素晴らしき退屈な日々〜バーチャル老後

老後あるある
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脊柱管狭窄症の手術から1ヶ月が経った

実は前回の診察で医者から処方された薬は

1錠も飲まなかった

 

全部痛み止めなんだろうが

医者には申し訳ないが

副作用が酷過ぎて

手術後の痛みよりも

その副作用の方が怖かった

 

薬を飲まなかったらどれくらい痛むのだろうと

試すつもりで飲まなかったところ

普通に大丈夫そうだったので

それで飲むのをやめたのだ

 

医者には今度の診察で正直に話をして

すいませんと謝ろうと思う

 

その薬の副作用とは

全身のむくみと意識障害

 

まあ、むくみの方はむくんでいるのか

太っているのかが分かりにくいため

さほど気にもならないのだが

意識障害の方がすごくて

眠いのを通り越して

2度ほど気を失ったのかと思うほど

意識が飛んだのだ

 

よほど強い薬なんだろうと思った

で、まだ術後1ヶ月というのに

昨日は自転車で皮膚科まで行き

足にできている大きなホクロを

液体窒素で焼いてもらう治療をしてもらった

 

その後、ちょっとした用で

さらに自転車に乗って

管轄の警察署まで行ってきた

 

さすがに家に帰ってからは疲れ果てて

仕込んでおいた鶏の唐揚げもそのままに

ウィスキーを飲んで寝てしまった

 

脊柱管狭窄症の手術は

私の退屈な老後においては

ちょっとしたイベントだったが

手術が終わってしまえば

元の平穏で退屈な毎日に戻った

 

せいぜいコルセットが窮屈な程度で

もう足の痺れもない

 

傷口あたりはまだ痛むが

どうやら脊柱管狭窄症特有の症状は

手術によって取り除かれたようだ

 

手術は成功だったんだな

 

手術と関係あるのかどうかはわからないが

術後は夜あまり眠れなくて

とんでもない時間に目がさめる

 

実は今日も夜中の2時に目が覚めてしまい

それでこのテキストを打っている

 

目が覚めたついでに

仕込んでおいた鶏の唐揚げを油で揚げた

夜中の3時にである

 

ポテトサラダも作った

今が何時だろうが自由だ

 

夜眠れなくても

次の日の予定など何もないのだから

眠れないくらいどーってことはない

眠たい時に寝ればいいだけのことである

 

手術をした自分の体だけを心配してればいい

 

世田谷線もまだ走らない夜明け前のこの時間は

街は静かで物音ひとつせず

きっと今日も平和な朝がやってくるのだろう

 

部屋には唐揚げのうまそうな匂いが

立ち込めている

 

ゆいまるくんが目を閉じたまま

鼻をヒクヒクさせているのがわかる

実に平和だ

 

 

 

ところが朝のニュースでは

相変わらず世界のあちこちで悲惨な戦争が続き

首長同士の名ばかりの停戦合意が報道される

 

結局停戦などされないのは

もう命令系統などとっくに

破綻しているということなんだろう

 

テレビのモニターの向こう側とこちら側では

何ミリくらいの距離があるんだろうか

 

その何ミリを隔てて

私がいるこちら側は恐ろしく退屈で平和な世界

一方何ミリかの向こう側では

身体中に包帯を巻いた兵士や

ミサイルから逃げ惑う一般市民の映像が

残酷なまでに映し出される

 

この戦争は現実なんだろうか

私は自分のいる側があまりに平和すぎて

映像が現実なのかフェイクなのかもよくわからない

 

本当に世界はこんなに残酷で混沌としているのか?

きっとあの包帯を巻いた兵士達は

痛み止めの副作用なんて

気にしていられないんだろうな

 

 

世界は危険なんだな・・・

だから平和な日本に大勢の外国人がやってくる

 

そして口々に

清潔で平和な日本のことを褒め称える

 

そんなにあなた達が生まれ育った国は

汚くて危険なのか?

 

日本と外国

どっちが当たり前なの?

 

そんな安全と言われる日本で

千葉では15歳の少年が84歳の女性を刺殺

 

愛知では16歳の少年が祖父母を殺害

これで安全?

 

日本でも悲惨な事件は連日のように起きている

それでもまだ日本は安全で

外国は危険だというのか?

 

外国ってどんなところなんだろう?

 

若者の自殺が多い国日本

毎日誰かが殺される日本

 

しかし日本以上に危険だという外国

なんか現代に生きる人たちは大変だなと思う

 

実は昨日、私の大好きな大泉洋さんが主演されている

『室町無頼』という映画を見た

 

いやいや、映画だからとは言え

室町時代も生きるのは大変だなと思った

 

重税に喘ぐ農民

搾取する側の将軍や幕府、地方大名達

 

そして起こるべきして起こる農民一揆

しかし農民達はあっけなく殺されて

いつまでもこの構図は変わらぬまま

時代は流れる

 

あんな時代に生まれなくてよかったと

映画を見ながらつくづく思った

 

まだ現代の方がマシかも・・・

なぜなら室町時代の平均寿命は

15歳から17歳という説もあり

いかに大人が早死にするのかが空恐ろしい

 

他の説では室町時代の平均寿命は

30〜40歳とも書いてあるから

まだそちらの説が信憑性がありそうだ

 

それでも30〜40歳だから

今の80代が平均寿命の現代と比較すれば

圧倒的に命は短いのである

 

現代の殺人も理不尽ではあるけれど

あの時代の死に方も理不尽極まりない

それを考えるだけでなんだかため息が出る

 

 

今も昔も・・・

日本も外国も・・・

 

そんなに生きるのが大変なのに

私の周りだけは不思議なくらいに

何も起こらない

 

毎日毎日退屈で平和な日々が繰り返され

まるで自分だけがどこかバーチャルな空間に

隔離されているのかもと錯覚するほどだ

 

老後ってもしかすると

みんなバーチャルな世界に生きて行くように

なってるのかも!

 

人生の最後だから悩むことなく

ほんわか暮らしてもらおう

 

誰の仕業かは知らぬがそんな配慮なのかもしれない

どうりでボケるはずだ!

 

事件に遭った高齢者たちは

たまたま現実の世界に足を踏み入れちゃったんだな

 

しかしバーチャルな割には

脊柱管狭窄症なんて手の込んだイベントを

私に経験させる必要があったのか?

 

コルセットまではめさせて・・・

ライフリーまで買っちゃったぞ!

 

今日もバーチャルな私の街は

 

平和で

 

退屈で

 

 

何も起こらない

 

 

 

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