人生ってキリがねえな
長年仕事とか社会とか分別とか常識とかに縛られてきたから、今の老後が素晴らしく自由で毎日が楽しい。
間違いなく・・・
ただ。
なんだろう。
社会の歯車の中でぐるぐる走り回ってたあのハムスターのような日々が、最近懐かしく思えるときがある。
いやいや、あの頃に戻りたいわけじゃない。
ただ、なぜか最近見る夢は決まって仕事の夢ばかりなのだ。
最初はあまり気にもしてなかったが、ふと覚醒中にも仕事時代のことを考えることがあり、そういえば最近見る夢が仕事の夢ばかりであることに気がついた。
ほぼ毎日夢は見ている。
そして朝目覚めてからも夢の内容が記憶に残っていることが多い。
まさか・・・
俺はあの頃のようにまた仕事がしたいとでもいうのか?
今の自由な暮らしが人生の宝物のように言い続けてきながら、心の奥底ではバリバリ仕事をしていた頃のことを懐かしんでいる?
そう言えば、私と同年代のある女優さんがこんなことをテレビで言っていた。
最近見る夢が、自分が若くて美しかった頃の夢ばかりを見るんだとおっしゃっていた。
なるほど。
女性の場合は自分が一番美しく輝いていた頃のことが、心のどこかに最も深く刻まれているのかもしれない。
そして男性はというと、自分が一番働いて金を稼いでいた頃、あるいは社会に必要とされていた頃?
しかしね〜。
先ほどの女優さんは歳をとっても美しい方だったが、世の中の女性はそうはいかない。
私だって今から現役の頃のようにバリバリ働こうにも体がついていかない。
もうどう頑張っても戻れやしない過去の自分だ。
人間ってつくづく強欲な生き物だと思う。
金が足りない時は金が欲しい。
自由なんかいらない。
寝るまも惜しんで働いて金を稼ぐ。
そして金が足りてくると今度は自由が欲しくなる。
自由と引き換えにできるほどの金はない。
しかし老後になって少ない年金と引き換えに自由を手に入れる。
曜日を忘れるほどの自由。
何時に起きようが何時に寝ようが自由。
いつ酒を飲もうがいつ酔っ払っていようが自由。
平日の映画館。
日曜日の夜更かし。
寒い朝の二度寝。
なんて幸せなんだ!
こんなに素晴らしい自由時間を手に入れておいて、今度は何が欲しいと言うのか俺は?
そしてさっきの夢の話に戻る。
実は薄々気づいている。
なぜ仕事の夢ばかり見ているのか・・・
まあ自分のことだからな。
大抵のことはちょっと考えればわかる。
おそらくだが。
今の自由時間を生きている私は幸せであっても輝いてはいないのだ。
承認欲求とかそういうレベルの話ではない。
よく言う、老人が社会に必要とされることに喜びを感じるということか?
いやそれとも違うな。
きっと何かのエネルギーが有り余っているんだと思う。
隠居老人みたいな生活が退屈すぎて、体の中の活断層が動きたくてしょうがないと言っている。
自由って暇だからね。
YouTubeの動画制作は面白すぎて、ブログが更新できないほどハマっているが、この程度の発散ではダメなんだなきっと。
もっと何かバリバリやってみたい!
だから、あの一番働いていた頃の夢ばかりを見るのだろう。
あんなにハードではなくても、今の体力でやれることを何かやれよと活断層が叫んでいる。
そこに突然だが仕事のオファーがあった!
なんというタイミング。
私のキャリアがどこかに残っていて、そのプロフィールを見た某大手通販会社からのスカウトメールだった。
一気に活断層がズレそうな気がした。
まだ私でも需要があるのか?
なんか久しぶりに心臓がドキドキした。
ただの不整脈かもしれないが、ちょっとそのオファーに心が躍ったのは事実だ。
話だけでも聞いてみるかと考えたが、まだ答えは出ていない。
家康じゃないがどうする?俺。
しかし私のことだ。
また仕事を始めたとしても、またいずれ二度寝がしたいだの朝から酒飲みてぇって言い出すに決まっているのだ。
間違いない。
ほんと自由もほどほどじゃないと飽きちゃうね。
ヾ(≧▽≦)ノゴルァァァァァァ!!
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