酒の失敗を数えればキリがない。

もちろん大人になってからの話だ。

 

さすがに酔っ払った小学生が、教室で先生を殴ったという話は聞いたことがないだろう。

私も一応、20歳まではおとなしい飲み方だったのだ。

 

こらこら!

お酒は20歳からだぞ!

 

いや本当に私が育った島はそういうところだったのだ。

 

私が数ある酒の失敗で学んだことはたった一つ。

この一つが守れれば酒で失敗することは100%ないと断言できる。

 

その一つとは・・・

 

『酒は飲み過ぎるな』

 

それな!

 

しかしこれがなかなか難しい。

頭ではわかっていても、場の空気が私に『ほれ飲め飲め』と空いたグラスに酒を注ぐのである。

 

これを100回繰り返しても

60歳を過ぎても

何度痛い目にあっても

 

まだやってるからやれやれだ。

もう酒を飲み続けている限り繰り返すんだろうな。

 

しかしさすがに若い頃のように致命的な失敗はしなくなった。

ようやく成長した気分だ。

 

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酒に学んだこと

 

酒の失敗から学んだことも多かった。

しかし私が酒に一番学んだことは他にある。

 

それは何かというと・・・

いい友達ができたことだ。

 

たかが酒だが

何度も一緒に飲みたいという友達はそうそうできない。

 

友達との温度は、酒を飲んだ回数で上がっていくと思っている。

7年前に亡くなった妻も同じだ。

 

何度も何度も乾杯して酒を飲んで、どこまで行っても終わりが見えない東京という大都会を飲み歩

いた。

 

そして東京という街を飲み干して妻は亡くなった。

酒がなければ、妻とあんなに何度もバカ笑いすることもなかっただろう。

 

酒を飲むと想像力のプロテクターが外れる。

そして酒を飲んで想像したことが現実になったことがいくつもある。

 

人間は自分の想像力を超えてなれるものなんて一つだってないと思う。

自分が想像できることがすべてなのだ。

 

そう考えると酒が私の想像力を掻き立て、窮屈なイメージの領域を広げてくれた。

それが現実になって今がある。

 

信仰心のない私でも、酒を神に捧げる気持ちはわかる気がする。

 

今の若者は、昭和生まれの私たちのようには酒を飲まないらしい。

飲めないんじゃないんだな、きっと・・・

 

だったら昭和のバカどものようには飲まなくても、自分の想像力を刺激する程度の酒は飲んでみ

なよ。

 

きっと面白いことがひらめくから!

そしてそれが本当に現実になるから!

 

また酒を飲んだら

今日あった嫌なことだって忘れることもできるんだぞ!

 

明日、目が覚めたら

よ〜し今日も頑張るか!という気持ちにもなれる。

 

散々飲んできた昭和のおっさんが言うから間違いないよ。

 

だって・・・

若者が大勢自殺する日本という国で

 

何が幸せか教えてやれるのは、私たち老人しかいないと思うんだよ。

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