遺族外来とは
私も初めて耳にした『遺族外来』という言葉。
埼玉医科大学国際医療センターに全国で初めて、この遺族外来という診療科ができたそうだ。
主にがん患者の遺族の精神的ケアを目的として開設されたらしい。
配偶者やパートナーとの死別は辛い。
そして人生最大のストレスが死別なんだそうだ。
言われなくても私にもよくわかる。
嫁と死別した後、どうやって生活していたのかあまり記憶がないほどショックだった。
嫁が可愛がっていたシーズーのらんまるは、おそらく飼い主が急にいなくなったストレスで嫁の後を追うように急死した。
死別のストレスは人間だけではないんだな。
それにしてもゆいまるくんの方は、嫁が死んでも何のことやら見たいな顔をして平気だった。
おバカなのか何なのかわからないが、今では逆にそんなおバカな犬でよかったと思っている。
遺族外来の専門医によると、生前夫婦仲がいいほど死別した時の悲しみが深いと思われるだろうが、実はそうでもないらしい。
生前は会話もなかったような夫婦や離婚してしまった夫婦。
あるいは不倫の挙句に家を出て行った父親を恨んでいた娘が、そんな父親との死別から立ち直れず遺族外来を訪れることもあるそうだ。
要するに死別の辛さとは、生前の仲の良し悪しにはまったく関係がないとのこと。
そして遺族外来を訪れる患者の30%〜40%がうつ病と診断される。
私も嫁との死別はこれまでの人生で最も辛い苦しみだったように思う。
それでも毎日会社に出勤して仕事をしなければならなかったから、そのおかげでうつ病にもならずに済んだのかもしれない。
いろんな人の言葉を聞いてその苦しみや悲しみを乗り越えてきた。
夫や妻と死別した経験がある方からのアドバイスは本当に心に沁みた。
あの助言があったから生きてこれたような気もする。
遺族外来の専門医の先生も言っていた。
『とにかく1年目は生きてさえいればいいですよ』と・・・
本当にそうだなと思う。
あの時の苦しみに比べれば自分が死ぬことなどどうってことはない。
そして死別によって私はあまりに多くのことを学んだ気がした。
人の存在が消えるということ。
時間は未来にしか流れて行かないこと。
家族がなんと愛おしいものだったのかということ。
それでも人は生きて行かなければならないこと。
先に旅立つものと後に残されるもの。
どちらも辛いことに変わりはないが、しかし二人が一緒に歩いた時間だけはこの世から消え去りはしない。
あの世なのか来世なのかはわからないが、きっとまた会えるんじゃないかな。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食はアジ玉丼。
前日のアジフライをそのまま乗っけただけ。
そして卵焼きと煮卵というW卵の漢飯!
アジフライ肉厚でうまい!
卵焼きも分厚い。
朝から胃もたれしそうな画像だが最高だ。
ランチはうまかっちゃんで本格麻辣坦々麺。
すりごまをたっぷり入れてラー油をかければ出来上がり!
簡単で本当に美味しいのでぜひ!
晩ごはんは銀だらの煮付け、スルメイカの丸焼き、長芋焼き。
珍しくスルメイカが売っていたので鮮魚コーナーのお兄さんに腹わたを出してもらった。
スルメイカとは真イカのこと。
肉厚でヤリイカなどよりもうんとうまい!
銀だらはもう言うことなしの美味しさ。
焼酎に合うな〜。
スルメイカのプリプリ感が伝わるだろうか。
これにマヨネーズと七味をかけていただく。
生きてるとこんなうまいものが食えるだな。
時間が経ったからと言って死別した苦しみが癒えるわけではない。
しかし、ゆっくりと一緒に暮らした日々を思い出してみることで、相手の死を受け入れられるようにはなる。
それから感謝の気持ちが溢れ出し生きる気力が湧いてくる。
残されたものは生きるしかない。
日々、感謝の気持ちを伝えるために・・・
誰かが言っていたな。
『さよならだけが人生さ』
と。
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