年金制度は奥が深い!
正月三が日のあいだに年金の記事を書くとは思ってもみなかったが、今年もやはりこの話題からスタートしなければならないようだ。
情報ってなま物だから、そんなに寝かしておくわけにはいかない。
なぜならすぐにその情報はアップデートされるかもしれないからだ。
なるべく鮮度のいいあいだにみなさんにお伝えしておきたいし、売れ残ったクリスマスケーキのような記事は、このブログには並べておきたくない。
なので正月だろうがなんだろうが年金について書く!
さて、タイトルの『年金生活者支援給付金』という制度をみなさんは聞いたことがあるだろうか。
実は私も知らなかった。
知らなかったというか、まだ自分が対象の年齢ではないから知識としてはいってこなかったということだろう。
しかし年金制度はつくづく奥が深い!
まだまだ知らないことがたくさんあるしわかりにくい。
日本年金機構が毎年2000件近くミスするはずだ。
この年金生活者支援給付金とは、年金収入を含めた所得がある一定以下の場合、もらっている年金にプラスして給付される支援金のことである。
お金が足りないなら政府が足してあげますよということだ。
う〜ん、政府のその優しさがなんだか気持ち悪い・・・
政府に優しくされることに慣れてないから、我々老人はどうも素直になれない。
しかし!
そんな制度がどうやらあるらしい。
ただ条件があるから、それをクリアした方だけが対象であるのは当然の話。
ではその条件とはどういうものか。
それを説明しよう。
まず、65歳以上の年金受給者であり同一世帯の全員が市民税非課税であること。
そして前年の年金と所得の合計が87万9900円以下であること。
こういうことだ。
最初この条件を見たときは、そもそも世帯収入がこの額以下で生活できてるの??
と思った。
月額で言うと73,325円以下の収入である。
それは支援してあげないと生きていけない。
そもそも生活が成り立たないのではと思ったのだが、しかし今のコロナ禍においては高齢者も失職した方や雇い止めにあった方も大勢いるかもしれない。
そういう方達のセーフティネットは必要だ。
ではいくらくらい給付されるのかということだが、これがとってもわかりにくいので詳しくは年金事務所で聞かれた方がいいと思う。
一応計算式は以下の通りだ。
①5030円×保険料納付済期間÷被保険者月数
②1万856円×保険料免除期間÷被保険者月数
この合計が給付月額になる。
あなたはどの年金!?
給付月額の計算式を書いたが、じつはこの金額はみなさんがもらっている年金の種類によって変わってくる。
上記の計算式は65歳からもらえる老齢基礎年金を受給している方の月額の算出方法である。
その他、障害基礎年金を受給している方や遺族基礎年金を受給されている方などは、多少条件が違うのでそれぞれ年金事務所でご確認いただくことをおすすめする。
また、年金生活者支援給付金の対象となる方には、2020年10月以降から順次、下の図のような緑色の請求書が日本年金機構より送付されているのでご確認いただきたい。
出典:日本年金機構
こういう制度があることはわかった。
生活に困窮している方には、金額的にはわずかであるがありがたい制度だと思う。
しかし、実際に困っている人たちがこの制度を本当に知っているのだろうか?
もちろん請求書が送られてきた世帯はわかると思うが、もう少し広くアナウンスしてもいいように思うがいかがだろうか。
年金にしろ給付金にしろ、とにかく請求しないともらえない。
他の郵便物に混ざって請求書を見落としたり、あるいは請求書は届いたが請求し忘れたりしないようにご注意いただきたい。
政府は高齢者に少し優しくなったように見えるが、そこまで親切ではない。
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