小さな生活
コロナ禍で収入が激減した人、もしくは仕事自体を失ってしまった人が大勢いると思う。
日本だけに止まらず世界的な規模の話だ。
しかし過去の世界の歴史を振り返ると、人類は感染症による災禍を何度も乗り越えてきた。
一時的に生活を切り詰めなければならない人たちも大勢いるだろう。
しかし私は何事もいいように考える習慣がついてしまっている。
生活を切り詰めるという経験も、ちょっと他人事のようにも聞こえるかも知れないが、いずれ来る老後の年金生活の良いシュミレーションと考えてみてはいかがだろうか。
コロナウィルスはいずれ終わるが、切り詰めた年金生活は死なない限り終わらない。
すでに老後の私だが、幸いコロナにもかからず元気に生活ができている。
たいして出かけないからコロナにもかからないしお金も使わない。
犬の散歩は一円もお金がかからないし、Amazon Primeも無料の映画しか見ないから、私の老後生活の経費のほとんどは食費だけだ。
スナック通いもやめ女にも手を出さない。
するとこんなにもお金を使わないものかと驚く。
ガンジーのような生活は苦にもならないから、私は年金生活には適しているのかもしれない。
生活費を抑えることに耐性ができると、もう何が来ても怖くない。
一番怖いのは、何をどうやっても生活にかかる経費を抑えられない人。
いわゆる現役時代に高収入を経験し、生活が肥満しきっている方達がもっとも老後破綻を招く可能性が高いのだ。
高収入だったTさんの場合
仮に名前をTさんとしておこう。
現在の年齢は59歳で夫婦二人暮らし。
二人の息子はそれぞれ家庭を持って独立している。
Tさんの現役時代の年収は税込みで1500万。
順調にキャリアを積んでいき、50代になって部長職に抜擢されてそれにあわせて収入もスライドしていった。
会社員なら誰もが望む経歴であろう。
しかしTさんの場合、収入が上がるにつれ生活水準もスライドしていった。
生活水準が上がるとそれをなかなか元に戻すのは難しく、何をどう切り詰めればいいのか大抵の場合わからない。
こういうときはファイナンシャルプランナーなどに相談するのが一番なのだが、手取りの収入は毎月はいって来るので、いざとならないと相談などしない人が多い。
Tさんの手取りは約73万円。
ボーナスが年間400万ほど。
実は年収は上がっても税金や社会保険などの負担が大きく、手取りの収入は恐ろしく上がらない。
だんだん給料が上がってもそれほど嬉しくなくなる時が来る。
Tさんは毎月の手取りから住宅ローンの22万円が引かれて、それから生命保険や車のローン、交際費などが引かれると、なんと毎月10万程度の赤字になっていた。
その毎月の赤字はボーナスで補うという暮らしぶり。
住宅や車などのボーナス払いを支払うと、ボーナスもだんだん残りが少なくなる。
そして残ったボーナスで海外旅行に出かけたりするものだから、まったく貯金がたまらないという生活になってしまっていた。
定年を目前として手元にある貯金は150万しかない。
今まで当たり前のように入ってきた月収は、定年と共に一気に消滅し毎月の膨れ上がった生活費が重くのしかかることになる。
幸いまとまった退職金が2500万ほどもらえたので、それで残りの住宅ローンは完済したが、さすがに年金だけで生活費を賄うことはこの夫婦にはできないのだ。
毎月の住宅ローンはなくなったが、それでも生活が落とせないため年金で足りない毎月の30万円を残った退職金で食い潰して行く。
そうすると3年足らずで退職金も底をつき、老後破産というのが現実的なものになってくる。
足りない生活費をカードローンなどで補い、その利子はどんどん膨れ上がる。
カードローンの審査は年金生活者には甘い。
確実な収入があるからだ。
ましてや自宅は抵当もついてない物件なので売却しやすい。
どんどん貸しても回収できる見込みがあるから、借金はますます膨れ上がっていずれ破産することになる。
ここに出てくるTさんは実在の人物である。
ちょっとプロフィールを変えてはいるが、Tさんのような方はどこにでもゴロゴロいるのだ。
私だって今でも晩酌はプレモルのままで、毎晩飲み歩いていた生活が正せなかったら、今頃西新宿あたりでダンボール生活をしていたかもしれない。
私は宮沢賢治のように生きるのだ。
酒ニモマケズ女ニモマケズ・・・
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食は塩鮭定食。
鮭はもっと塩辛いのが好きだが血圧がね〜。
ランチもラーメンではなく、前日の残り物ごはん。
サラダボウルを食べないと野菜室の野菜がぜんぜん減らない。
夕方はいつものビアバーでBAERLIC IPAを飲む。
ビールを1本飲んだら帰りにスーパーによって買い物をする。
このお店で2杯以上酒を飲むことはない。
それも年金生活者の心得だ。
朝昼と和定食だったので、夜はちょっとだけ洋風に・・・
生ハムとキウイが冷蔵庫にあったので巻いてみた。
うまい!
熟れたキウイと生ハムはあう。
スーパーで買ったのは鯛の切り身。
ソテーしてバター醤油のソースでいただいた。
鯛はどうやって食べてもうまい!
立派な切り身だったが安かった。
しかし、つけあわせの茹でたじゃがいもにバター醤油をつけて食べたら、なんとこれが鯛より美味しい!!
じゃがいもは北あかり。
鯛がじゃがいもに負けるとは・・・
今日もいい1日だった。
うまいビールにうまいごはん。
寒くなってきたから、ゆいまるが私の布団にもぐって寝るようになった。
二人でこうやって寄り添って寝れば、寒さだってしのげるから冬も越せる。
久しぶりに三茶のスナックのまみちゃんからLINEがきた。
お店が暇なのだろう。
『ぺこりーのさん、最近お店に来ないですね〜』
まみちゃんは純情そうな容姿とは裏腹に、とてもしたたかな女である。
一言でいうと『ブラックな芦田愛菜』。
年金生活者が近寄ってはダメ。
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