自分の名前が大嫌いだったので、まさかの『インティライミ』でボケてみたら大爆笑だった件!

苗字のハンコライフスタイル
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私の名前

 

ぺこりーのは本名ではない。

もしかするとプロフの写真と名前を見て、私がイタリア人と勘違いしているセレブ奥様がいるかもしれないので言っておく。

 

彫りが浅く凹凸のない純和風の顔はまぎれもなく日本人だ。

 

では私の本名はというと、苗字は日本でもっとも多い姓ベスト10にはいるごく普通の苗字である。

しかし名前の方は、過去65年間で未だ同じ名前の人に出会ったことがないというほど珍しい名前

 

初対面の方に自分の名前を名乗ると必ず聞き返されるので、やはり変わった名前なのだろう。

ちなみに私の名前を聞いた方の感想は『いいお名前ですね』と褒める方が20%ほど。

 

その他の方の感想は『お相撲さんのような名前ですね』とか『お父さんがつけられたんですか?』が大半をしめる。

 

要は、昭和の父親がつけそうな名前なのだろう。

子供の頃はこの自分の名前が本当に嫌だった。

よりによってなんでこんな名前をつけたのかと、記憶にもない父親に腹が立ったものだ。

 

なので私は、子供の頃からずっと自分の名前を変えたいと思い続けてきた。

珍しい名前であることもそうだが、実は漢字も難しく書きづらいのだ。

 

子供の頃にその漢字を書くのはなかなか大変で、テストのたびに自分の名前を書くことでテストの時間を食い潰していた。

 

大人になると子供の頃のようには名前を変えたいとは思わなくなったが、それでも漢字の書き辛さには辟易した。

大人になるとテストに自分の名前を書く程度ではなくなる。

 

履歴書や契約書などよりパブリックな書類に署名しなければならなくなる。

元々字が下手な私は、見栄え良く自分の名前を書けたことなど一度もなかった。

 

しかし珍しい名前は社会に出ると時々有利になることも経験した。

それは仕事でもプライベートでも自分の名前を覚えてもらいやすいということだ。

 

20代の頃は営業として仕事をしていたので、特に自分の名前を覚えてもらえることはありがたかった。

そんな経験を経て、ようやく私は自分の名前になじむことができるようになったのだ。

 

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衝撃のボケ潰し

 

数年前にある広告会社から、その会社が主宰するマーケティングセミナーの講師を頼まれたことがあった。

そのセミナーに来る人たちは学生ではなく社会人で、マーケティングの専門分野の勉強をしたい方たちとのこと。

 

お世話になっている広告会社だったので、私はそのセミナーの講師を引き受けることにした。

 

セミナー当日、私は表参道にあるセミナー会場に広報担当の女性をひとりお供に連れて、セミナーの受付に立った。

広報の女性は品のいいお嬢様風で、顔立ちからして賢いことがひと目でわかる才女である。

 

その日の彼女はパリッとしたスーツ姿で、いかにも仕事ができる女のオーラが全開だった。

方や、セミナー講師である私の服装はというと・・・

 

鬼カジュアル!

つうかパジャマ?

 

私はどこに行くのも同じような服装だと以前も書いたことがある。

海に行くのも役員会に出席するのもたいして変わりがない。

周りからは年中ハロウィンのようだと言われてきた。

 

受付に立つ美しい受付嬢は私の格好を見るなり、きっとセミナーに勉強に来た社会人だと思ったのだろう。

そのとき私はダボダボのジーンズにこれまたダボダボのTシャツ姿。

 

ドンキで買った黒いハットを被り迷彩柄のリュックを背負っている。

Tシャツの胸には中指をおっ立ててファッ○ユーとプリントしてあった。

 

誰だって、まさかこのファッキン野郎が今日の講師などとは夢にも思わないだろう。

決してあなたの責任じゃないのだよ。

ぜんぶ私が悪い。

 

しかし私は講師の方である。

一番前でホワイトボードに背を向けてみんなに教える方の立場。

登壇者なのだ。

 

そして私が受付嬢に自分の名前を告げると、受付嬢は案の定セミナー参加者の名簿から私の名前を探し始めた。

ゆうに100名くらいの名前が書いてある名簿だ。

 

私の苗字がなかなか見つからない。

一方、登壇者の方には一人の名前しか書いてない。

 

そうだ、私の名前はそっちに書いてある。

 

しかし受付嬢はセミナー参加者の方の名簿を必死で探している。

受付嬢は何か思ったらしく、名簿からスッと私の方に視線を上げ私にこう聞いた。

 

『下のお名前をちょうだいできますでしょうか』

 

それは正しい!

苗字でわからなければ下の名前を聞く。

誰だってそうするだろう。

 

そして私はこう言った。

 

『下の名前はインティライミです』

 

と。

 

我ながらナイスなボケだと思った。

 

それを後ろで聞いていた上品な広報の才女は、一瞬きょとんとした顔を私に向けたが、その後フロア中に響き渡る声で大笑いした。

 

ヾ(≧▽≦)ノ゙ぶぁっはっは!!

 

あの子がこんな下品な笑い方をするのを初めて見た。

文字通り腹を抱えて笑うとはこういう姿を言うのだろう。

 

しかし!

 

なんと受付嬢はさらに面白かった。

私のボケを拾うことなく。

 

『インティライミ・・・インティライミ・・・』

 

と口でつぶやきながら、また参加者名簿を必死で探しているではないか!

私も思わず吹き出したが、まさかここでボケ潰しされるとは・・・

 

そして私と広報の女が笑い転げているところに、私に講師の依頼をしてきた重役がちょうどやってきたから救われた。

美しい受付嬢は、重役から私が今日のセミナーの講師であることを告げられると、白目むいて倒れそうになりながら、私に腰が折れるほどお詫びされた。

 

いやいや、本当にあなたが悪いんじゃなくて私が悪いのよ。

こんな浮かれたTシャツ着てて、おまけに名前でボケちゃったからそりゃ混乱しますわな。

 

その後、私と広報の女は、涙を流しながら会場へとはいって行った。

 

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インティライミじゃありません!

 

冒頭に私の名前はたいへん珍しい名前であると書いたが、インティライミではない。

しかもシンガーのインティライミさんは『ナオト・インティライミ』だから、インティライミとは苗字なのかもしれない。

 

本名は『中村 直人』さんとのこと。

 

失礼だがごく普通の名前だ。

きっと中村さんはこの普通の名前が嫌で、芸名は『ナオト・インティライミ』にしたのではと推測する。

 

私は逆に『直人』の方がよかった。

 

中村さん、あなたのお名前で遊んでしまって申し訳ない!

 

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追記

 

歳をとると誰でもそうなのだろうが、人の名前が出てこなくて本当に苦労する。

たいていは『アレアレ』で通じるから生きていけるが、自分の記憶力にはまったく自信がない。

 

実はつい最近まで『上白石萌音』と『上白石萌歌』は姉妹で別人とはまったく知らなかった。

テレビで見ていても、顔は似ているし名前も最後の1文字以外は同じなので、一人の人物なのだろうと思っていたのだ。

 

ところが、あるときは『上白石萌音』と言ってるし、またあるときは『上白石萌歌』と言ってるので、もう私は混乱して自分がバカになったと思った。

 

どっちが正しいんだよ!!

 

と叫びたかったが、どちらも正しかったとは・・・

 

※この記事は過去に書いたものをリライトして再掲載したものです。
なので、過去のコメントがそのままくっついてますがご了承くださいね。

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