明治時代の平均寿命は40代
老いというものはじんわ〜りとやってくる。
昨日の自分と比べてみても変化がないから何もわからない。
これが厄介なのだ。
これが一日で顔のシミが10個も増えたとかシワが10本も増えたりすると、みんなあわわとなるだろう。
しかし老いとはそうではなく足音を立てずにこっそりこっそりとやってくるのだ。
3〜4年前のことを思い出してみるとよくわかる。
まだあの頃はハードなアシュタンガ・ヨガにも通っていたし、ゆいまるくんのお散歩で息が切れることなどなかった。
そのゆいまるだってマンションの3階までの階段を駆け登っていたのだ。
ところが今は私に抱っこされて3階まで上がっている・・・
日々の老化はゆっくり過ぎて気づかないが、過去と比較すると現実を容赦無く思い知らされる。
まるで『茹でガエルの法則』と同じだな。
気がついた時には寿命がもうそこまできていたなんて悪いジョークとしか思えない。
その寿命だが、明治時代の日本人は男性の場合なんと43歳が平均寿命だったらしい。
男女合わせても50歳に届かない。
おそらく老いを認識するまもなく寿命で亡くなってしまう方が大半だったのではないだろうか。
43歳までしか生きられないと思うと、おそらく死に急ぐ人などいなかっただろうと思われる。
しかし令和の時代になった今、平均寿命は2倍近くまで伸びてしまった。
なんかそれがとっても悪いような言い方に聞こえたら申し訳ないがそういう意味ではない。
ただ、寿命があまりに長くなったおかげで、自分の人生のゴールが遠すぎてよく見えないのは確か。
こんなに老後が長いと、もうこのくらいでいいやと思う人がいるかもしれない。
あるいはあまりに人生が長すぎて、老後をどう生きればいいのかわからなくなる人もいるだろう。
しかしそれは今の私でもそうだ。
64歳の私が平均寿命に辿り着くにしてもまだあと20年ほどもある。
だから64歳なんてまだまだ若いとも言われたりする。
自分自身はもう十分年老いた気分でいるのに・・・
それでもなんとか生きていこうと頑張っているのは、実は私の母がまだ生きているからだ。
88歳の実の母とは一緒には暮らしたことがないが、それでも数少ない肉親である。
さすがに母がかくしゃくとして生きているのに、息子の私が先に死ぬわけにはいかないだろう。
なぜなら親よりも先に子供が死ぬというのは、何よりも親不孝だと思うからだ。
子供に先立たれる親の気持ちを考えれば、人生においてこれほど辛いことは他にはない。
子供がどんな人生を歩もうがどのような生き方をしようが、成人した子供に親が口出しすることじゃないと思う。
子供が生きたいように生き、悔いのないような人生を送ることができれば、親はそれで最高じゃないか。
ただただ、親は横にいて子供のやりたいことを応援してあげればいいと思う。
そして子供はわざわざ親孝行なんてしなくていい。
今まで育ててくれたことに感謝さえしていれば。
なぜなら親というものは、あなたがこの世に生まれてきてくれただけで十分幸せなのだから・・・
だから生まれてきた時にすでに親孝行は終わっているのだ。
しかしだ・・・
その代わりに親よりも先に死んでは絶対にダメだ。
ましてや自殺などされたら親は2度も死ぬことになる。
あまりに辛すぎる。
ニュースではひっきりなしに神田沙也加さんの訃報を報じているが、どうか自殺ではなかったと信じたい。
神田正輝さんと松田聖子さんの気持ちを思うと言葉がない。
死に急がなくてもみんないつか死ぬのに・・・
私の嫁は最後に『まだ死にたくない』と私に言って死んだ。
死にたいと思う人と生きたいと願う人。
どちらも救えないなんてあんまりだ。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食は朝カレー。
前日、酔っ払って作ったグリーンカレーだ。
なぜか酔うと料理したくなるんだよな〜。
翌朝だいたい驚くのだが、またもやこんなに大量に作ってしまったのか。。。
しかし激辛でうまい!
ランチも激辛ラーメンだ。
宮崎辛麺!
いかにも辛そうな色だが実際辛い。
辛ラーメンとよく似た味だが辛さも同じくらいだろう。
スクワット20回分くらいの汗が噴き出す!
休肝日の昨日の晩ごはんは中華丼。
冷蔵庫にほぼ材料が揃っていたので久しぶりに作ったがうまい!
豚バラ肉とシーフードミックス、ボール一杯分の野菜。
バランスの取れた料理だな。
昨日買った花はポインセチア。
クリスマスの花だな。
よく鉢植えで売られているが、大きな花が切花で売られていたので買ってきた。
やっぱ緑の葉っぱがなければあまりクリスマス感は出ないな。
嫁とらんまるの祭壇にもクリスマスがやってきた。
二人が生きていた頃はクリスマスも賑やかだった。
ちょっとご馳走を作って冷やしておいたカヴァを開け、二人のわんこは膝に抱かれている。
わんこたちはサンタの赤い服を着せてもらっている。
テレビを見て大笑いして。
ダラダラとウィスキーを飲んで。
そしてわんこたちもそれぞれの布団にもぐりこんで一緒に寝る。
ただこれだけのことが・・・
今思えば夢のような幸せな時間だった。
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