料理どころか生きる気力もない
昨日hiroさんという女性の方からコメントをいただいた。
hiroさんは3年前にご主人を亡くされて、それから自分のために料理をする気になれないとおっしゃっていた。
よくわかるな〜。
その気持ち・・・
私も嫁が死んでからしばらくは、料理どころか何もする気がおきなかった。
いや、生きる気力さえなかったと言っていい。
しかしそれが当たり前じゃないだろうか。
最愛の夫があるいは妻が亡くなって、その翌日の朝食に鼻歌でも歌いながらエッグベネディクトとか作れる人がいたらびっくりする。
よりによってエッグベネディクト??
こんな日に?
私が料理をし始めたのはまだまだ最近だ。
しかも自分のために作る料理が楽しいと思えたのは、それこそブログを始めてからではないだろうか。
hiroさんのように私の料理を見て励まされている人がいる。
もう一度自分のために料理をしてみようと思っていただけることは、何よりも私の方が励みになる。
ありがとうとお礼を言いたいのは私の方だ。
5年という時間が流れ、私に考える時間ができたことも本当によかった。
気持ちを整理し、今まで人生を一緒に歩いてくれた嫁に感謝ができるようになった。
そして自分がやるべきことは何なのか・・・
明確な答えはまだわからない。
しかし『死にたくない』と言いながら死んでいった嫁の分までちゃんと生きないと、嫁に申し訳ないと思った。
それからようやく少しづつ自分のための料理を始めることができた。
それまでは嫁が作るごはんを当たり前のように食べてきた。
30年間で嫁が私のために何回食事を作ってくれたのかはわからない。
朝食にお弁当、晩ごはんと1日3回を30年・・・
そのおかげで私だけが長生きしている。
離婚したり死別して一人暮らしになった男性は途端に寿命が短くなるそうだ。
おそらくあのまま私も酒ばかり飲んでロクに料理もしなかったなら、きっと寿命は短かかっただろう。
しかしそれでは嫁に申し訳が立たない。
せっかく30年もの間、私の健康ばかりを気遣って美味しい料理を作り続けてくれたのだ。
そして私より先に死んでしまっては嫁が全く浮かばれないではないか。
だから料理を頑張ることにした。
今までは嫁にありがとうだ。
しかしこれからは自分で自分の健康は考える。
そしてだんだん料理の腕も上がってきた。
今もし嫁が生きていたならきっとびっくりしてくれただろう。
なにしろエッグベネディクトすら作れるようになったのだから・・・
料理だけではない。
自分は生きているのに生きる気力がないなど贅沢なことを言うな。
どうせ生きるなら何でも楽しんでやろうじゃないか。
5年経ってようやくそう思えるようになった。
そうだ。
生きていることを楽しむのだ。
そしていつか私が死んで天国で嫁と再会する日が来たなら、一人暮らしも楽しかったぞと言ってやるのだ。
こんなに長生きしたぞと自慢してやろう。
君よりずいぶんおじいちゃんになったけどね。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食は辛子明太子ごはん。
これが料理と言えるのか?
ただ白ごはんに辛子明太子をのせただけ。
しかしこれ以上うまい食べた方は他にない。
ランチは流水麺で簡単たぬき蕎麦。
まだまだ動画編集の練習だが、だいぶpremier proが使いこなせるようになってきた。
動画の上達具合がわかっていただけるだろうか。
実はたぬき蕎麦の天かすはお蕎麦屋さんでタダでもらったもの。
しかしこの天かすが実にうまい!
だからこの天かすで蕎麦が食べたかったのだ。
晩ごはんはまたまたお惣菜だ。
焼き鳥に赤にし貝にイカ飯。
作ったのはサラダだけ。
このイカ飯が美味しかった!
おそらくイカはスルメイカだと思うが、スルメイカは漁獲高が激減しているのでスーパーの鮮魚コーナーに並ぶことも少なくなった。
身が厚くてうまいイカなのに。
偉そうに言っときながら料理らしい料理してないじゃないか!
とお叱りを受けそうだ。
しかし今はランチに時間がかかりすぎてどうしようもない。
それに無理もしたくない。
料理なんて簡単でうまいのが一番いい!
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