トリアージタグを知っている！？〜コロナ禍による命の選別は始まった

誰が命を選別している？

 

最近コロナ関連のニュースで『トリアージ』という言葉が頻繁に出てくるようになった。

私もいつかそういう日がくるのだろうと思っていたが、今年に入って減らない感染者数と増加し続ける重症者数の推移から、ついに医師たちも『トリアージ』が始まっていると言い出した。

 

『トリアージ』＝治療の優先順位

 

しかしコロナ禍においては、発症と同時に命のリスクがつきまとう。

そうなると『トリアージ』という言葉は、『命の選別』ということにつながってくるのだ。

 

現に自宅待機中の陽性患者が次々と亡くなっている。

すでに重症患者の受け入れベッド数は飽和状態となり、受け入れようにも受け入れる病院がない。

 

お笑い芸人爆笑問題の田中さんも、コロナの後遺症からのようだがクモ膜下出血と脳梗塞を発症しながらも、受け入れ先の救急病院がなかなか決まらなかったとテレビで報じていた。

 

この選別をいったい誰がやっているのかが、私は大変気になる。

コロナ専門の担当医に直接自宅待機を指示され、その後も経過観察のためのコミュニケーションが円滑に図れる状態ならまだいい。

 

しかし、今日のテレビで自宅待機中の女性の話だと、保健所に症状だけを伝えたところ、その保健所の方から自宅待機を言い渡されたそうだ。

 

その結果亡くなられた陽性患者の方が増えている現状は、ちょっと俄には信じがたい。

医者にも見てもらえず電話口で保健所から自宅待機を指示されて死ぬ。

 

保健所の担当者から電話で命の選別をされているのだ。

 

 

私がこのトリアージという言葉を知ったのは10年ほど前の医療ドラマだが、『JIN-仁-』というSFドラマの中で主役の南方仁医師が使っていたのを聞いたのが最初だった。

 

江戸時代にタイムスリップした医師南方仁が、江戸の大火災に遭遇し多数の怪我人がでたときに、治療にあたった医師たちにトリアージタグを手首につけるように指示したのだ。

 

トリアージタグとは治療の優先順位を可視化するためのカードである。

それは色によって判別され次のように決められている。

 

赤色　最優先治療群

黄色　非緊急治療群

緑色　軽処置群

黒色　死亡及び不処置群

 

これでわかるとおり、黒色のカードが手首につけられたらもう治療はしてもらえない。

すでに死亡しているか、もしくは助からないと判断されたのだ。

 

 

では、今陽性と判断され自宅待機を命じられている患者の方々の手首には、どの色のカードがついているのだ？

 

もちろん赤色ではない。

赤色であれば病院にいるはずだから。

 

では黄色なのか？

もし黄色ならば非緊急と判断したのは保健所である。

そして死者が出ているのはなぜだ？

 

まさか自宅待機の方の手首に見える色は黒色ではないのか。

死亡はしていない。

ちゃんと生きているから保健所にも連絡もしている。

 

しかし単に処置できない人たちとなっていたらどうなる。

病院が受け入れできないから不処置群になっているとしたら、すでに選別すらされてない気がする。

 

 

実は死者は多くない！？

 

一方である医師はこういうことを言っている。

 

『確かに重症者は増え数千人の入院待ち自宅待機という現状は、医療崩壊が現実となっているということだ。』

 

しかしこの医師はもう少し冷静になるようにも呼びかけている。

いやいや、医療崩壊が現実になりトリアージが取り立たされている現状で、どう冷静になれというのだ！？

 

私だって何かお役に立てるものなら医療現場で何かやりたいくらいだ。

検温ならできる。

娘が小さい頃はよく熱を出していたので、私がいつも検温していた。

あとは自分の血圧をしょっちゅう測っているので血圧測定もそのへんの研修医よりも腕はいい。

 

しかし、その医師が言う冷静になれというのはこういう根拠らしい。

 

新型コロナの累計感染者数は30万人を超えて、死者の数は4000人を超えたという状況。

しかし、例年のインフルエンザの感染者数は約1000万人。

2019年のインフルエンザの死者数は3575人と、コロナの累計死者数に極めて近い。

 

さらにインフルエンザ関連の死者数までいれると毎年10000人を超えるらしいから、コロナよりよほど怖いことになる。

 

さらにさらに肺炎での毎年の死者数は桁違いの10万人超えというから、それと比較するとコロナの死者数はそう騒ぎ立てるほどではないのかもしれない。

 

ましてやインフルエンザは毎年ワクチン接種をしている人が多い。

なのにこの死者数なのである。

 

ではなぜインフルエンザは毎年毎年流行するのに、病院は医療崩壊しないのか・・・

その答えは実に簡単である。

 

民間の医療機関が十分にあるからだ。

 

ということは、コロナの陽性患者も民間の病院がベッドを開放して受け入れさえすれば、ただのインフルエンザと変わらなくなる。

 

ここを政治の力でなんとか解決して、今現在自宅で療養している方達の手首につけられたトリアージタグを一刻も早く外してあげてほしい。