ベンチャー=若いというイメージ
特にテクノロジー系の事業だとこう思われていると思う。
実際のところ私もそう思っていた。
それは時代の寵児とも言えるアップルの創業者スティーブ・ジョブズやFace Bookの創業者マーク・ザッカーバーグなどのイメージがあるからだろう。
スティーブ・ジョブズがアップルを創業したのが21歳のとき。
ザッカーバーグがFace Bookを始めたのはなんと19歳のときだった。
そういう強烈な事例が印象に残っているため、ベンチャーの起業家たちは若いと思われているのだと思う。
しかしアメリカで行われた調査によると、高成長スタートアップ起業に絞って起業家の年齢を調べたところ、その平均年齢は45歳であることがわかったというのだ。
意外にみなさんアイデアだけでなく、経験も積んだ上で起業したことがうかがえる調査結果だ。
平均が45歳ということは、その平均年齢を上に引き上げている人たちの中には、きっと私くらいの年齢の方もいるのだろう。
私はブログでよく死について書いているが、『死ぬ死ぬ』言うな!とこの方たちに怒られそうだ。
シニア起業は成功率も高い!
しかもシニア起業は成功率も高いという結果も出ている!
20代と50代を比較してみると、50代で起業した起業家のほうが20代の起業家よりも約2倍の成功率になっているという。
その理由としてはやはり経験だ!
特定の分野での専門的知識や知見が大きく成功率に関係していると分析されている。
仕事に限らずだが、やはり経験の有無というこの差は大きい。
では先程のスティーブ・ジョブズはどうかというと、ジョブズが起業したのは21歳のときだったが、アップルの主力商品となった『iPhone』を発売したのは彼が52歳のときだったのだ。
またAmazonの創業者ジェフ・ベゾスも書籍通販から全商材の通販にシフトしたのが45歳のとき。
やはりシニア世代になって、共に事業の成長の成功を果たしている。
また、マーケットとしてのシニア世代も魅力的だ。
これもアメリカの調査だが、アメリカの50歳以上の人口が1億1,740万人と全人口の約35%を占めていて、この年代だけで国内GDPは40%にものぼる。
その額は日本円でなんと870兆円!
これだけの経済を生み出しているのだ。
なんともすごい!
それによりシニアの起業家もどんどん排出されている。
オランダの83歳になるドアーン氏は、高齢者向けのセキュリティアプリを開発していて、今年2021年に販売開始の予定だそうだ。
また薬の効果を最大化するアプリを開発しているスタートアップ起業の創業者は、68歳と69歳という年齢。
これまで私も老後も働こうと言い続けてきたが、ただ働くのではなくそれまでの知識や経験を生かして、さらにシニアというライフスタイルまで利用して起業するという選択もあるということを、これらの先輩たちは教えてくれている。
世界中のシニアは頑張っている!
シニアが事業を起こし消費し経済を支えている。
なんとも心強い話だ。
最後に・・・
しかしこのコロナ禍において、あえてこの時期に起業しようと思う方も少ないだろう。
ただ、今だからこそ世の中に必要とされるサービスやテクノロジーがあることも間違いない。
世界の経済は大変だが投資家のお金はダブついている。
いいアイデアにはお金は集まりやすいのではないか?
次のスティーブ・ジョブズはあなたかもしれないぞ。
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