夫婦も燻銀(いぶし銀)のように味が出るまでには時間がかかる

料理
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時間をかけてみないと見えない景色

 

なんでも趣深い味が出るまでには時間がかかる。

お店も然り、家具や調理道具、シルバーのリング、皮のライダースジャケット・・・

 

人の手で容易くダメージ加工されたものはただそれは見た目だけの変化。

本当に長い時間をかけて使い込まれたものとは明らかに違う。

男と女もおそらくそうだと思う。

出会った時はまだ新品のシルバーリングと同じだ。

 

ロジウム加工されたシルバーリングはキラキラ輝いて美しい。

そんなキラキラリングも長年指につけていると、メッキは剥がれ酸化して黒ずんで光を失う。

しかし人はそれを味わい深いと思うのだ。

 

先日、私のお気に入りの渋谷のシルバーショップで、何年か前に買ったシルバーリングを職人さんに見せた。

すると職人さんはいい感じになってきましたねと言われた。

 

買った当時のロジウムメッキはすっかり剥がれ落ちて、シルバーの素材そのままの色と風合いが鈍く光る。

これを燻銀と言うのだろうか。

 

本当は黒ずんできたからクリーニングして、またロジウムメッキをしてもらうかと思っていたのだが、職人さんにそう言われてハッと思った。

そうだな。

確かにいい風合いのリングになった。

 

これを元の新品に戻してどうする!

せっかく時間をかけて味が出てきたのに勿体無い話だ。

 

結局私はクリーニングはやめてピンキーリングのリフォームを依頼して帰った。

夫婦もおそらくそうだ。

時間の経過とともに結婚したての頃のキラキラメッキも剥がれ落ちる。

 

一緒に住んでいるからそう簡単に取り繕うこともできない。

そして生身の飾らない姿で長年夫婦を続けることで、本当のお互いを理解し夫婦の味が出るのだと思う。

生身の姿を見て離婚する夫婦も多いだろうが、ここから味が出るのにと思うと勿体無い気もする。

 

必要以上にメッキを厚塗りして付き合ってた夫婦は大変だろうな。

中身は実は銀じゃなくて鉄だった?

ありそうな話だ。

 

では味わい深い夫婦ってどういう夫婦だろうか。

若い頃はただ『好き好き!』でお互い見つめあっている時間が長い。

 

しかし子供が産まれ夫婦が共に過ごす未来を見つめ出すと、それまでお互いを見つめあってた視線は未来への視線へと変わる。

前を向き始めるのだ。

 

こうやって同じ方向を目指して歩いた夫婦が、その時間の経過と共に味わい深い夫婦となる気がする。

死んだ嫁がよく言っていた『あなたとは戦友だね』という言葉・・・

 

まさに二人で苦難を乗り越えてきた戦友のようなもの。

 

なんかそんな夫婦がさらに年老いて、お互いを支え合って生きている姿こそが味わい深い夫婦と思える。

私の周りにもそういう味のある老夫婦がたくさんいる。

 

夫婦二人で『いい人生だったね』と言えて死ねたらきっと最高だろう。

そういう夫婦に私は憧れていた。

 

しかし『いい人生だった』という言葉も聞かずに嫁は死んだ。

 

これから味のある夫婦になれたというのに。

 

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老後おひとりさまごはん

 

昨日の朝食はWソーセジベーコンエッグ定食。

 

 

男らしく目玉焼き2個焼いてみた。

 

 

今日のご当地ラーメンは『函館麺や一文字塩ラーメン』。

さすがに北海道のご当地ラーメンは多い!

しかもどれも美味しいのばかりだ。

 

 

 

晩ごはんは休肝日なのでソース焼きそばとサラダ。

シマダヤかマルちゃんのどっちかの100円焼きそば。

でも美味しかった〜!

 

 

これでビール飲みたかったが私は意外に意思が強い!

休肝日に焼きそばのチョイスは失敗したな。

 

 

居酒屋で見る老夫婦が、見ていて一番味わい深いと思う。

ニコニコ笑いながら酒を酌み交わす姿って、どうやってこの夫婦が人生を過ごしてきたかがわかる気がする。

 

人生の答えってそこにあるような気がしてならない。

夫婦じゃなくてもいい。

 

人生で誰かを愛することができたか。

あるいは誰かに愛されることができたか。

 

味わい深い老夫婦はきっとそれを知っている。

 

 

 

※昨日もコメントありがとうございます!

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