親父のファッション哲学はこうだ!〜おしゃれな男の小物使い(自爆)

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かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう

 

この言葉を知っている人は、私と同年代で関西フォークにハマった人だろう。

元ジャックスの早川義夫のレコードのタイトルがこの言葉だった。

 

かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう

 

当時、私は高校生だっただろうか。

今はすっかり親父となった私だが、実は中学の頃からファッションが大好きだった。

男性ファッション誌の『メンズクラブ』の街のアイビーリーガーズというコーナーで、私が歩いている姿が掲載されたこともある。

 

そんなファッション大好きの高校生がこの早川義夫のジャケットタイトルを見た時に、いったい何を言いたいのかさっぱりわからなかった。

いや、実は今でも何を言いたいのかはよくわからないのだが、それにしてもこの言葉の強烈なインパクトには衝撃を受けた。

 

だってかっこよくなりたいからおしゃれをしているわけで、それがかっこ悪いと言われれば自分は何をやってるんだとなってしまう。

この言葉が主観的な言葉なのか、あるいは客観的な言葉なのかでもずいぶん意味は変わってくる。

 

私が勝手に解釈しているこの言葉の意味は、かっこよく見せたいという下心が透けて見えてしまうファッションはかっこ悪いなということ。

要するにかっこよさとは、主観的な勘違いではなく客観的にまわりからかっこいいと思ってもらえるようなファッションが、おそらくかっこいいということなのだろうという結論だ。

 

親父のファッション哲学は10代のときに知ったこの言葉に集約される。

この言葉を知ってから私はあまりかっこよくありたいと思わなくなった。

 

ではどうするか。

 

『私らしく自由でいよう!』

 

若い頃から親父になってしまった今までそのスタイルは変わらない。

好きな服を年代やTPOなど無視して着る。

着たい服を着て自由でいることが一番心が開放される気持ちになる。

 

ところがサラリーマン人生において、この親父のファッション哲学は風当たりが強かった。

むしろずっと向かい風の中を歩いてきたと言っていい。

 

日本人の社会は普通で常識的であることがよしとされる空気が流れている。

その代表的な場所が会社組織という場だ。

 

『役員会に海に行くようなかっこうで来るのはやめてください』

 

と何度総務部長から注意されたかわからない。

しかし私は意思を貫いた。

 

サラリーマンだからスーツを着るというのがこの世でもっとも嫌いなことだ。

普段、Tシャツとジャージで過ごしている私からすればスーツは正装である。

 

会社に正装で行くというのはおかしくないか?

正装とは結婚式とか、何か『式』と名がつくような行事のときにするものだ。

会社の仕事は毎日が行事なのか!?

 

私が屁理屈をこねると総務部長は、『やれやれ』と困った子供を見るような顔で私を見る。

 

今はどの会社もかなり自由になったと思うが、昔は世のサラリーマンはみな制服のようにスーツを着て仕事をしていたのだ。

 

だから親父はファッションセンスがないと言われることになる。

 

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老後を好きな服で過ごす

 

老人には時間がない。

残りの人生は好きな服を着て自由に生きたいのだ。

 

中学時代から相変わらずファッションが好きだが、それでも多少は大人のファッションを心がけようとは思っている。

 

私が服を選ぶ時に気をつけるのは小物との色合わせ。

上から下まで、あるいはトップスとアウターまでを同系色でまとめることは絶対にしない。

できれば反対色でコントラストの強いコーディネートをしたがる傾向にある。

 

2年ほど前までやってたZOZOのコーディネートアプリ『WEAR』にもコーディネートをあげていた。

なんでもやりたいお年頃?

 

 

60歳を過ぎてWEARをやっている人はほとんどいない。

我ながらほんと好きなんだと思う。

 

自分で自分が面白い。

 

先ほど小物との色合わせと書いたが、服の色に合わせて小物の色を探すのはわりと大変なことだ。

例えばシャツの色に合わせてメガネを選ぶとする。

メガネの色は限られているからそれを探すのは限界がある。

 

しかしメガネの色に服を合わせるのは簡単である。

服の色は無限にあるから。

そうやって小物や帽子、靴の色などを合わせていくと、簡単にまとまりのある上級コーデができあがるというわけだ。

 

例えばこんな感じ・・・

帽子とトップスの色を合わせるのは誰でもやること。

 

しかし帽子とメガネの色合わせをやってる人はあまりいない。

同じブルーでもなかなか同色というのは見つからないものだ。

 

さらにそれがジュエリーとなると、そうとうなファッショニスタじゃないとそこまでやる人はいないだろう。

ドン小西でも無理!

