老後に必要なお金はたったの55万円！〜老後の30年で足りないのは55万円！

ただしこれは加重平均の話

 

もう耳にタコができるくらいに聞いてきた『老後2000万問題』。

しかし、私も何度かブログに書いたので実感しているが、やはりこの問題をタイトルにしたブログはその後の閲覧数が多い。

みなさんやはり心配している方が多いんだなと思う。

 

こちらはだいぶ前に書いた『2000万問題』のブログ。

『老後に2000万が必要は本当か！？じゃあその2000万をどうやって稼ぐのだ？』

 

こちらが一番最新のブログ。

『老後資金に不足なのは2000万円ではなくたったの55万円だった！〜誰も報じない老後資金のニュース』

 

老後のお金のニュースは常に変化している。

現時点では、老後資金の不足額は2000万ではなく55万円というのが正解だ。

詳しく知りたい方は２番目のリンク先の記事を読んで欲しい。

 

ただいつも言うようにすべて平均の話なので、それを念頭において読んでいただきたい。

あなたがもしすべからく平均的な人なら参考になるかもしれない。

しかし、そう言う方は実はたいへん少数な気がする。

 

もし仮にここにとてつもなく巨大な天秤があったとしよう。

片方に富裕層ばかりを乗せ、もう片方には貧困層の方達を乗せたとする。

明らかに天秤は貧困層の方へ傾いているはずだ。

 

富裕層とは一握りしかいないから。

 

今度は、富裕層と貧困層の両方に、自分が持っている資産を手に持って天秤に乗ってもらう。

するとどうだ。

 

あくまで想像だが、天秤は激しく富裕層の方へ傾き金輪際動かない。

もしかするとあまりの重さのバランスの悪さに天秤ごとひっくり返るかもしれない。

 

少数の富裕層が持っている資産は莫大過ぎてひとりで抱えることはできないだろう。

しかし貧困層が持っている財産と言えば、片手でも持てる程度ではないだろうか。

もしかすると財布の中に全財産がはいってしまうかもしれない。

 

ちょっと言葉の使い方は適切ではないかもしれないが、こんなバランスで出来上がっている世の中の平均はいわゆる加重平均と言っていいと思う。

加重平均とはあるデータに重みをつけて計算する平均である。

 

少数だが莫大な財産を持つグループと、圧倒的多数だがまったく財産を持っていない人たちの平均。

そうやって計算された老後資金の不足額を見て、中高年のみなさんが一喜一憂するのはまったく無意味に思える。

 

年金に興味がない富裕層と年金にしか興味がない貧困層。

この歪すぎる社会格差を認識して、いかに平均が無意味なものであるかをもう少し考えようではないか。

 

平均ではない暮らし

 

みなさんの暮らしもそれぞれ加重平均で成り立っていると思う。

20万円の年金で暮らす２組の老夫婦がいたとする。

 

一方の老夫婦はローンが完済した持ち家に住み、食費は月に3万円。

贅沢もせずに趣味の庭いじりがご夫婦の共通の楽しみだ。

しかし家が老朽化してきたため大規模な修繕が必要となってきていて、その費用の捻出に頭を痛めている。

 

もう一方の老夫婦は郊外の団地に賃貸住まい。

家賃はかかるが郊外なので格安。

 

お酒が好きなご夫婦は、酒代が嵩むので食費は月に5万円。

しかし団地暮らしだと余計な出費もなく、2人で20万円の年金でやりくりできている。

 

同じ20万円の年金でも、その家族によって何にお金を支出しているかはまったく異なる。

それをどこかのファイナンシャルプランナーのように、『お酒代が多いのでここは削る必要があります』などと、なんの役にも立たないアドバイスは必要ない。

自分たちの生き方が違うのだから、よくわからない平均通りに生きようなんて無理なのである。

 

私もまた平均には暮らしてない。

コロナで激減したとは言え酒代は多い！

セール品を買ってちっちゃな節約は心がけてはいるが、それがどうしたというくらいスーパーで買い物している。

 

私も『年金だけ生活』の準備として、自分らしく生活をしながらいかに年金内で支出を抑えられるかということを考えている。

以前ブログで紹介した小笠原洋子さん（71歳）さんは、年金収入が4万円であとは貯金を取り崩して生活をされているとのこと。

月の生活費は約12万円。

 

しかし小笠原さんはURの団地にお住まいだから賃貸住まいなのだ。

それで生活費が12万ってすごいな〜と感心する。

 

しかし世の中にはさらにすごい人がいた。

この方も以前ブログで書いたことがある74歳の牧師さんでミツコさんという方。

 

この方は年金の収入が7万円。

で、その7万円の年金で生活をされているのである。

年収で言うと84万円だ！

 

さらに驚くのは、この方も団地住まいで賃貸なのである。

賃貸の家賃を支払っても7万円でできる暮らしってどういうものだろう。

たいへん興味が湧いてくる。

 

話は変わるがこれも以前ブログで書いた。

『お金の価値〜ホームレスの500円は私たちのお金の価値だといくらになるのか』

 

このブログで書いたホームレスの方は、『500円あれば3日生きていけるんです』と言って物乞いした。

 

こうやって考えるとお金の価値は日本国内であればどこでも同じである。

しかしお金の重みは人によってそれぞれ違うことに気づく。

 

そしてその違いは『これまでどんな暮らしをしてきたか』ということだろうと思う。

 

年金だけで暮らせる人と暮らせない人の差とは、お金の比重の違いということだな。

 

老後のおひとりさまごはん

 

昨日の朝食は定番の野菜スープとロッピーチーズ。

最近はさらに野菜の種類が増えた。

飽きないな〜。

 

 

ランチはソーミンチャンプルー。

 

 

うまい！

そしてさらに野菜を食べる。

 

本当はスパムで作りたいところだが、スパムを１個買うとけっこうな量だから豚バラで。

 

 

晩ごはんは下高井戸の焼き鳥屋『鳥たけ』で買ってきたジャンボ焼き鳥。

このお店は焼き鳥もうまいがお魚もうまいお店だ。

しかし今はコロナでテイクアウトしかやってない。

 

 

ジャンボ焼き鳥最高！

ジャンボなのを忘れて8本も買ってしまった。

 

今夜は冷酒だ。

 

先輩たちの年金生活はたいへん参考になる。

しかしそうやってメディアに取り上げられる方達は、ほぼ全員が女性の方ばかり。

私は毎日ニュースを隅から隅まで見ているが、これまで年金生活のお手本となるような男性が登場したことはない。

 

やはり少ない年金でやりくりするには、丁寧な暮らしぶりと言うものが必要だろう。

そうするとおのずと女性の方となってしまうのか。

 

私も長生きできたなら、そしてこのブログをまだ続けていたならば、若い方に少しばかりお手本にされるような生活をしてみたい。

 

ぜひ男を代表して。