死んだあなたと生きている私

嫁のこと
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天国か無か

 

私が死んだらいつかまた会えるのか。

いや、本当はもう会えないんじゃないのか。

 

答えのないことに私の心はいつまでもがんじがらめだ。

本当はもう全てが終わったのだ。

 

いやきっとまた会える。

誰か教えてほしい。

いったいどうなっているのか。

 

キリストでもいい。

仏陀でもいい。

いつか私が死ねばそこにあなたはいるのか。

それとももう全てが無なのか。

 

本当は天国も来世も何もない。

魂も消え人の記憶からも消えて、きっと現実から何もかも消滅してしまったのか。

 

それがきっと真実・・・

 

死ねばもう全てが終わりなんだな。

あなたのことは私の記憶の中にあるだけ。

 

もうやめよう。

誰か新しい女でも見つけて人生の最後を楽しもう。

 

私より長生きしそうな女を・・・

私がまた一人生き残ってもう泣くのはごめんだ。

 

料理も掃除も洗濯もしてくれて。

私は自分のやりたいことだけやる。

夕方になれば食事ができていて後片付けもしなくていい。

 

楽だな〜。

もう私も歳をとったんだよ。

6年も一人で飯を食ってきたんだ。

自分だけのために料理をするのも飽き飽きしている。

 

本当にそう思っている。

 

だけど・・・

 

現実はそうはならない。

心はまだ縛られたまま。

 

あなたは死んでしまっても私の心の中にい続けている。

だから私はもしかすると天国でまた会えるのかもと・・・

同じことばかり考えて生きている。

 

6年も同じことばかり考えて。

 

私はもうずいぶん歳をとったよ。

 

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老後のおひとりさまごはん

 

昨日の朝食は朝カレー

カレーはいつでも食べれるな。

 

 

昨日は娘を1日だけ子育てから解放してあげようと思って、二人の子供を旦那に預けて銀座で食事をした。

友人も一緒に三人で昼酒パラダイスだ。

 

 

娘もまだ授乳中だがようやく酒が少しづつ飲めるようになった。

娘は酒が強いので娘が結婚する前は二人でよく飲んだ。

これからまた楽しみだ。

 

 

酒豪が集まると飲む酒が違う。

これはズブロッカのソーダ割。

 

ズブロッカ

 

ウクライナ風ボルシチ。

うまい!

サワークリームがよく合う。

 

ウクライナ風ボルシチ

 

壺焼き。

 

 

ソーダ割の次はウォッカをストレートで。

 

ここはロシアか!

 

 

ラム肉のステーキ。

 

 

もうウォッカもロシアから入ってこなくなったらしいから貴重な酒だ。

この砲弾のようなボトルのウォッカは最高級のウォッカ。

 

 

りんごのタルト。

 

 

ロシア料理もウクライナ料理もあるこのお店は大繁盛である。

昨日も満席で外には行列ができていた。

料理には国境も争いも関係ないんだな。

 

銀座ロゴスキー

 

酒飲み三人が次に向かったのは偶然に見つけた『ウィスキー博物館』。

 

 

唖然とするほど貴重なウィスキーが並んでいて驚いた。

こんな光景をまさか目にするなんて・・・

この在庫は億単位だろう。

 

『山崎』も『響』もこれほどの量を目にしたことがない。

そしてどれも貴重なヴィンテージものばかりだ。

 

 

この棚が我が家にほしい!

 

 

ラベルにエディションNoが手書きされている。

 

 

紅茶色に熟成が進んだ『響』の30年もの。

いったいいくらの値がつくんだろう。

 

 

陶器のボトルに入った『響』。

ボトルにもプレミアがつきそうな有田焼だ。

 

 

私は息遣いを荒くしながら博物館を出た。

そして銀座のワークマン女子や無印良品、くまもと物産館などで買い物をして娘とは別れた。

 

楽しい1日だった。

初めて子供を置いて外出したという娘。

何度も『ありがとう』と私に礼を言う。

 

そして飲みながら娘が『お母さんがいたらもっと楽しかったね』と二度言った。

 

『そうだな〜。』

 

と私は返事をしながらぼんやりと嫁の顔を思い出した。

 

もうあなたはいないんだ。

 

 

コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!

  1. hiro より:

    夫が亡くなって、3年経ったある日、夫の親友からお墓参り行ったよとラインが来た。ありがとう。コロナが落ち着いたら、積もる話しようと返事した。1か月後、奥様から彼がコロナで亡くなった。何が何やら分からない状態と連絡が来た。享年64歳。それから3カ月。夫と友人は、あの世で楽しく飲んでる。大学の頃みたいに。としか思えない。

  2. うらら より:

    2年前に夫が一年足らずの闘病で亡くなりました。
    亡くなる数日前、私に、
    その時が来たらコロ(愛犬の名前)と一緒に必ず迎えに行く、
    それまでは後を頼む、
    と言いました。
    私はその言葉を信じています。
    いつか私にその時が来たら必ず迎えに来てくれる、その言葉が私の支えです。
    その時まではもっと生きたかった夫の分まで私が精一杯生きる、
    人生100年と言うなら私は夫の分の200歳まで生きる勢いで、
    二人分の楽しい事をしていっぱい自慢したい。
    そう思っています。
    今生きてる事を楽しんで!

  3. もぐもぐアリス より:

    会いたいよね。切なくなりました。

    でもね、きっと 
    「え、私はいつもそばにいるわよ。何言ってんのよ。」
    っておっしゃってる奥様の声が聞こえます。
     (口寄せイタコじゃないですが)

    何だって~?
    料理も掃除も洗濯もしてくれて。

    私は自分のやりたいことだけやる?

    夕方になれば食事ができていて後片付けもしなくていい?

     「冗談じゃないわ!便利に使わないでよ。私だって楽しみたいわ。
    いままでずっとやってきたので今度はあなたの番よ。」っと

    猛反撃されませんか。
    (ごめんなさい。憶測です。博多の女同志 気心通じてますので。)

     ますます輝いていらっしゃるペコリーさんをみて
     微笑んでいらっしゃいますよ。

  4. ハピコ♪ より:

    うっ、読者を泣かせないでください(涙)

    いいお嬢さんですね。
    そして良き父親さまですね。
    (婿殿も良き)

    さて、なぜか我が家には「山崎」が1本あります!
    恐れ多くて開けられないけど。
    生きてるうちに呑むかな(苦笑)

  5. ます子 より:

    いつも楽しく読ませて頂いてます。

    いいないいな、羨ましいな。
    お酒が飲める娘さんと
    豪快に楽しめる日が来るなんて、また、度々、娘さんとお酒を楽しんでくださいね。
    そんな日がないまま、うちの父親は病気で亡くなりました。
    でも父親は下戸だったですけどね。
    本音がないまま、終わりました。

  6. はんべい より:

    生物である限り死ぬ。そして無になる。延々とヒトの営みの一部としてヒトは生をつないでいく。自分は歴史のなかで一瞬の存在に過ぎず、誰かの記憶に残る。その誰かもいつかいなくなる。宇宙進化のサガで、定めである。そう考えると今が愛おしくなる。

  7. だいがくいも より:

    娘さんも出産や子育てでお母さんがいなくてさぞ大変だったですね。娘さんのためにもペコリーノさんはいつまでも元気で長生きしてあげて欲しいです。

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