老後レス
AERAの記事にこんな言葉が紹介されていた。
『老後レス』
また年寄り向けの嫌な言葉が作り出された感じだ。
『レス』の意味はキャッシュレスなどと同じ。
老後なんていうステキな時間はもうなくなりましたよと言いたいのだ。
昔の家族はだいたいおじいちゃんがいておばあちゃんがいて、息子夫婦に子供が何人かいるというのが普通だった。
年寄りたちはそれぞれ年金から息子夫婦に食費など必要な経費を出して家計を助ける。
その代わりに息子夫婦は年寄りたちの面倒を見るのが当たり前。
今でもこういう大家族はけっこういると思うのだが・・・
しかし長い時間をかけて核家族化がすすみ、老後に家族がいない生活が当たり前になってくると、死ぬまで現役で働かないと生活ができない。
昔は『生涯現役です!』と豪語している人は、その年まで仕事ができて立派な人だと賞賛されたものだ。
しかし今では『生涯現役』なのは当たり前の話で、年老いて仕事がない人は家を追われ路上生活へと一気に転がり落ちる。
そして今日のタイトルのキーワードが多く検索されることになった。
『ハローワーク 求人 70歳』
現在、このキーワードの月間の検索ボリュームは590だから、めちゃくちゃ多いというわけではない。
しかし、このワードで検索されている方はおそらく70歳以上の方だけであろう。
それを考えると多いな〜という印象だ。
しかもAERAの記事にも書いてあるが、65歳を過ぎてからの仕事はキツい仕事しかないのが現状。
建設現場や警備員、清掃など、若い人がやらないいわゆる3Kという仕事だけである。
体力がなくなる老後に一番体力を必要とする仕事しかないなんて、悪いジョークとしか思えない。
せめて高齢であっても仕事くらいは選べるようにならないものだろうか。
みなさんも経験があると思うが、年齢を重ねるとともに仕事だけではなくすべてにおいて選択肢が少なくなる。
若い頃は結婚相手なら背が高くてイケメンで高収入でと、もっとも確率は低く競争率は高い相手を求める。
しかし年齢とともにそのスカイツリーのような願望はだんだん低くなり、高身長とイケメンという外見から条件が緩和されはじめる。
『とりあえずそこそこ収入があればあとはもう贅沢言ってられないわ!』
と思う頃には、もう選ぶ方ではなく選ばれる方へと立場が変わっている。
そして最後には『ハゲじゃなければもういっか!』となるのだ。
それでもハゲはダメか。。。
だから私のような薄毛の男は最後まで対象にはしてもらえない。
70歳就業法
この4月1日から『70歳就業法』が施行されることになっている。
社会保障をもらう立場じゃなくて払う側にいてくださいねという、政府の思惑は透けて見え過ぎて丸見えだ。
安倍前総理が掲げた『1億総活躍』というスローガンも、バランスの悪い社会をなんとか補強しようと考えた苦肉の策のための大義。
安倍さんは『多くの高齢者は働きたがっている』と言ったが、ネットでは『働かなきゃ食えねえんだよ!!』と大バッシングが起こった。
私もいつも言うように高齢者が働くことは大賛成だ。
しかしそれは働きたい人、もしくは健康で働ける人に限っての話。
持病で動かない体に、ムチを打ってでも働かなければ生きていけないような社会は誰も望んではいない。
普通だったら国や社会に守られて当然の老人たち。
これまで身を削って働いて税金を払ってきた人たちだ。
しかし今の日本はその老人たちが日本中で警備という仕事をしている。
老人が警備員として日本中を守っているという現実。
年寄りに守られてどうするの日本は?
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食は塩サバ定食。
こうやって見ると我ながらバランスが良さそうな朝食だ。
最近は野菜スープの沼にハマり中だ。
薄い味噌汁は美味しくないがスープだと塩分はわずかでも美味しい。
晩ごはんは冷凍しておいたチリコンカンをオムレツにしてみた。
うまい!
ボウルにはいっているのはささみのエスニックサラダ。
ボイルして冷凍しておいたささみに、刻んだアーリーレッド、おくら、ミニトマト、ブロッコリーを混ぜ、ナンプラーとレモン汁で和えたサラダだ。
レモン汁をたっぷりといれれば無限に食べれる美味しさ!
昨日の雨はすごかったが、それでもスーパーの駐車場で警備に当たっているおじいちゃんは、カッパを着て頑張っていた。
車を誘導されているのは若い学生のようだった。
会釈もせずに立ち去る若い学生の車。
その走り去る車に深々とお辞儀して見送る警備のおじいちゃん。
なんかおかしい。
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