老人日記〜ボケたもん勝ち

老いるということ
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先日YouTubeにアップした

私の遺伝子検査の結果だが

がんの確率が遺伝的に高いというのは

逃れようのない事実なので

受け止めるしかない

 

 

なんかあの検査結果のストレスで

がん細胞がワシワシ増えた気がする

 

しかも!

それで私が90歳まで長生きするって

ほんまに遺伝子が言うてますか?

って念押しして聞きたい!

 

長生きがもし本当なら

私はいろんながんを克服して

結局長生きするってこと?

 

そんな長生きの匠みたいなやつ

この世におるんかな?

 

いっぱい手術して

抗がん剤治療に何度も苦しんで

その度髪の毛が抜けて(これは今もたいして変わらんか)

一番嫌な長生きやわ〜

 

もし本当にそんなに長生きするんなら

今までまったく考えてなかった

認知症になる可能性も

もしかすると

覚悟しておかなければならない?

 

がんと認知症って

人間が一番なりたくないランキングの

金と銀でしょ

 

これで脳梗塞まで食らったら

表彰台一人で独占!

 

しかし本当にボケたらどうする俺

 

いや!待てよ

もし自分がボケたとしたら

もうがんの恐怖とか

頭が禿げてるとか

死ぬこととか

何もかもわからないんじゃないだろうか?

 

ボケたらどれくらい前のことまで

覚えていられるのか

 

私にはまったくわからないが

ボケてないはずの今でも

椅子から立ち上がった瞬間に

何をしたかったのか忘れるくらいだから

これでボケちゃったら

本当に1秒前のことすら

わからない気がする

 

今日は先に謝っておこう

もしかするとご家族が認知症で

日々のお世話などで

たいへん辛い思いをされている方が

このブログをご覧になってるかもだから

もし不謹慎な表現などあったなら

認知症についてまったく無知な

私個人の考えということで

ご容赦いただきたい

 

私たちがボケたくないと思うのは

自分が知らないうちに

誰かに迷惑をかけるのが嫌だし

忘れたくないたくさんの思い出

自分が生きたという証

そういうものすべての記憶が

消えてしまうという恐怖?

 

そして何より嫌なのが

人間としての人格が崩壊していくことだろう

こうやって文字にするだけでも恐怖だ

 

ただ・・・ボケると一言で言っても

その程度は人によって様々なんだと思う

映画やドラマで

自分の配偶者や子供たちに向かって

ボケたお年寄りが

 

『どちら様ですか?』

 

と尋ねるシーンをよく目にするが

そう言われる方の家族にしてみれば

とてもショッキングなことだと思うが

実際にボケちゃた側からすると

何も辛いことはないんだと思う

 

人生をずーっと遡って

子供の頃にいじめられたことや

失恋したこと

受験の失敗

コミュ障で引きこもったり

金がなくて貧乏生活を送ったり

仕事の面接では書類選考すら

残った経験がない

 

一生非正規一生貧乏

 

たとえ、そんな辛いだけの人生だったとしても

ボケた瞬間にそんな過去から解放されるのだ

人生には忘れたくないものもたくさんあるが

それと同じくらいに

忘れたいことだってたくさんある

 

私の知人の介護士さんが

老人介護施設での出来事をよく話してくれるが

聞く話はみんな楽しいことばかりである

そして施設にいる人たちのほとんどが

程度の差はあれど

認知症を患っていると言っていた

 

入所者さんは寿命のバランスで

おばあちゃんの方が多いらしいが

みんな可愛いおばあちゃんなんだそうだ

 

美味しいおやつをみんなで食べて

食べ終わってすぐに『美味しかったですね』

と聞いても

 

『あら、私食べたかしら』

 

なんてことはしょっちゅうなんだとか

しかし食べたこともすぐに忘れてしまう代わりに

見てもいないことを楽しそうに話してくれたり

空だって飛べるようになるらしい

 

当たり前の話だが空を飛べる人はいない

でも、あのボケたおばあちゃんは

空が飛べるようになったのだ

 

それが天国なのか

奈落の底なのかはわからない

 

でも、とても楽しそうに話してくれるんだと

 

介護の仕事を

自分の天職だと思ってやってる人からすれば

そういう老人のお世話をすることは

大変だろうがやりがいもあるのだろう

 

私が長生きしてもしボケてしまったら・・・

その時は仕方ないと割り切って

そういう施設にお世話になろうと思う

 

自分でできないことは

介護士さんにお願いするしかない

多少、迷惑はかけるのだろうが

もうそんなに長い時間ではないはず

 

だから許してもらうことにして

その代わりと言ってはなんだが

私が空を飛んだ話を

介護士さんにもしてあげようと思う

 

それがどんなに楽しいことか

おもしろおかしくね

 

人はいつか必ず死ぬ

ただ今日じゃなかったというだけで

明日のことはわからない

 

死の間際にもしボケたとしても

それだって自分では選べない

 

ボケたらボケたで

戦争や貧困、災害や病気・・・

世界中で起きている

そんな悲しい出来事のことも

何もわからなくて済むのだ

 

自分だけはハッピーで

最後を迎える

それはそれでいいのかも

 

平均寿命が延びて

人間は長生きできるようになった

しかしそれで人間は

幸せになったのだろうか

 

頭ははっきりしていて

でも体中に管を繋がれ食事もできず

点滴だけで生きながらえて

糞尿を垂れ流して生きてるのって

死にたくなるくらい辛い気がする

 

それで生きてますって笑える人

いないでしょ!

 

だったらやっぱボケたもん勝ちだ!

もうあとのことなんて・・・

知ったこっちゃないわ!

 

 

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