 

 

ブレスの色もそうだ。

小物の色だけが揃っていたりすると、それを見つけた人はすごいおしゃれと思ってくれる。

 

 

黒の服はあまり持ってないが、カラフルな色を着てても黒の小物はしまるので、使い勝手がいい小物になる。

 

 

グリーンも同じ色を探し出すのは難しい。

このTシャツはコンバースのスニーカーの色に合わせて先週買ったもの。

靴も服の色に合わせるのは難しいが靴の色に合わせて服を探すのは簡単!

 

 

ホワイトコーデ。

これにあわせるパンツは黒かジーンズだな。

 

 

時計の色に合わせて買った、TKO木下がプロデュースしているBUCCAと言うブランドのTシャツ。

木下がパワハラの問題で消えてしまったのでいまや幻のブランドになりつつある。

 

 

金赤のスェットに合わせるのは、中古のタイヤのチューブで縫製されたSEALのバッグ。

朱の色も数が多いからなかなか合わないものだ。

 

世の親父のみなさま。

多少ファッションの参考になっただろうか。

 

歳をとると明るい色の服がいいとよく言われる。

私もそう思う。

モノトーンは色のアクセントとして使う程度にして、できればカラフルな服でコーディネートを楽しんでいただければ気持ちも明るくなるはずだ。

 

今さらかっこよくなる必要はない。

好きな服を着て自由に生きることこそが大切だ。

 

私は毎朝、パソコンに電源を入れると同時にお気に入りのバングルをつけて、メガネを変え、部屋でビーチサンダルを履いている。

 

ファッションは自分がどこにいようが自由に遊べる。

コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!

  1. やつふさ より:

    そうか。そうなんやぁ。最後の晩餐におかわり。前菜。いろいろあるんやね。楽しいねぇ。今日も参考になりました。みどりのコーディネートかわいいねぇ。ちなみに男の人が着るもも色好きです。またお時間ある時。こーでぇないと!してみてください。

    • ぺこりーの ぺこりーの より:

      やつふささん

      コメントありがとうございます!

      そうそう。
      最後の晩餐はフルコースにおかわりまでございます。

      お、ももいろ好きですか!
      実は今日はももいろのTシャツを着ておりますよ。
      ももいろのトレンチコートも持っておリます!

  2. パンミミ より:

    ぺこさん、ほんとにお洒落さんですね。いつも感心してます。
    そしてびっくりしたのが…私も実は一度だけメンズクラブの「街で見かけたxxxカップル」とかいうのに数十年前に登場したことがあります。当時の彼氏と…。記念にとっておくべきでしたがどっかいっちゃった。

    あの頃は渋谷丸井!で「分割」でデザイナーズブランドの洋服買ったりしたものでした。東京時代も最後のほうはチャリにジャージでどこでも行くようになってましたが…。そういえば、そのころカリフォルニアに行ったときは必ず立ち寄るSouth coast plazaというちょっと高級な巨大モールで、若い子が皆、ジャージファッション(まぁアバクロやらビクトリアシークレットなど、お洒落系のやつですが、ふくよかな方も多いので急に庶民的な雰囲気になった)になっていて「とうとう私の時代がきたー!」って喜んだのを覚えてます。

    ただ、ジャージばっか履いてると楽ちんすぎて体が肥大化しますね。気を付けないと、です。

    • ぺこりーの ぺこりーの より:

      パンミミさん

      コメントありがとうございます!

      おしゃれではないですがファッション好きですね〜。
      メンクラ友達でしたか!!
      まあ元カレなら記念はなくて結構。

      たしかにジャージは体型に優しいので危険です。
      私も現在最悪なのですよ。

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