終活?暇人か!死ぬまで生きるんだよ!

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終活ってナニ?

最近、本屋を見つけると

私の著書の売れ行きが気になって

膨大な本の陳列の中から

『妻より長生きしてしまいまして』というタイトルを

探すのが習慣になっている

 

しかし、本自体を置いてある書店が少なく

これじゃあ買いたくても買えないという人が

たくさんいるんだろうなと思いつつ

いつも本屋を後にする

 

ただ、私の本がありそうな場所には

やたらと『終活』の本が並んでいて

タイトルを読むだけで

もう死んだ気分になる

 

『おひとりさまの終活準備』

死ぬ時はたいてい一人じゃないの?

 

『まだ早いと思った時が始めどき!終活読本』

NISAみたいに言うな!

本人がまだ早いと思ってるのに背中を押してどうする!

 

『終活1年目の教科書』

死ぬ頃には終活の達人になってるわ!

 

『終活スペシャリストになろう』

そのうち終活検定とか出てきそう

 

こんなタイトルの終活本が

とにかくズラーっと並んでいるのだ

 

アマゾンでざっと数えたところ

終活というタイトルがつく本は

約600冊ほどあった!

 

こんな本を読んでるのは世界広しと言えど

日本人だけじゃないかな?

 

根拠はないけど

終活とか準備万端のやつの方が

すっごい長生きしてそう(笑)

 

 

そもそも終活ってなんだろう?

と思って検索してみると

こういう説明が出てきた

 

・終活の具体例

身の回りの整理や断捨離
葬儀やお墓の準備
遺言状の作成
医療や介護の希望をまとめておく
遺産相続や遺品整理の手続きに関する情報をまとめる
生前遺影を用意する

 

なるほどね〜

私も妻が死んだ時に盛大に断捨離をした

妻の服や身の回りの物を捨てに捨てた

 

2つ揃っている食器類も

150冊全シリーズ集めたグイン・サーガの本も

妻のお気に入りの家具

寝具、ベッド、トレーニングマシーン、

もう何もかも・・・

 

しかしあまりに捨て過ぎたため

結局、またいろんな物を買った

 

そこで思ったけど

後さき考えず早めに整理したり捨てたりすると

結局また買うハメになるから気をつけたほうがいい

 

断捨離する人が一番無駄使いで

エコじゃないことは確かだ

 

断捨離したのにうっかり長生きしたら

どうするつもり?

 

葬儀やお墓の準備?

そんなことする必要ある?

私はお墓なんかには絶対に入りたくないので

遺骨はその辺にばら撒けと娘には言ってある

 

できれば新宿の思い出横丁か

ゴールデン街あたりに撒いて欲しいけど

今の法律じゃ無理だろうな

 

 

生前遺影を用意する

私的にはジョークとしか思えんけど

まあセルフィくらいいっぱいあるから

その中から娘が勝手に選べばいい!

 

そもそも終活って残された家族に

迷惑をかけたくないからするのだそうだ

 

やれやれ

えらくみんな家族に気い遣いしいやな〜

最後くらい思いっきり迷惑かけたらええやん!

 

うちの娘は喜んで後始末してくれると思う

後始末に時間がかかればかかるほど

娘は私のことを思い出さずにはいられない

 

そんな時間って

私が死んだ時くらいじゃないだろうか

 

だったらいっぱい迷惑かけて

いっぱい時間かけて

お別れしてくれたらいいと思う

私はそう思うけどな〜

 

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終活は死ぬことより生きることを考える

もし終活ということを私がするとすれば

残された時間が短いということだから

死ぬことよりも

もっとよく生きることを考えるべきだと思う

 

どっかの映画みたいに

死ぬ前にやり残したことを全部やるというのでもいい

 

しかしスカイダイビングしたり

好きなアイドルのライブに行ったりしても

自分の人生は素晴らしい人生だったと思えるかな?

 

まあ私も死ぬまでにやっておきたいことは

いくつかあるから

やり終えたら満足感はあるのかもだ

 

私がやり残したことの一つは

私が小学生の頃のことだ

 

田舎育ちで物心ついた時から

祖父母に育てられていた私は貧しかった

 

あるとき、友達のS君の誕生日会に私は呼ばれた

自分の誕生日もしてもらったことがなかったので

初めて友達の誕生日会に呼ばれて私は嬉しかった

 

S君のお母さんは編み物教室の先生

お父さんは学校の校長というとても裕福な家だった

S君には美しいお姉さんもいた

 

テーブルには見たこともないようなご馳走が並んでいて

こんなご馳走を食べるのは生まれて初めてだった

 

でも私はご馳走は食べられなかった

なぜならその前に呼ばれた友達たちが

一人ずつS君にプレゼントを渡し始めたからだ

 

私はプレゼントを持っていなかった

誕生日にプレゼントをもらうということすら

私は知らなかった

 

なんでじいちゃんもばあちゃんも教えてくれなかったんだ

誕生日会に呼ばれたらプレゼントを渡すってことを

 

私一人が惨めだった

何も知らなくて無知で貧乏で

 

私は友達の顔が見れなかった

知らず知らずのうちに涙が出た

 

みんながご馳走を食べているのに

私はもう消えてしまいたかった

 

でもS君のあの美しいお姉さんが

私の皿にご馳走を取り分けてくれて

食べなさいとすすめてくれた

 

今あの時に戻って

私も友達みんなと同じように

S君に誕生日プレゼントを渡したい

 

そしてもう一度あの時のご馳走を食べてみたい

それが私の一つ目のやりたいこと

 

 

もう一つやり残したこと

これも私が中学くらいのことだ

 

私が3歳くらいの時に離婚した母親に

バスで2時間半もかけて時々会いに行っていた

 

バス代も高かったので母に会うために

私は小遣いを貯めていた

だから会いに行けるのは1年に一度

 

中学生になって初めて母に会いに行く日

母の日が近いということもあって

その日は母に花を買って行こうと思っていた

 

田舎のバスセンターには花屋があった

でもこれまで花など買ったことがない私は

花の値段を知らなかった

 

花は私の想像よりもはるかに高額だったのだ

その花を買ってしまうと

もうバスに乗って母に会いには行けなかった

 

花の前で立ちすくむ私を見て

お店の人が怪訝そうにしている

 

結局私は母の日だというのに花は買えず

母に会いに行った

 

花屋さんにあった花はとても綺麗だった

今、どうしてもあの時の花を買って

母の日のあの日に戻って母に花を渡したい

 

そして母が喜ぶ顔が見たかった

これが私の二つ目のやりたいこと

 

でも・・・

もうすべて終わったことだ

叶わないことを願ってもしょうがない

 

私は今をよく生きるために

今やりたいことをやることにする

それが私の終活だ!

 

みなさんも死ぬための準備などやめて

最後までよく生きるための終活をしませんか!

 

何かやりたいことがあるでしょ?

やれない理由を考えてはダメ!

 

やりたいことは口に出して言ってみるのです

言葉にすると不思議な魔法がかかりますよ

 

そしてできないと信じるよりも

 

できると信じた方が必ず実現できます

 

 

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