ファッションは自由!
私は以前から公言しているとおり、同年代の方たちと同じようなファッションではない。
テイストはカジュアルだがポリシーとしては自由であること。
誰に何を言われようが自由に服を選んで好きな格好をしていたいのだ。
スーツが嫌い、年相応という言葉が嫌い、体型は丸出し、季節感なし、ブランドも嫌い。
ファッションに対する考え方はだいたいこんな感じである。
それにしても最近は外に出なくなったので、ほとんどジャージにTシャツのままで過ごすことが多い。
このブログを書いている今も黄色のTシャツにコンバースのジャージ姿。
いやいや、これでファッションを語るなってね。
実は、昨日ZOZOから服が届いた。
買ったのはパンツ3本。
分厚いWOOLの色違いのパンツが2本と、部屋着用にユニセックスのサルエルパンツが1本。
それぞれこんなデザインである。
WOOLのパンツは超分厚い生地でカジュアルでもフォーマルでもどちらでも合わせられる。
生地にボリュームがあるので、トップスも負けないくらいボリュームがある方が合うと思う。
あまり好きじゃないがニットのセーターかカーデガンがおすすめだろう。
サルエルパンツはお散歩用だ。
そしてZOZOから届いた箱を見てあれ?と思った。
これを書くとZOZOの思う壺なのだがあえて書こう!
いつもは真っ黒の箱にZOZOのロゴが入っているのだが、昨日届いた箱はなんと白!
白に変わったのかと思ったが実は違っていた。
これがその箱だ。
『Bye Bye. 2020』と書かれている。
要するにこの箱は年末用の箱なのだろう。
そして箱を開いていると・・・
なんとこのコロナ禍において、ユーザーへ向けてのメッセージが書かれていたのだ!
しかもこのゆる〜い感じで。
以前もZOZOで服を買った時に、購入ボタンを押したあとに出てくる『ARIGATO』文字の代わりに、こんな意味のメッセージが出てきたことがあった。
『あなたが今回購入してくれた売り上げの一部は寄付します』
というような感じのメッセージだ。
だったら先に寄付することをアナウンスすれば、もっとたくさんの人が買うのにと私は思った。
しかし、そこがZOZOという会社の美学である。
後から仕事でお付き合いのあったZOZOのスタッフから聞いたのだが、当時の社長である前澤友作さんがそれはカッコ悪いからやめようということになり、購入後に寄付のことを伝えることにしたのだそうだ。
前澤さんという人は、あのお金持ちパフォーマンスは好きになれないが、ブランディングという点ではセンスのある人だな〜と尊敬する。
ブランドは常に競争をしている。
自分が消費者に選ばれるために想起集合体に残らなければならない。
想起されないブランドは認知はされていても購入されないのだ。
そして最後の購入に至るブランドになるためには、会社の正論や理屈はいらないのである。
ただそのブランドが好きと言ってもらえれば、それで勝ちなのである。
前澤さんはそこがわかっている方なのだ。
この箱のメッセージも、社長の頭が冷凍庫から出したばかりのハーゲンダッツのようだと、絶対に社長決済が降りないだろう。
普通だったら『みなさまにおかれましては、このコロナ禍において弊社の商品をご購入いただき・・・』みたいなメッセージしか決済されない。
しかし、販売している商品は洋服である。
コロナでもおしゃれして出かけよう!というような気持ちになるメッセージの方が、消費者の心に届くに決まっているではないか。
世の親父と言われる同年代のみなさん!
『そんなかっこうしてバカなんじゃないの!?』
と言われるくらいに服で遊んでみようじゃないか。
それは褒め言葉なんだよ。
追記
小池都知事が昔環境大臣だったころ、脱炭素社会を目指して急激にエコブームが広がった。
当時の小池環境大臣が推奨した『クールビズ』は、その年の流行語大賞トップ10にも選出されたほど社会に浸透した。
もう15年ほど前の話だがその頃私が見た光景はというと、いつもヨレヨレのスーツ姿の親父たちが急に似合わないカジュアルな服を着て通勤する様だった。
服はカジュアルだがカバンはいつもの黒いビジネスバッグだ。
服は売り場の店員さんに勧められるまま買ったとしても、カバンまではどうしていいかわからない。
買ったばかりの折り目のついたチノパンにポロシャツ姿の親父たち。
しかし手にはゴルゴ13のような黒いアタッシュケースを持って、ズラズラと電車から降りてくる。
異様だった。
そして滑稽でもあり悲しくもあった。
小池さんもなんてことをしてくれたんだと当時は思ったが、あれから15年が経ちIT業界がビジネスの本流に頭角を表してくると、スーツ姿のサラリーマンは激減した。
そして今はリモートワークだ。
なんと会社に行くこともなくなってしまったのだ。
スーツも似合わないオフィスカジュアルもどっちも必要なくなった。
日本経済を支えた愛すべき世の中の親父たち。
そろそろ自分が着たい服を来て、自由に生きてみたらどうだ?
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