お金か命か・・・
日本人の平均寿命はどんどん伸び続けて、ついにスイスを抜いて世界1位となった。
このことが喜ばしい話なのかどうなのかはよくわからない。
というのも我々のように老後を生きる者としては、さらに老後が長くなったということになる。
長いけど年金はしょぼい。
そのしょぼい年金で長い長い老後を戦っていかなければならないのだ。
いわゆる年金サバイバーだ。
まさか人生の終わりにこんなゲームが用意されているとはね〜。
年金サバイバーがこのゲームに勝利するために絶対に必要なスキルがある。
それはいったいどんなスキルなのか?
そのスキルとは・・・
『やりくり』
これができないとすぐにでもゲームオーバー!
とにかく少ない年金をいかにやりくりして生き延びるか、それだけが勝負なのだ。
そのやりくりに失敗すると偶数月の月初あたりにHPが0になる。
そう!
年金支給日は偶数月の15日。
ここまで生き延びれなければ死ぬしかない。
現役の頃はたくさんの仕事上のライバルと戦って勝ち抜いてきた。
しかし老後の戦いに相手はいない。
老後は自分との戦いなのだ。
老後はお金と命の距離がやたらと短い。
他の要素はほとんどないと言っていい。
そこでこのブログを読んでいるみなさんにひとつ質問をしてみたい。
あなただったら以下の2つの中からどちらを選ぶだろうか。
いわゆる究極の選択だ。
究極の選択
1、金はあるが寿命が短い
2、寿命は長いが金がない
この2つである。
さああなたならどちらを選ぶだろうか。
おそらく全員がどちらも欲しいというはずだ。
しかしどちらか一方しか選べないとしたら・・・
金は有り余るほどあっても寿命がなければ使う時間がない。
いわゆる宝の持ち腐れだ。
きっとあなたの死後、家族と親戚中が醜い財産争いをすることは間違いない。
あなたは魂が肉体から抜け出て上空からその醜い争いの様子を眺めることになる。
一方いたって健康で若々しく寿命もたっぷりある人は、唯一お金だけがない。
もらえる年金もごくわずか。
毎日必死でやりくりしながら生きている。
時間は有り余るほどあるが好きなゴルフも金がかかるからできず酒も飲みに行けない。
孫にも会いにいきたいが、行くなら何かお土産を買わないといけないし交通費だってかかる。
ちょうどコロナだから1日中家にひきこもっていても誰も気にしなくなってよかった。
しかしこうやって家から出ず金もなくただ生きさらばえて人生を終わるのか。
さあ、あなたならこの2つの人生のどちらを選ぶだろうか。
やっぱりお金があっても寿命がなければ意味ないしな〜。
多少苦しくてもやっぱり2番を選ぶ人の方が多いのでは?
私もおそらく2番を選ぶと思う。
日本の富裕層と言われる世帯数は133万世帯だから総世帯数からすると約2.7%。
ということは圧倒的に日本人は後者の方が多いということになる。
年金2000万問題が話題になったが貯蓄を2000万円持っていても富裕層とは呼ばれない。
日本人の60歳以上の平均貯蓄額は1849万円だからまあ平均的と言っていいのだろう。
もしその平均的な2000万の貯金があったとしても、冒頭に述べたように日本人の平均寿命はどんどん伸び続けている。
だとするといつまで生きるかわからないから2000万円はそうおいそれと使えないじゃないか。
長生きすればするほど日々の生活はカツカツだ。
それでも後者がいい理由はなんだろうか。
答えは簡単だ。
生きていることこそが楽しいからだろう。
死んで花実が咲くものかという諺もある。
少ない年金が振り込まれるのも生きている証なのだ。
そして賢い老人は、幸せはお金じゃないとみんな気づいている。
いくら金がある方が幸せだと大声で叫んだところで、結局寿命が短い大金持ちをみんなは選択はしない。
だとすると老後に必要なスキルは前述した『やりくり』というスキルに加えもうひとつ!
『金がなくても楽しめる』
このスキルがあれば富裕層になれない97.3%の日本人は幸せになれる!
追記
金がなくても楽しめることとして料理は一番のおすすめだ。
食費はかかるが一人暮らしだとたいしたことはない。
しかも特売品だけをハンターのように狙って買っているから、スーパーに儲けはあげないというミッションを厳しく守っている。
これも年金サバイバーのスキルだ。
そして一番残念な老後とは・・・
金もなく寿命も短い。
これだけは絶対に避けたい。
だからみなさん!
せめて健康だけは気をつけよう!
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