私と同年代の方々が
自分たちが生きた時代について
どのように思っていらっしゃるかはわからないが
私個人としては
なんかとてもいい時代に生きたんじゃないかと
実は思っている
今のこの令和の時代にもし私が学生だったなら
たしかに昭和30年代とは比較にならないほど
進んだ科学を享受することができ
それにより人生の選択肢も多いだろう
何もかもが便利で
スピードが早く
私たちよりも何倍も早く
経験値を貯めることができる
今はそういう時代だから
一見羨ましくもある
しかしそのおかげでルールは増え
その息苦しさにはとても私には耐えられそうにない
やっぱり昭和のおおらかさとか自由さが
私には似合っていると思う
そんな昭和に生まれ育ち
少しばかり長生きしたおかげで
平成、令和という時代まで経験できたのは
本当にラッキーだったし
最高の時代に生まれたなと思う
昭和32年生まれと言えば
戦争は知らないが
世の中にはまだ戦後の雰囲気が残っていた
戦地で戦ったであろう兵隊さんのような人が
白い衣装に兵隊の帽子をかぶり
道端に座って物乞いをする姿をよく見た
時は高度成長期
日本は敗戦からたった20年で
世界の経済大国へと成長したのだ
私は子供だったから経済成長と言われても
何も実感はないが
でも、家に洗濯機や冷蔵庫が置かれ
なんかワクワクしたことは覚えている
極め付けはテレビだ
それまでプロレス中継を見に
近所の家まで行っていたのが
我が家でプロレス中継が見れるようになった
革命だった!
今思えば、あれが初めて文明というものに
触れた瞬間だったのかもしれない
しかしテレビには
いつもカーテンのような布がかけられていて
なかなか見ることができなかった
そして日本に新しい権利が生まれることになる
チャンネル権だ!
チャンネルは勝手に回してはいけないのだ
我が家ではチャンネル権はじいちゃんが握っていたので
水戸黄門ばかり見せられていた
毎週、たった1時間で問題を解決する水戸黄門様を
我が家のじいちゃんは尊敬していた
『この印籠が目に入らぬか!!』
いや、最初に言えよ!
そして昭和から平成にかけてのバブル期
不動産や株価などの資産価値が異常に高騰し
日本が狂乱した時期だ
今でもそんな狂乱のバブル時代を揶揄するような
エピソードが語られるが
バブルの恩恵を受けた人がどれくらいいるのかは
私にはわからない
時期はズレるが
私がバブルを経験したのは
当時働いていた会社が好景気で
ボーナスがなんと14ヶ月分ももらえたことだ
その勢いで上場まで果たしたので
持株会に入ってた社員はみんな大金持ちになった
すごい時代だった
私もそれで初めてパソコンを買った
Windows95だった
私が触れたテレビに次ぐ文明だった
そして私はアナログ人間からデジタル人間へと
一つレベルが上がることになる
平成という時代も面白かった
世の中がデジタル社会へと変貌するのを
私は見届けることができた
なんと言ってもGoogleの登場がすごかった
世界の流行語大賞というのがもしあれば
2000年代以降の大賞は間違いなく
『検索』だと私は思っている
テレビ電話がタダでかけられ
車は自動で走り
レストランではロボットが料理を運ぶ
まるで100年先の映画を見ているような光景は
すでに日常になった
昭和の時代にこんなことを
誰が予測できただろうか
本当にすごい時代に生まれたものだ
平成に始まったデジタル革命は
令和になってさらに進化する
Googleは検索する必要もなくなった
AIが代わりに検索して答えを見せてくれる
AIが作った歌を聴き
AIが作った動画を見る
そして人間はAIに仕事を奪われてゆく
デジタルの進化は容赦なくて
しかし面白い
まだ戦後だった昭和32年生まれの私は
ずいぶん歳をとったが
おかげで本当に素晴らしい時代を体験できた
ただ変わらないことは
国同士は相変わらず仲良くできず
戦争をして人を殺し合っている
争うという感情は
なぜ科学のように進歩しないのか
どちらも人がやってることなのに・・・
結局、世界に戦後という時代は
永遠に訪れない気がする
まだまだ私が生きている限り
時代は続いていく
辛いこともあったがもう忘れた
思い出すのは楽しい思い出ばかりだ
でもこの人生は本番だったんだろうか?
自分の人生は辛かったという人がもしいたら
きっと大丈夫だよ
どうも、今世はリハーサルのような気がする😂
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!