我ながら上出来だと思う
田舎の島では入ってくる情報も限られていて、私の子供時代の唯一の楽しみは漫画本を読むことだった。
好きだった漫画家は川崎のぼるさん。
あの『巨人の星』を描かれた漫画家さんだ。
巨人の星も大好きな漫画だったが、私は『アニマル1』というレスリングの漫画が特に好きだった。
川崎さんが描くマッチョな体がなんともセクシーで、子供心に変な興奮を覚えたことを覚えている。
主人公は男だろ!
そして私も漫画家になりたいと思った。
だから毎日漫画を描いて一人遊びするのが段々と上手くなっていった。
毎週本屋に並ぶ週刊サンデーだけが、私が唯一都会の子供達と並列に手にできる情報だった。
中学になるとおじさんがラジオをくれた。
これはすごかった!
漫画どころのレベルではなく世界の音楽がこの小さな箱から流れてくる。
世界中でヒットしている音楽が同時期に共有できるすごい箱だった。
今思えばあの時の体験がその後のぺこり少年の生き方を決めたと言ってもいいかもだ。
きっとそういう瞬間や体験が誰にでも子供時代にあるんだと思う。
そしてそれがその後の自分の生き方を大きく左右する。
じゃあラジオで聞いた音楽が、私の人生にいったいどんな影響を与えたのだと言われてもよく説明はできん。
ただ、シド・ビシャスやボブ・マーリーや忌野清志郎が歌った歌が、こんな人間を作り上げたことは間違いない。
ギターを弾いて生きたかった。
バンドで飯を食うのが夢だった。
バンドマンを夢見た若者は大人になってただのサラリーマンになった。
しかしそれはただのサラリーマンではない。
やっぱあの時のラジオから聞こえた音楽でDNAを構成されたサラリーマンのニュータイプだ。
だからどの道を通ったとしても、それが自分のベースだから人生は楽しいと思って生きれてこれたはず。
そして今もその延長の道を歩いている。
人生は楽しい。
もし私がサラリーマンではなく本当にバンドマンになっていたとしても・・・
もし私が本気で漫画家になっていたとしても・・・
おそらくサラリーマン人生となんら変わらず人生は楽しいと言っていたはずだ。
だったらこの道を歩いてよかったな。
もし子供の頃の夢が叶ったりでもしたら、もしかすると嫁とは出会ってなかったかもしれない。
だったら夢なんて叶わなくてよかった。
私が憧れた漫画家もバンドマンも、65歳のこのおっさんを今でもアニメ好きでロック好きの親父にさせてくれている。
子供の頃の夢なんてそれで十分だ。
おかげでなかなかファンキーな親父になったぜ。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食はオムレツ。
朝から二郎並みの大盛りだ。
ランチは長崎皿うどんで焼きそば。
先日の長崎皿うどんが1玉残っていたので、あんかけにせずに全部丸ごと炒めた。
これがまたうまい!
お酢をかけて味変すると最後まで飽きずに食べれる。
晩ごはんは魚介のズッパ、ケールサラダ、バゲット。
スーパーにはまぐりのようなでっかいあさりを売っていたので、白ワインとトマトソースで煮込んでズッパにした。
魚介の出汁がきいたスープにパンをつけて食べると最高だ!
料理には白ワインをケチケチ入れてあとは全部飲む。
あうな〜!
気弱で小心者の少年は偉そうに人生まで語るようになった。
体は衰えてヨボヨボになってきたが、しかし気持ちはまだあの頃のままだと思っている。
反抗心とメッセージと自分らしさ。
全部あの頃のミュージシャンがたちが教えてくれた。
自分の生き方は間違ってなかったと今思えることがとても幸せだ。
そして人生は楽しい!
※昨日もコメントありがとうございました!
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