よく見りゃわかる!
もはやフィッシング詐欺メールも特殊詐欺の電話も日常になっているから、さほど驚かなくなっている。
やはり驚いたのは、一番最初に届いたフィッシング詐欺メールだったと思う。
私も危うく騙されそうになった。
しかし、その後大量に送りつけられるフィッシング詐欺メールは、どれもこれも似たようなものばかりで、さすがにこれに引っかかるバカはもういないのではないか?
そんななか、昨日は初めてメールではなく私のスマホに特殊詐欺の電話がかかってきた。
ついに私も特殊詐欺に狙われるようになったのか!
これで私も晴れて高齢者の仲間入りだなと感慨深かった。
これまでも怪しい電話は何度かあったが、おそらく今までは電話を折り返したりしなければ被害に遭わないで済むタイプの特殊詐欺電話だったんだと思う。
ところが昨日の電話は、初めてオペレーターらしき女性が電話口で私と喋ったのだ!
しかもその内容は厚労省の名を語るという、いかにも特殊詐欺っぽい内容だった。
ちょっと胸の高鳴りを私は抑えきれなかった。
受話器からはその女性の背後の音が耳に聞こえる。
どうやら大勢のオペレーターがいるコールセンターのような雰囲気の音だ。
完璧だ!
これなら厚労省からの依頼を受けたコールセンターのオペレーターが、国民に何かしらの案内の電話をしているというシチュエーションが出来上がっている。
そしてその内容はというと、私に厚労省からの助成金の還付があるということだった。
おけ!
それな!
『助成金』
『還付』
いかにも特殊詐欺っぽい単語だ。
そしてその還付を受けるために、これから送られてくるショートメッセージのリンクから手続きをしろということだった。
私は『ハイハイ』と言って電話を切った。
するとすぐさまスマホにショートメッセージが届いた!
なんとスピーディーなやりとり・・・
政府の給付金の手続きよりもスムーズでわかりやすかった!
もちろん図に乗ってリンク先から手続きをするほどアホじゃない。
しかしフィッシング詐欺の一連のオペレーションを体験できたことは、不思議な満足感があった。
もっとありがちな『オレオレ詐欺』の方がより臨場感があったと思うが、それにしてもあの女性オペレーターは誘導がうまかった!
実に淡々と事務的にしか話さない。
騙そうなどという雰囲気は微塵も見せないのだ。
相当な熟練を積まれたのであろう。
国税庁から税金未納!?
新鮮な特殊詐欺の電話から一夜明け、朝からメールアプリを開いてみると・・・
ん?
AmazonやNHKを語るフィッシング詐欺メールに混じって『国税庁』からのメールが届いているではないか!
しかもAmazonとNHKはすでに迷惑メールフォルダーに振り分けられている。
しかしこの『国税庁』からのメールは普通に受信メールのフォルダーに届いていた。
メールアプリも、このメールは迷惑メールだと認識していないのだ。
で、内容はというと、私の所得税の未納額が5万円あるということだった。
もうこの時点で笑っちゃうのだが、所得税が5万円ポッキリなんてキリのいい額であるわけがない。
しかし、この国税庁を語ったフィッシング詐欺メールは新しいと思った。
なのでこれから被害に遭われる方が出るかもしれないので、このブログにそのメールの内容を掲載して注意喚起しておくことにした。
メールのキャプチャーと文章のコピペの両方を掲載しておく。
まずこのメールのおかしいと気付くのが、送信先が『国税庁』からのメールでること。
税金の徴収業務は『国税庁』ではなく『国税局』もしくは『税務署』が行うのが筋だろう。
メールのタイトルには『税務署からの・・・』となっているのでまずここがチグハグ。
まあ、そもそも税金の督促をメールで送るというところからしておかしいのだが、そこはあえて目をつぶって内容を見てみる。
もしかするとe-Taxで納税されている方は、メールでの督促もアリかもと思う方がいるかもしれない。
ただ、赤のアンダーラインの文字を見ていただければわかるように、やたらと中国でしか使用しないような漢字が多いのだ。
おそらく中国から送られているのだろうが、中国のパソコンだと漢字のフォントがこうなるのであろう。
納付期限と最終期限と2つ期限が表記されているが、このメールが送られてきたのが8月24日(水)の午前5:33分。
2つの期限はどちらも25日だからめっちゃ焦ってるのがわかる。
さらに『支払期日の延長不可』と注意書きまであるじゃないか。
厳しいな〜。
そしてこちらはテキストのコピペだからもう少し読みやすいと思う。
e-Taxをご利用いただきありがとうございます。
あなたの所得稅(または延滞金(法律により計算した客勛 について、これまで自主的に納付されるよう催促してきま したが、まだ納付されておりません。
もし最終期限までに 納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、自 動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの值権など の差押処分に着手致します。
納稅確認番号:****6452
滯納金合計:50000円
納付期限: 2022/8/25
最終期限: 2022/8/25 (支払期日の延長不可)
お支払いへ⇒ https://www.nta.go.jp/tax-payment
※ 本メールは、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」にメールアドレスを登録いただいた方へ配信しております。
なお、本メールアドレスは送信専用のため、返信を受け付けておりません。ご了承ください。
———————————————————-
発行元:国税庁
Copyright (C) NATIONAL TAX AGENCY ALL Rights Reserved.
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変なところに半角スペースが入っているし文章自体もおかしい。
要するによく読めばフィッシング詐欺メールだと気づくはずだ。
一番確認しなければならないのは送信元のメールアドレス。
今回のフィッシング詐欺メールの送信元のアドレスはこれだ。
これどう見ても国税庁のアドレスではないだろう。
このアドレスで検索してみると・・・
なんとこのアドレスは全日空(ANA)のフィッシング詐欺メールで使用されているアドレスだった!!
おそらくだが、国税庁用のアドレスを作るのが間に合わずANAのフィッシング詐欺で使用したメールアドレスをそのまま使用して送ったらしい。
仕事が雑だな〜!
ついでにNHKのフィッシング詐欺メールも・・・
ついでというと失礼だが、NHKのフィッシング詐欺メールもご紹介しておこう。
てか、私にどれだけのフィッシング詐欺メールが送られてきてるんだ?
フィッシング詐欺メールまとめ
今日は国税庁を語るフィッシング詐欺メールやNHKを装ったフィッシング詐欺メールをご紹介してきた。
実際に私のメールアプリに届いたばかりの新鮮な詐欺メールである。
まずはこのメールを見ていただき、あなたのところへももしかすると送られてくるかもしれないフィッシング詐欺メールに備えていただければと思う。
メールが届く分には特に被害は発生しない。
そのメールに記載されているリンクを開いたり、添付されているファイルを開きさえしなければ大丈夫だ。
だからいたずらに心配する必要はないが、問題はフィッシング詐欺メールも時代とともに巧妙になってきていること。
このブログの読者の方が被害に遭わないように、また新手のフィッシング詐欺メールが届いたら紹介するつもりだ。
高齢者の仲間の皆様。
自分達の身は自分達で守るのよ!
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
ペコリーノさん、おはようございます。
巧みな詐欺メール、気をつけます!
税金未納なんてメールが来たら焦ってしまってリンク先をポチっとしちゃいそうですよね!
情報、ありがとうございます!