思い出となってからしか気づかないとは
私の家族が一番賑やかだったころ。
それは私が嫁と娘と二匹の犬たちと一緒に暮らしていたころだ。
娘もまだ学生で家にいたし、たまには彼氏も遊びに来たりしていつもみんなで嫁が作るごはんを食べていた記憶がある。
誕生日パーティ。
クリスマスパーティ。
たこ焼きパーティ。
パリピか!
ただただ楽しかった。
今、当時の思い出をたぐって振り返ってみて思うのは、いかにその頃が幸せだったのかということ。
総勢五人の私の家族たち。
しかし、その幸せの真っ只中にいた頃は、その幸せに気づかないまま過ぎてしまっていた。
もしあの当時気づいていれば、まだ生きていた嫁に感謝の言葉くらい言えたのに・・・
今頃、嫁の写真に向かっていくら感謝の言葉を口に出したところでもう嫁には届かない。
写真の中の嫁はニコニコ笑っているが沈黙のままだ。
家族との長い生活の中ではいろんなことがあった。
娘が反抗期だったころは、娘と嫁の折り合いが悪く喧嘩ばかりしていた時期もあった。
まあみんなが通る道だろうが、今となってはそんなこともいい思い出となってしまった。
なぜならもう喧嘩すらできない。
しかしその娘も大人になって自分の家族を持っている。
自分も母親になった娘は、嫁が手描きで残してくれたレシピ帳を見て料理に励んでいる。
その姿が少しづつ嫁に似てくるから不思議だ。
ここに二枚の写真がある。
久しぶりに見つけた親子三人での写真。
三人で新宿から新橋まで飲み歩き、帰りの山手線の車中で娘が撮影した写真だ。
三人が電車の中で大笑いしながら写っている。
昔のスマホなので解像度が悪いが最高に楽しい一日だった。
賑やかさではサザエさん一家に負けてない。
そしてこちらは別の日に新宿西口の思い出横丁で娘が撮影した写真。
おそらく『きくたま』で有名なあの『岐阜屋』だと思う。
よく三人で飲みにも行った。
家でごはんも食べた。
家族の温度って、何回一緒にごはんを食べたかだと思う。
何度も何度も同じ食卓を囲むことで家族の温度は上昇するのだ。
温まった家族の温度は心地いい。
心が和む。
そしてその心地よさを知っているから、娘は今新しい家族のために料理を作っている。
嫁が残した手描きのレシピ帳を見ながら・・・
娘は幸せが今、自分の手の中にあることを知っているだろうか。
今が一番幸せだと気づかずに過ごしているみなさん。
どうか今あなたのまわりにいて、あなたのことを幸せにしてくれている家族に感謝の言葉を伝えてほしい。
家族が突然いなくなる前に。
家族のおかげで自分がいかに幸せだったか。
もしそうやって感謝を伝えることができたなら・・・
私のように何年も後悔の淵に立ち続けることはないと思う。
老後のおひとりさまごはん
朝食は同じものばっかり食べているから割愛。
また新しいブームが湧いてきたら再開しよう。
昨日のランチはサラダそば。
大葉、ミニトマト、ネギ、枝豆、紫キャベツ、みょうが、レモン、とお野菜たっぷりだ。
生姜をたっぷりすりおろしためんつゆでいただく。
うま街道〜!
晩ごはんは青森名物のいがめんちを作った。
おそらくこの5年間は揚げ物らしい揚げ物は作ってない。
しかしいつも見ている太田和彦さんの番組が青森のロケだった。
そして太田さんが青森の居酒屋でこのいがめんちを食べているのを見て作ろうと思ったのだ。
いがめんち作るのも初めてだが、久しぶりの揚げ物だったのでどうなることかと思ったが、これが奇跡的にうまくできた!
うまい!!
やっぱり想像通りの味だった。
しかしびっくりするくらい油がはねて、それから延々と拭き掃除をするはめに・・・
唇にも油がはねたので真っ赤になっている。
命懸けのいがめんち・・・
他はあおさ入りの刺身こんにゃく、おから、小籠包、とりからなどなど。
いがめんちはビールにあうわ〜!
童話のチルチルとミチルも、幸せの青い鳥を見つける旅に出たが見つからなかった。
そして家に帰って初めて自分の家に幸せの青い鳥がいることに気づく。
子供の頃はこの童話を読んで幸せの青い鳥は家の中にいると知っていたはずなのに、いつの日か大人になるとみんなそのことを忘れてしまう。
今のあなたはチルチルとミチルではないか?
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