Z世代も読んでるこのブログ・・・
数ヶ月前の話だが、ある女子大学生から1通のメールが届いた。
このブログの問い合わせフォームを利用して、いろんなオファーのメールをいただくのでさほど驚くことではない。
ただ、だいたいは営業のメールかライティングのお仕事依頼などが多い。
ところがそのメールは、大学3年生だといういわゆるZ世代ど真ん中の女性からのメール。
これはなかなか珍しい!
そもそもZ世代というと、私ら高齢者からすると最も遠いところに存在する世代の若者である。
しかも女子!
そんなピチピチの女子大学生がこんなおじいちゃんに何の用だ??
パパ活にしてもどうせならもうちょっと若いのを選ぶだろ。
そんな次元の低いことを考えながら届いたメールを読んでみると・・・
その女子大学生はある大学で映像を学んでいる学生とのこと。
そしてその大学の授業で『人』を題材にした映像を作るという課題が出されたそうだ。
そこでたまたま私のYouTubeチャンネルの動画を見てこのブログの存在を知り、私にたいへん興味を持ったとメールには書いてあった。
そこで彼女は『人』がテーマの映像の課題の主役を、私にお願いしてきたということだった。
何と!
パパ活などと下劣な想像をしてしまい申し訳なかった。
その女子大学生が私にどんなイメージを持ったかは知らないが、まさかこんな品のないじいちゃんだとは思いもしないだろう。
しかし、彼女のメールの文面には熱意が感じられ、そしていただいた企画書もたいへんわかりやすかった。
まあどうせ私は毎日暇なおじいちゃんである。
特に断る理由もないのでその取材を受けることにした。
撮影当日
撮影日は私の家の最寄り駅で待ち合わせだった。
撮影スタッフは彼女を含め男性のカメラマンと二人。
男性の方も同じ学部の学生で自前のカメラ持参だった。
いいカメラだ。
駅での挨拶のシーンからスタートの予定だったらしいが、そのタイミングでちょうど雨がパラパラ降ってきたので、とりあえず私のマンションに入ってもらうことにした。
当日の撮影スケジュールなどの説明を聞き、雨が上がったところでまた駅でのご挨拶のシーンから撮影はスタート。
ゆいまるくんも演者として頑張った。
ゆいまるくんは若い女子が大好きだ。
飼い主が飼い主なら犬も犬だ。
とにかくゆいまるくんが女子大学生にじゃれる。
犬いいな〜。
女子大学生は嫌な顔一つせずゆいまるくんの相手をしてくれた。
ゆいまるくんが我を忘れて女子大学生をおかずに腰を振らないか心配したが、あいつもグッと堪えたようだった。
まあ、ゆいまるくんも既に老犬だからな。
そんな元気はないか。
撮影は、私がYouTube用に料理の撮影をしているシーンから、ゆいまるくんのお散歩のシーン、そしていつものビアバーでビールを飲むシーンなどが撮影された。
撮影は順調だった。
そして撮影のメインは私へのインタビューだ。
Z世代の若者が65歳のおじいちゃんにインタビューをする。
きっとなかなか見られない光景だろう。
じいちゃんから学ぶこと
インタビューは私のハンネがなぜ『ぺこりーの』なのかから始まり、YouTubeを始めた動機。
動画の編集ソフトや過去の職歴など幅広い質問だった。
まあありがちな質問だ。
その中で一つ面白いことを聞かれた。
それは何かというと・・・
『今の若者に何かメッセージ?アドバイス?がありますか』
というようなことだった。
メッセージ?
アドバイス?
じいちゃんがZ世代に?
ふむ。
実は以前にも同じくZ世代の若者からオファーを受けたことがある。
その時は、現在の若者の悩みにアドバイスをいただきたいということだった。
何かそういうサイトを立ち上げるから、回答者としてのオファーだったのだ。
その時も今回と同じことを考えた。
じいちゃんがZ世代の若者に何をアドバイスする?
まあ、差し障りのないことはいくらでも言える。
この歳まで生きてくれば、人生に悩む若者に対しての助言なんて容易いものだ。
しかし、そんなことは自分のおじいちゃんに聞けばいいだろう。
なんでわざわざ縁もゆかりもないおじいちゃんが、自分の孫でもないのにアドバイスする必要がある?
私は幼い頃からじいちゃんとばあちゃんと3人で暮らしてきた。
私がたまたまそういう生い立ちだったからかもしれないが、身近にじいちゃんがいて何でも聞けば答えてくれる環境にいたのだ。
じいちゃんの生き様はカッコよかった。
人としての人望も厚く、何にでも一生懸命で愚痴や小言など一切言わない。
いつもにこにこ笑って本当に仏のようなじいちゃんだった。
私はいろんなことをじいちゃんから学んだ。
人は信用されることが一番大事なこと。
友達は大事にすること。
嘘をついてはいけないこと。
そういうことを偉そうにではなく、本当に絶妙なタイミングの時に教えてくれたのだった。
そして私がじいちゃんの歳になって、今目の前にいるZ世代の若者からメッセージを求められている。
悩める若者たちに、私が私のじいちゃんから学んだようなことを話すのだ。
私はそんな歳になったのか〜とあらためて私のじいちゃんの顔を思い浮かべてみた。
じいちゃんはあの頃のようにニコニコと笑っていた。
そうか。
今の若者たちは、私のようにおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らした経験がある若者は少ないのかもしれない。
老人、高齢者、年寄り・・・
いろんな言い方で呼ばれる私たちだが、自分の家庭にそんな年老いた人たちが一緒に住んでいるのは稀なんだろう。
なぜなら老人の方は独居老人や孤独な老人と呼ばれ、その多くが孤独死で最後を迎える人が多い。
子供や孫に人生のアドバイスやメッセージを残せる機会などそもそもがないんだな。
だから若者の方もそういう老人との接点がない。
今私の目の前で取材をしているZ世代の大学生は、そんなおじいちゃんの代わりを私に求めているのか・・・
実は、私のブログの読者は若い年代の方が多い。
なので私も常々、そういう若者に少しでも何か役立つようなことを書ければと思ってはいる。
しかしいかんせんこういう性格なものだからついついくだらない事ばかり書いているが、今回の取材を終えてじいちゃんはじいちゃんの役目があると確信した。
いや、若者に限らずだが、私よりも年下の人生に悩める人たち・・・
きっと大勢いるはずだ。
私でよければいつでもアドバイスしようじゃないか。
私がじいちゃんに人生を教えてもらったように・・・
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
Z世代も読みたいと思います。
ぺこりーのが20歳の自分に伝えたいこと〜長生きしてるから心配ないよ 2021.4.17
私これが大好きで、笑いながら心ほっこりしてました。お気に入りに入れています。
将来が不安な人が多いと思います。
見せかけのリア充でなく、幸せに年を重ねている人々の日記を読みたいしご意見いただきたいんですよ。 これからの進展が楽しみですね。