年金が破綻すると思っている人は大馬鹿者!年金は『破綻』ではなく『減る』のが正解!

年金
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破綻しない理由

 

ただでさえ難解でわかりにくい年金なのにこれからさらに進む少子高齢化の波。

おそらく今の若者の大半が、この少子高齢化が原因で将来は年金が破綻するのでは?思っているのではないだろうか。

 

いや、若者だけじゃなく私だってこのまま少子高齢化が進めば、年金が破綻まではしなくてももらえる年金は雀の涙みたいな時代が来るのではと本気で思っていた。

なぜなら誰も今日のブログのような腑に落ちる説明をしてくれないからだ。

 

年金の間違ったイメージを払拭する役目は政府の役目だろう。

ACはNPOの活動の応援ばかりをPRして肝心の国民の知りたいことへのPRがない。

高いテレビのCM放映料を払うくらいなら、YouTubeでいいから少子高齢化でも年金が破綻しない理由をちゃんと説明すればいいのにと思う。

 

政府がやらないんだったら私がやろう。

と言っても私もデイリー新潮の記事を読んで知ったのだ。

その記事を書いたのは大江英樹さんという経済コラムニストの方。

 

そもそも大江さんに言わせると、日本の年金制度に不安を抱いてる人のほとんどの方が年金という制度を誤解しているそうだ。

何をどう誤解しているかというと、年金とは貯蓄ではなくて保険だということ。

 

毎月、給与から控除されている社会保険を貯金だという人がいるだろうか。

社会保険というくらいだから保険なのである。

その時点で既に勘違いは始まっている。

 

貯蓄だったら、貯蓄額以上にお金を使ってしまえばなくなってしまうのは当然だ。

しかし年金は保険だから、一部の困っている人のために大勢の人のお金が使われるだけのこと。

 

その困っている人とは誰かというと、障害のある方や働き手を失った遺族。

あるいは高齢となって働けなくなった人たち。

要するに仕事を辞めた高齢者ということだ。

 

高齢者、老人

 

ここでわかりやすいように高齢者の年金、老齢年金に絞って説明しよう。

少子高齢化によって高齢者は増える。

しかし少子化によって若者が減る。

 

すると若者一人で何人の高齢者の年金を負担しなければならないのか。

昔は大勢で一人の高齢者の年金を負担していた。

しかし最近は二〜三人で一人の高齢者の年金を負担しなければならないのでは?と考える人が多いのである。

 

こんなイメージだ。

 

年金のイメージ

引用・デイリー新潮

 

ただでさえジジババの面倒なんて見たくないところに、よりによって自分の給料からジジババの生活費が引かれるなんて死んでもやなこった!

みんなそう思うよね〜。

 

しかしお前だってじきにその大っ嫌いなジジババになるんだよ!

 

間違った理解だとこんなふうに角が立つ。

そうじゃないのだ。

 

若者が高齢者の生活費を払っているというイメージ自体が間違いなのである。

正しい理解とはこうだ。

 

『働いていない人を働いている人が支える』

 

これが正しい年金の理解なのである。

じゃあもっと少子高齢化が進んだ20年後も本当に年金は破綻しないのかということだが、この数字を見ていただきたい。

 

これは何の数字かというと・・・

一人の働いている人が、何人の働いていない人を支えているかという数字だ。

 

2020年 0.89人
1990年 0.96人
1970年 1.05人

 

なんと!

徐々に数字は下がっているではないか。

 

さらに少子高齢化が進むと言われている20年後の2040年でも、実は0.96人という計算になっているから今と変わらない。

だから年金は破綻などしないのだ。

 

どうだろう。

ここでみんな大きく頷いたと思う。

 

それでも疑り深いあなたのためにもう一つ腑に落ちる説明をしよう。

そうは言っても少子高齢化で本当にそうなるのか?

本当に自分が高齢者になった時に年金は今と変わらずもらえるのか?

 

そう思っているあなた!

先ほども言ったように社会保険とは働いている方が払う保険である。

実は今の世の中、働いている人は増えているということを知っているか?

 

昔は会社の定年は55歳だった。

ところが最近は60歳は当たり前。

65歳まで再雇用や定年延長を実施している企業は多い。

 

さらに女性の社会進出により働く人の数は増え、したがって社会保険料を払っている人の数も増えているとのこと。

日本人の寿命は世界一までに伸びた。

それに伴って働く人もまた増えているのである。

 

年金の定義は、働いていない人を働いている人が支えるということである。

 

それさえ理解できれば、将来は年金が破綻するのではと無駄に絶望したり不安に思うことはないということだ。

 

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破綻しないけど減る

 

冒頭の見出しに書いたように、日本の年金制度は日本が消滅しない限り破綻することはない。

では年金の受給額はずっと変わらずもらえるのかというとそうではない。

 

将来は年金は減る。

それは間違いない!

 

そこで問題なのはどれくらい減るのかということだろう。

 

 

日本の年金制度は『賦課(ふか)方式』という方法を採用している。

これが年金が破綻しない大きな理由なのだが、簡単に言うと働いている人の保険料がそのまま年金受給者に渡るシステムということである。

 

これがもし『賦課(ふか)方式』でなく『積立方式』だったらこうはいかない。

積立てたお金が無くなれば当然年金は破綻するのだ。

 

ただし『賦課(ふか)方式』でもわずかに積立金もあるそうで、それを運用しているのがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という機関。

時々、運用に失敗して大きな損失を出した時にメディアによく叩かれている機関だ。

 

ただしマイナスを出したからといってみなさんが心配する必要はない。

これまでの運用実績は、年率3.69%(2001年~2021年)とプラスなのである。

なかなか優秀じゃないか!

