幸せは生産性とは真逆だろ!
よく耳にする『生産性』というこの言葉。
この言葉を聞いて思い出すのは自民党の失言女王こと水田水脈(みお)議員。
今回の衆議院選では比例代表でまたもや当選している。
失言女王は何を言ったかと言うと・・・
『LGBTは生産性がない』とある月刊誌で記事に書いたのだ。
何年前だっけ?
このとんでもないことを書いたのは・・・
水田議員はこの発言の前にも『女性はいくらでも嘘をつける』と言って非難を浴びた。
そしてすぐに謝罪する。
こんな人を当選させる我々有権者ももうちょっと考えないとだね。
LGBTの方はそうなりたくてなったわけじゃない。
たまたま自分がそういう心と体で生まれてきただけのこと。
同じマイノリティである障がい者も同じだ。
いろんな意味でマイノリティの方達は今の自分と向き合い、そして生きていく方法を考え、自分なりに幸せになる方法を考えている。
マイノリティというだけで日本というムラ社会はとても生きづらい国だと思う。
『子供を産まない』すなわち税収が見込めない人たちに税金を使うのはいかがなものかと公言した水田水脈議員。
じゃああなたは人生の幸せは生産性で決まるとでも言うのだろうか?
この方の論理で言うと、残念ながら子供に恵まれないご夫婦や、たまたまご縁がなく生涯独身の方、病気や障害で子供を産めない方。
こんな方達は皆将来の税収が見込めない生産性の低い人たちということになる。
人権とはどういうことか知らないのだろうか。
失言まで飛び出すこの『生産性』という言葉だが、元々は製品を作る工場で使われてきた言葉だ。
英文の『Productivity』でもわかるとおり、いかに効率よく製品が作れるかという意味。
それで人はロボットのように分業化され、効率というスピードだけで仕事が評価されるようになったのだ。
私も会社で仕事をしていた頃は、常にこの生産性と効率と利益のことばかり考えて仕事をしていた。
そこにはやりがいや働きがいという言葉はない。
効率だけを目標に人生の貴重な時間を費やすロボットと同じだ。
ただがむしゃらに働いて利益を残す。
本当にただのマシーンだった。
おかげでほどほどに仕事はできるようになった。
給料も上がったし肩書きもいただいた。
でもそれで幸せだったかというとそうではない。
私の幸せは会社の外にしかなかった。
それが今になってよ〜くわかる。
ある記事に漁師とビジネスマンのことを比較して書いてあったが、これを読んでなるほどと思った。
ビジネスマンは会社で高い給料はもらえるが、残業に明け暮れ24時間という時間の大半をオフィスで過ごしている。
ビジネスマンはいずれ自分の夢や自由を手にするために今は必死で働いているのだろう。
生産性と会社の利益のためだけに。
そしてビジネスマンはいつかわからないが幸せになりたいと思う。
しかし漁師は違う。
海が好きだった漁師は最初から幸せを手にしている。
私の人生の大半の時間も生産性と利益のために使われてきた。
しかし今になって気づく。
微塵も幸せとは関係のない時間だったと・・・
どこかで遠回りの人生を歩んだと思う人は多いのではないだろうか。
会社でやってきた仕事は自分が人生においてやりたかったことなのか?
高い給料はもらったけど仕事に時間を費やして幸せだったのか?
仕事をやり終えた今、自分の人生に満足をしているだろうか?
私自身は、ビジネスマンをやめた今が幸せだ。
無駄に時間をかけて作る食事。
どこまで歩くかわからない犬任せの毎日の散歩。
寝たい時に寝て起きたい時に起きる。
雨が降れば1日中外に出ず映画を見る。
晴れればわざわざ弁当を詰めて家から2分の公園でランチ。
私の幸せとは生産性や効率とは真逆のところにある。
なぜなら私は工場で働いているわけではない。
家の中であえて時間をかける生活を楽しんでいるのだ。
そしてこれが一番の贅沢だと思う。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食は朝定食。
朝から豆腐と白ネギ、人参、椎茸、わかめの味噌汁を作った。
せりを茹でておひたしにする。
ジャンボ卵焼きとおからは作り置き。
あとはキムチと壬生菜、サラダ。
卵焼き以外は全て野菜でできている。
こののんびりした朝定食が実は贅沢な時間だと思っている。
朝から食パンダッシュしているサラリーマンや女子高生にも食べさせてあげたいものだ。
ランチはいつものインスタント麺シリーズ。
今日はチキンラーメンだ。
チキンラーメンのスープを捨てるのはちょっと勇気がいる。
いや、実はスープは別に飲んでしまった・・・
いや〜、塩分危険!
名前をつけるなら『ケバブヌードルを煮卵と共に』。
湯切りしたチキンラーメンに四川ラー油を回しかけていただいた。
晩ごはんは鱈ちり。
白子と大ぶりの牡蠣まで入れたのでちょっと贅沢。
旭ポンズで食べるとなんでもうまい!
昔はポン酢も手作りしてたが、旭ポンズを知ってからはこれ以上うまいポン酢は作れないと思った。
一人鍋って余裕だね。
白子も牡蠣も誰からもとられることはない。
なんかこういう時に孤独のグルメの井の頭五郎の気持ちがわかる。
全食材と対峙しているのは自分たった一人だけなのだ。
ゆっくりとビールを飲み
じっくりと白子を味わう。
これ以上の幸せがあったら教えてくれ。
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