人の心の広さが命を助ける
私の88歳になる母は、一緒に暮らしたことはないが熊本県で元気にひとり暮らししている。
要介護にもならずその年までひとりで生活できていることは喜ばしいことだろう。
ひとつ心配なのは、母親があんなに元気だと私の方が先に逝ってしまいそうだということ。
その母親に熊本地震のときに電話をしたことがある。
そして大丈夫かと声をかけたところ母はこう言った。
『戦争に比べればなんてこたなかよ』
それからB29による空襲の話が延々と続くものだから、その月の携帯代が爆発した。
そりゃ戦争に比べれば地震などたいしたことはないかもしれない。
そうやってのんきに話す母親を見て、私は母親に似たのかもしれないとそう思った。
まあ人生なんて『死ぬこと以外はかすり傷』だと誰かが言ってたからな。
しかし今の東京はまるで戦時中のようだ。
いや、私が戦争を体験しているわけではないが、母親から電話で戦時中の話は散々聞いている。
東京は現在『灯火管制』に『禁酒法』だ。
灯りを消して酒を禁止したことで人出は減っているのか?
昼間の各地の人出はものすごいことになっているとニュースでは報じている。
禁酒法も当時は密造酒が増えただけで、逆に粗悪な酒を飲んで命を落とした人たちが大勢いたと聞く。
もう少しマシなやり方がありそうなものだが。
さらに耳を疑うようなニュースが流れている。
コロナ差別だ。
地方の田舎の話だが、ある男性がコロナに感染したとたん町中にその情報が回り、その家に住む家族は町の施設の利用を断られ、近所付き合いもなくなったそうだ。
また、あるお子さんを持つ医療従事者への差別の話も紹介されていた。
母親が医療従事者だというだけで、なんと子供が保育園にはいるのを断られたということ。
また、公園でその子供と遊ぼうとした近所の子供を、その子の母親が止めたということもあったらしい。
今一番日本で仕事をしているのはいったい誰なんだ?
そして毎日多くの命が救われているのは誰のおかげ?
日本は民度が高いと誰かが自慢していたが、人を思いやることもできなくて何が民度が高いだ。
もっと相手の立場になって考えてあげる広い心を持てないものだろうか。
そうすれば、リスクを背負って仕事をされている医療従事者のみなさんに対しては、感謝しかないはずだ。
実は私と母親が一緒に住んだことがないのは、私が幼い頃に母親が栄養失調から結核という病気に罹り、それで隔離されてしまったから離婚させられたということだった。
私も幼心に母親が隔離されていた療養所に遊びに行ったことを覚えている。
当時、結核と言う病気はまだまだ恐ろしい伝染病だったのだ。
母親は運良く命を落とすこともなく、米寿となるこの歳まで元気に生きているから、ある意味幸運だったと言っていいと思う。
それから20年以上の時が経ち、母親からまた結核を再発したという連絡がはいった。
その時すでに私は嫁と結婚しており嫁のお腹の中には子供がいた。
嫁は私の母親が結核を再発して病院で隔離されていることを知り、私が制止するのも聞かず日用品と弁当を作り母親が入院する病院へ行ってしまったのだった。
私の実の母親ではあるが、それでも嫁は妊娠しておりもし結核に感染してしまったりしたら子供までどうなるかわからない。
私は病院へは行かないようにと何度も言ったが、それに対して嫁はこう言った。
『目の前で苦しんでいるお母さんがいるのにかわいそうじゃない。私はやらなかったら後悔するからやる。』
そう言って毎日毎日弁当を作って母親に届けていた。
血がつながらない義理の母親に対して嫁は献身的に看病してくれた。
本当に頭が下がる思いだった。
私が行けるのは仕事が休みのときだけだったが、おかげで母親は無事に退院して嫁も結核には感染しなかった。
そして母親はいまだ健在で長生きしている。
嫁のおかげだ。
そしてその嫁はというと、母親を助けたが自分は病気で私の母親よりも先に死んでしまった。
老後のライフスタイル
ぺこりファームもだいぶ育ってきた。
特にローズマリーがすごいことになっている。
種から育てた大葉もいい感じに伸びてきたぞ。
一方、苗から育てた大葉がなぜ育ちが悪かったのかが判明した。
それは私が苗を食べてしまったからだ。
苗を植えて苗を食うバカがどこにいるんだと、友人からだいぶ叱責された。
そりゃそうだな。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食はホテルパンと野菜チャウダー、かぼちゃサラダ、フルーツ。
本当はもっと朝からサラダをモリモリ食べたいのだが、サラダは作るのに結構な手間がかかる。
ついつい並べるだけのものになりがちだ。
ランチは雑穀米のしらす丼、野菜チャウダー、豚バラピーマンの甘辛炒め、辛子明太子。
豚バラ大好きブタバラー。
晩ごはんはマグロユッケ、チキンナゲット、とうもろこし揚げのおつまみセット。
マグロユッケ最高!
マグロの切り落としが安いのでたっぷり食べれる。
今朝のニュースでは、全国の重傷者数が過去最高を更新したと言っている。
医療従事者の方達のご苦労は如何許りだろうか。
コロナ感染者を差別すれば加害者側だが、自分が感染すれば一転して今度は差別をされる被害者となる。
みんな同じリスクの中で生活していることがなぜ理解できないのだろうか。
人類はコロナウィルスによって心まで病に侵されてしまったようだ。
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
思い出すなぁ~。中1の時、クラスで私だけがレントゲン撮影に行くことに。担任にどうして私だけ?と尋ねたら曖昧な返事。その後レントゲン車に行ったら姉と姉の同級生が居てレントゲン撮影は3人だけ。理由は母が結婚直後に結核を患ってたから。
今日もハンカチが必要でした。
ウォッカさん
コメントありがとうございます!
私も中学くらいまでひとりでレントゲン撮影に行ってましたね。
あの頃はまだ怖い病気だったんでしょうか。
今はもうあまり聞かないですよね。
しかしそんな母がこんなに長生きするとは・・・
ペコリさんの奥様はやっぱりすごい!
素敵な女性ですね。
ペコリーファームの大葉楽しみです。
ミョウガと一緒に刻んで
カツオのたたきに乗せるのがマイブームです。
丼川さん
コメントありがとうございます!
え〜と、最初のお名前は何でしたっけ?
誰だかわからなくなりましたよ^^;
カツオのたたきは私も大好きですよ。
薬味をいっぱいのせていただきます!
物議な名前使ってごめんなさい。元のモグモグアリスに戻します。これはアップされないでくださいね。丼川はやめときます。
[…] 晩ごはんはマグロユッケ、ポテサラ、煮だこ、とりから、卵焼き、サラダ。 […]
歳が上過ぎて なにげなくのぞきましたが なんて素敵なブログでしょう・・いちいち納得な文章 わんこのかわいいこと おいしそうな手料理 毎日 お邪魔です。 10歳上は 想定範囲ですよね?