セミの抜け殻・・・いつまでも木にしがみついてそこから動けない

娘のこと
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セミが鳴く季節

 

東京は天気が悪い日が続いていたが、一昨日あたりから気持ちのいい初夏の天気に変わってきた。

まだまだこれから梅雨のシーズンとなり、紫陽花が世田谷線の線路沿いを埋め尽くすようになる。

そして梅雨が明けたら本格的な夏だ。

 

季節の移ろいが変化のない老後の日々に彩りを添えてくれるから嬉しい。

家の窓を開け放していられる日って1年でどれくらいあるだろうか。

 

冬は当然無理だが、5月上旬の花粉が飛ぶ時期も一切窓は開けられない。

この時期は息さえ止めたいくらいだ。

そして5月の後半、ちょうど今くらいからエアコンが必要な暑さになるくらいまでが、家中の窓を全開にしていられる。

 

セミがうるさく鳴き出す頃には、もう窓を開けて過ごすことはできない。

うちのゆいまるくんは寒い国の犬種だから暑さにそうとう弱い。

だから私が家にいようがいまいがエアコンは1日中つけっぱなしなのだ。

 

そんな真夏になるとセミの抜け殻をあちこちで見かける。

木にしがみついて羽化したセミが羽を広げ飛び立つと、あとにはセミの抜け殻だけが残される。

見事にセミの形だけをそこに残して、うるさく鳴きながら短い命を精一杯生きる。

 

もうすぐ嫁の6回目の命日がやってくる。

毎年この季節になると思うが、もう6年も経つのかと・・・

 

もうあの大学病院にもいないんだな。

嫁が亡くなってからもしばらくは、あの大学病院に行けばまだベッドにすやすやと寝ている嫁に会えるような気がしていた。

不思議な感覚だった。

 

しかしもう今はそんな感覚もない。

嫁は自分の肉体も魂も全てこの世から消し去り、何も残さずに天国へと行ってしまったのだと今はわかる。

 

つい最近だ・・・

ようやくそんな感覚を感じるようになった。

 

あと何度この季節を繰り返すのかはわからないが、なんとか私は元気に生きなければという思いで6年生きてきた。

ブログでは楽しそうに料理を作り、はしゃいだような記事を書き、老後はこうやって生きるのだよと偉そうに話す。

 

しかし私の抜け殻もまた、あの日からずっと大学病院の木のどこかにしがみついたまま残されている。

 

今は元気に鳴いているように見えるこの体。

この体がいつか朽ちても抜け殻はあのままあの木に残るのだろう。

 

私の魂は今もあの場所からずっと動けないままでいる。

 

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老後のおひとりさまごはん

 

昨日の朝食はホットサンド、アイスコーヒー。

 

 

前日、煮込みハンバーグを作った時に、ホットサンド用のパテを一つ作っておいた。

たっぷりのチーズとレタスを挟んでベイク。

うままま!

 

 

ランチはおびなたのざる蕎麦

これでお蕎麦二人前!

育ち盛りか!

 

 

おびなたの蕎麦は嫁が好きだった。

蕎麦粉8割だがツルツルで喉越しがいい!

 

 

午後は天気に誘われて渋谷に行ってみた。

特に用もなかったのだが、渋谷は今どんどん変化しているので新しい街を歩いてみたかった。

しかし特に欲しいものもなく昔から通ってた居酒屋へ。

 

 

山形の芋煮。

うまいな!

よし、今度芋煮作ろう。

 

 

マグロ納豆。

納豆が大粒でうまい。

 

 

 

芋焼酎3杯。

 

 

 

陽が長くなったおかげで居酒屋を出てもまだ陽が高い。

梅雨までの晴れ間にちょっと遠出したい気分になった。

まあ、来週はゆいまるくんと箱根まで行くからそれが楽しみだな。

 

セミの抜け殻が転がる頃には、暑くてゆいまるくんは長くは外には出られない。

 

二人で今の季節を満喫しよう。

 

 

 

※昨日もコメントありがとうございます!

 

 

 

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