男の中の男
男に生まれたなら、一生に一度はこういうふうに呼ばれてみたいと思う。
『男の中の男』
あるいは
『本物の男』
本物?
本物があるということは偽物もあるということか。
世の女子たちはそこが見抜けない。
ついつい偽物をつかまされて、後から泣かされるという話は枚挙に遑がない。
ではどんな男が本物で男の中の男なんだろうか。
実は私には若い頃から憧れていた俳優がいる。
最近、日本映画専門チャンネルで久しぶりに懐かしい映画を見たので、それでこの記事を書こうと思った次第だ。
本物というか大人というか、とにかく好きだったその俳優は7年前に亡くなった『菅原文太』さんだ。
先日亡くなった『田中邦衛』さんとの名シーンがテレビで何度も流れたが、『北の国から』でもいい役を演じておられた。
特に私が好きだったのは『仁義なき戦い』や『まむしの兄弟』シリーズで、当時映画でしか知らなかった菅原文太さんを本物のヤクザだと思っていた。
我ながら嫌になるくらい田舎者だが、あの頃は広島にだけは絶対に行かないようにしようと本気で思っていた。
ヤクザしかおらん怖い街。
それが当時の広島のイメージだった。
菅原文太さんが
『とっちゃるけんの〜、首洗ってまっちょりんしゃい!』
と凄むセリフに、私は本当におしっこちびりそうだった。
カッコいい!!
これが大人の男と言うもんじゃ!
いつしか自分も広島弁になっちょる。
ところがある日友人から聞いた話に私は衝撃を受けた。
その友人が言うには・・・
『菅原文太がヤクザなわけないやろ!!彼は早稲田大学の法学部出身やで。』
当時京都の学校に通ってた私は、その友人の言葉をにわかに信じることができなかった。
『バカ!!早稲田大学のインテリがあんな演技ができるわけない!!』
と、反論したものの、調べてみると本当に菅原文太さんは早稲田大学の法学部出身で、演劇部にはいっていたということを知った。
そのときのショックは今でも覚えている。
文太さんの嘘つき。。。
でも、それを知ってからは、だいぶ落ち着いて文太さんの映画を見れるようになったのはよかったことだ。
あの一件がなければ『千と千尋の神隠し』の釜爺の声をやっている文太さんに私は・・・
『ヤクザがアニメの声優って何をやっちょるんか!!』
と怒鳴り声を上げていたに違いない。
それでも文太さんは、私にとってはやはり大人の男であり男の中の男である。
強さと優しさを併せ持つ男。
それが大人の男だと私は思っている。
当然だが女にも優しい。
文太さんなら、一度くらい抱かれてみてもよかった。
あれから私も当時の文太さんの年に近づいた気がする。
もう憧れの俳優もこの世にいなくなった。
では自分はいったい大人の男になれたのだろうか。
年齢的には確実に大人になった。
大人過ぎてもうヨボヨボだ。
自分が大人になった気がした瞬間は何度もあるが、一番最初にそう感じたのは社会人になってからだ。
一人前に給料を稼ぐようになり、自分のお金で酒を飲み服を買う。
仕事で揉まれ、嫌なことや辛いことも大人の男になるための修行だった。
仕事のストレスを発散させるために通うようになった夜のお店。
そこでママに勧められるまま、初めてボトルに自分の名前を書いたタグをかけた。
私はその夜、初めて大人の男になった気がした。
大人の男になるということはそういうことだ。
そういうことってどうゆうこと??
老後のおひとりさまごはん
大人の男の朝食はハムチートースト。
大人の男はスライスチーズを2枚乗せる。
んま!
ランチは前日の残りの鳥モツ煮で親子丼にした。
これは美味しかった!
野菜スープはもうスープが見えないくらいに野菜がてんこ盛り。
大人だからへっちゃらよ。
晩ごはんは雨で買い物にもでかけたくなくて、またもや野菜を刻んでサラダにした。
温泉卵を乗せるのが大人風。
しかし当然サラダだけでは物足りず、結局『ほっともっと』にお弁当のデリバリーをお願いした。
これ1個をちゃんと配達してくれるからすごいね。
ごはんはほぼ残して冷蔵庫へ。
明日また食べよう。
く〜!
大人の節約〜!
みんな歳をとれば大人になっていくが、一人前の男と言われるようになるにはどうすればいいのだろう。
私の個人的な考えだが、私は家族を作り養ってこそ男は一人前のような気がする。
金を稼いで子供を育て老いた嫁をいたわる。
世界中の男がちゃんとこれができたなら、女や子供が泣くことはないのではないか。
そして世界は幸福で満ち溢れる。
男の責任は重い。
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