おひとりさまの老後
高齢者の老後の生活において、一番困るのが自分の体が動かなくなること。
健康なあいだはまだいいが、私の50肩も突然だったので大変な思いをした。
なんせ一人暮らしなので、急に手が上がらなくなっても誰も助けてはくれないのだ。
洗濯物を干すのに物干し竿まで手が上がらない。
キッチンの上の棚から食器を取ろうと思っても痛くて無理!
最近、女性芸人の友近さんが50肩になったとテレビ番組で明かしてたが、友近さんはまだ40代だろう。
私は63歳なので、50肩という病名もずいぶんざっくりとした病名だと思った。
正しい病名は肩関節周囲炎という立派な病名があるのに。
それにしても恋と50肩は突然やってくるからみなさん気をつけよう。
高齢になって普段の生活に支障が出るようになった場合は、家事を支援したりしてくれる行政サービスが各自治体で用意されているらしいので、困ったらまず相談してみることだ。
私はあまり先のことは考えないようにしているので、もしそうなったらそうなったときに考えようと思う。
あまり未来のことを予想しても、だいたい死んでいる確率の方が高そうなのでそこで思考が止まる。
ただ周りの人に迷惑をかけるのだけは避けたい。
そのためにはリスクを避けるための情報だけは、ちゃんと整理しておかねばと思う。
死の選択
4年前に嫁が倒れたという連絡がはいったとき私は仕事で外出していた。
大学病院の看護師さんから携帯に電話がかかってきたので、瞬時に嫌な予感がしたのを覚えている。
しかし、その直後に嫁が電話口に出たのでひとまず安心した。
すぐにタクシーで大学病院に向かうと、担当医師から状況の説明があったがそれを聞いて私は驚いた。
なんと嫁は、病院で胃の検査を受けるために医師に問診を受けている最中に倒れ、心臓が停止してしまったというのだ。
一度死んだのである。
しかし嫁は、医師の目前で倒れたのですぐにAEDで蘇生措置がとられ、また息を吹き替えしていたのだ。
私と電話で話をしたのは蘇生後のことなのでそれ以前の記憶が曖昧になっていた。
蘇生した嫁は、その後3ヶ月ものあいだ身体中に管をつながれたまま生きながらえたが、その3ヶ月は本人は苦しかっただろうと思う。
今、思い出しても胸が張り裂けそうになる。
これがもし自分だったらどうだろう。
もし万が一のことがあったとき蘇生措置をしてもらいたいのか、それともそのまま死を迎えたいのか。
嫁は選択の余地もなく蘇生され、長く苦しい時間だけが続いて結局は死んでしまった。
私ならそのまま死を迎えたいと思う。
しかし街中でもし倒れたとしても、今はいたるところにAEDが設置されているので、誰かがよかれと思って蘇生措置をする可能性が高い。
自分では意思表示できないから、心配蘇生を望むか望まないかをアピールすることはできないのだ。
だから蘇生措置を拒否することはできない。
老後を一人で生き抜くためには、死に直面したときのことも考えておく必要がある。
私のようなおひとりさまは、夫婦で生活しているよりもはるかに一人で死を迎える確率が高い。
だから突然死に直面したような場合のことを、普段から考えて準備しておかねばならないのだ。
一生一人
一生一人で暮らしていくと決めた人たちにも、その理由はいろいろあるだろう。
私のようにパートナーを病気や事故で亡くしてしまった方もいれば、何らかの理由で離婚され老後も一人で生きていくことを決断された方もいるに違いない。
しかしどういう理由であれ老後の一人暮らしというのは、延命措置や蘇生措置の意思を伝えるのが難しいと思われる。
よほど意識がはっきりとしていれば自分の意思も伝えられるだろうが、そういう状況はまず少ないだろう。
そうなると常日頃から、身内やかかりつけの医師などに自分の延命への意思を伝えておくことが賢明だ。
私のように夫婦で何事もなく生活していたにもかかわらず、嫁は私のいないところで一人で死に直面していた。
夫婦でいても死ぬ時は一人の可能性だってあるのだから。
老後を一人で生きていくということは、一人で死ぬことにも責任を持たなければならないということだ。
最後に・・・
朝夕はすっかり秋の空気だが、この空気に誘われて久しぶりにどこか旅に出てみたくなった。
日本の水際対策も緩和され、日本国内も海外もまた旅行を楽しむ人が増えている。
普段なら私はそういう波に乗ることはない。
しかし、明日死ぬかもわからない老人に『いつか』という言葉はないのも事実。
さてどこへ行こうか・・・
こうやって旅の行先を考え始めたらすでにもう旅は始まっている。
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
フォーですか。
フォーはラーメンに比べてパンチが効いてないように見えますが、体にはいいんですね!
この前、秋刀魚の干物の海苔巻きを作ろうかと思ってスーパーに行ったんですが、これ焼いて骨取ってって考えたら、急にやる気が無くなってしまったので、また次回にしましたよ♪
自分に蘇生措置が必要になった場合、私もぺこりーのさんと同様に、出来ればそのまま逝かせてもらいたいですね。
出掛けるときは、その旨記したもの携帯しておいたら、そうしてくれるんじゃないでしょうか?
それにしても奥様、良く頑張りましたね!
ぺこりーのさんには、感謝しかないと思いますよ。
こしあんさん
コメントありがとうございます!
フォーはラーメンに比べればパンチはないですね。
体に優しい味です。
2日続けて食べましたが、何かものたりない・・・
さんまは干物を買ってくださいね。
背骨は焼くと取りやすいので、さほど苦にはなりません。
そこでやる気なくなったんですか〜(笑)
嫁は頑張りました。
見てて痛々しいほどに頑張ったんです。
でもダメでした。
よほど目立つところに携帯してないと、緊急のときには命を助けることしか頭にないと思うんですよね。
『死なせてください!!』
みたいに( ̄▽ ̄;)
[…] ランチは前日に続いてまたもやフォーガー。 […]
[…] 昨日のランチは牛肉のフォー。 […]