 

話を戻して、年金はどれくらい減るのかということを説明しよう。

まず先ほどの『賦課(ふか)方式』により、これまでは働く人たちの保険料を引き上げることで政府は財政を維持しようとしてきた。

 

しかしそれでは働く人たちの負担が将来的に大きくなりすぎるので、今度は年金の受給額を減らす方向に政府は転じたのである。

要するに収入を増やす方向から支出を減らす方向へシフトしたということだ。

 

まあこれは一般家庭でも同じことだな。

旦那の給料が減れば、当然奥様は光熱費や食費の節約に頑張る。

しごく当然の話である。

 

ではこれから年金はいったいいくらくらい減るのか。

まず結論を言おう!

 

年金は将来20%から30%くらい減る!

 

2〜3%減るのも勘弁してほしいのに20%から30%も減るって・・・

夕方5時のタイムサービス並みの減り方じゃないか!

 

この数字の根拠だが、これは2019年に厚生労働省が行った財政検証レポートからの数字なので間違いない。

このレポートでは前提として6つのシナリオが考えられていて、最もいいシナリオが1で最悪のシナリオが6という具合である。

 

シナリオ1の場合だと、実質経済成長率が0.9%で実質賃金が1.6%も増えていくという夢のようなシナリオだ。

その場合の年金の減少額は16%・・・

 

おいおい!

最高のシナリオでも16%も減るのか!

結構ヤバいな。。。

 

そしてシナリオ4でもマイナス25%。

シナリオ5ではマイナス28%。

 

最悪のシナリオ6でマイナス30%ということだそうだ。

 

なかなか厳しい現実ではあるがそれでも年金が破綻するよりもいい。

年金は破綻はしないが減るということを冷静に考えて、今何をするべきかを考えることが大事だろう。

 

 

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将来の年金についてまとめると・・・

 

メディアに踊らされて、いたずらに年金が破綻するなどと考えるのは大馬鹿者だとわかった。

しかし、将来の年金が大きく減るというのも現実なのである。

 

それも20%から30%という大幅な減少・・・

このことを総合的に考えると年金制度がどうのこうのではなく、日本経済がこれからどうなるのかということに大きく影響を受けるということがわかった。

 

長引く日本経済の停滞が個人の所得税や法人税を大きく減らし、税収の頼みの綱は今や消費税だけである。

この状況を打破し企業の業績回復と賃金アップが同時進行しなければ、将来の年金が最悪のシナリオになるのは間違いない。

 

私はあまり貯蓄貯蓄と言う方ではない。

私がすすめるのは、老後にいかに金を稼ぐ方法を現役時代に考えておくかということ。

 

このブログにもいくつかヒントを書いているのでぜひ参考にしていただきたい。

 

 

 

コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!

  1. じゅん より:

    ぺこりーのさん、本当にためになる情報ありがとうございます!
    年金保険料しかり、税金しかり、不安感にさいなまれる国民のため適正に使ってほしいものです。
    定年が65に延長されしかも70もありか❔とうんざりはしますが、年金制度が破綻しないかもと思えば、少しは気持ちが楽になりました。
    ペコリーノさんのもとにマルタイさんからのお中元が届きますように(笑)

  2. Yoko_chan より:

    そうでした!
    控除項目は社会保険でした。
    「保険」だと改めて考えると、腑に落ちます。
    いつも貴重な内容をありがとうございます。

    そして年金受給者のペットを扶養控除対象にしてくれるとうれしいですね。
    サマーカットの時期ですね。涼しげでカワイイです。

  3. ミツル より:

    ぺこりーのさん
    こんにちは。

    今日もためになりました!

    少子高齢化、出生率の低下。。
    年金の行く末を案じていましたが、なるほど!です。

    考えてみれば、私も
    僅かな年金もらいながら、毎月社会保険料を払ってます。

    それにしても
    ナニゲに来た年金減額通知には、怨嗟の念がフツフツでした。

    介護保険料の徴収開始の
    お知らせショックの次は、
    減額通知に落ち込む。。

    もしももしも、
    年金増額になったら、
    スタオベ+歓喜のバック転も出来ちゃうかもです。

    ゆいまるくんの
    つぶらな瞳に癒されます💗

  4. としBB より:

    ぺこさん いつもためになるお話をありがとうです。 しかし この私めは 以前の面白いぺこさんも 大好きでした・・ ゆいまるくんとの 楽しいやりとりや まごちゃん 娘さんとのできごと 奥様とのあれこれ どうか どうか 以前のぺこさんの ペースも お忘れ無く よろしくです。 応援です。 ファイト!!

  5. 青い鳥 より:

    ぺこりーのさん、こんばんは。

    「年金が20%~30%減る」というのはとてもショックです。

    私は70歳まで今の職場でパートで仕事を続ける気でいますが、
    年金がそんなに減ってしまっては、老後資金の計画にすごく
    響が出ます。
    困りました~(TT)

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