夢が叶わなかった人たちへ

夢

 

ブログの更新はなんと３ヶ月ぶりなのか〜。

久しぶり過ぎて更新の仕方忘れたわw

でも老後ってこれくらいのスピードで時間が流れてるんだよね。

ゆっくりですが更新してますよ。

 

テレビをつけるとここ数日、世界陸上とバスケットのワールドカップが放送されている。

バレーボール男子のアジア選手権も行われているから、世界中がこのスポーツの大会に釘付けだろうと思う。

私もスポーツを見るのは好きだ。

特に熱狂しているというわけではないが、なんとなくテレビで見て日本を応援している。

バスケットも昔に比べれば本当に強くなった。

槍投げの北口 榛花選手も、日本女子フィールド競技初の金メダルらしいからたいしたもんだ。

 

話は変わって、私のラーメン好きはみなさんご存知だと思うが、ラーメンの中でもやはり豚骨ラーメンが一番好きで、ラーメンを食べるならできれば豚骨ラーメンを食べたい。

豚骨ラーメンであれば博多ラーメンだろうが熊本ラーメンだろうがなんでもいい。

 

実は私の家の近所にも豚骨ラーメンのお店があったのだが、今年の初めに閉店してしまった。

まあ、そんなにお客がいたわけでもないから時間の問題だったんだろうと思う。

ただ、結構美味しかったんだよね。

個人的には好きな味で、それからは経堂にある本店の方に食べに行っている。

 

ところが！

駅で言えば一駅のところに、なんと博多ラーメンのお店が新規でオープンしたではないか。

私のウォーキングコースの途中でもあるので歩いて行けないわけでもない。

これはさっそく行ってみなければ・・・

 

お店が私を呼んでいる！

 

カモーンヌ！

 

しかし最近はゆいまるくんのお散歩すらも億劫になった。

とにかく腰が痛いので、ゆいまるくんを抱っこして３階までの階段を上り下りするのがきつい！

できることなら私が抱っこされて上り下りされたいくらいである。

 

ところがビアフェスに行くとか新しいラーメン屋ができたとかいうと、腰の痛みを感じないから不思議だ。

私の脳内には間違いなくエンドルフィンが大量に分泌されている。

エンドルフィンとは脳内麻薬と言われる、鎮痛効果があり幸福感を得られる物質のこと。

そのエンドルフィンの作用で先ほどの新しいラーメン屋まで無痛で歩けた。

 

店外まで漂う獣の臭い・・・

ぷは〜！

幸せだ。

 

そして運ばれてきた博多ラーメンを一口すすってみる。

んー。

麺は細麺、スープは白濁した豚骨スープで間違いない。

 

しかし、なんだろう。

ちょっとスープの味が物足りない。

どうも豚骨からの出汁の取り方が中途半端な感じがする。

 

博多ラーメンの名店『八ちゃんラーメン』のように、巨大な圧力釜でグツグツと骨が溶けるまで出汁を取るくらいじゃないと、本当の豚骨スープは出来上がらないと思う。

出汁じゃなくて『でじる』だな。

それくらいとことん出汁をとってほしい。

う〜ん、ちょっと残念だ。

 

見ればまだ若い店主だから、これからの味の進化に期待しておこう。

きっとこの店主もどこかのラーメン店で修行をし、そして夢であった自分のお店をようやく持ったところなんだろう。

 

夢ね〜。

 

この店主が店を持てたことでもし夢を叶えたと思えば、きっとこの先の進化はおそらく期待できない。

またどこかのラーメン店と同じように、しばらくしたら閉店の張り紙が張り出されシャッターが閉まったままになる。

夢ってなんだろう？

料理を生業に選んだ人に夢を聞くと、ほとんどの人が自分のお店を持つことと答えるんじゃないだろうか。

だったらお店の資金さえ貯金できれば夢は叶うじゃないか。

料理人の夢とは、もっとその先にないとおそらく人生の成功は得られない気がする。

 

先ほどのスポーツの話に戻るが、バスケットの日本代表になるのが小さい頃からの夢だと言えば、いつまで経っても金メダルには届かないんじゃないか？

日本中を歓喜させた女子槍投げの北口 榛花選手だって、彼女の夢は世界陸上ではなくパリオリンピックでの金メダル獲得のはず。

だから世界陸上での金メダルはたいへん嬉しいことではあるだろうが、まだ夢半ば。

夢の途中なんだろうと思う。

 

そう考えれば、一体どれだけの人が自分が子供の頃に夢見たことを叶えられるんだろうか。

 

私も子供の頃には漫画家になりたかった。

あとバンドマンにもなりたかったし小説家にも憧れた。

まあ、どれもこれもかすりもしない人生だったが、決して悪くない人生だと思っている。

いや、むしろ幸せな人生だった。

 

小さい頃から家庭を持つのが夢だと語る子供はあまりいない。

今だから言えることだが、実は家族を持ったということは夢のようなことだったのだ。

アップルの創業者スティーブ・ジョブズも最後のメッセージで、同じようなことを言っている。

結局、人生に必要なものは健康と家族との思い出だったと。

夢を実現させ大成功を収めた偉人ですら、自ら夢見た成功よりも家族の方が大切だと言っている。

 

今、このブログを読んでいる若い人たちに聞きたい。

あなたの夢は何だった？

スポーツ選手？

ケーキ屋さん？

ユーチューバー？

芸能人？

 

私の知り合いに何人か音楽事務所に所属している人がいる。

いわゆるプロの歌手である。

もし彼女たちの夢が歌手になることだったら、すでにもう夢は叶っているはずだ。

しかし歌手であるはずの彼女たちはまだ、一つも夢が叶ったとは思ってないと思う。

 

歌手になるのが夢であればグラミー賞を取るとか・・・

スポーツ選手であればオリンピックで金メダルを取るとか・・・

 

それで初めて夢は叶ったと言えるんだろうと思う。

バイトしながら歌を歌っていても、誰も夢を叶えたなんて決して言わないはずだから。

だったら夢が叶う人なんて本当に砂つぶみたいな確率なんだな。

 

夢が叶わなかった人たちへ

 

私もいつ夢を諦めたのかは覚えていないが、サラリーマンになって同僚のライバルたちと売り上げを競い合っている頃には、すでに夢という言葉が口から出ることもなかったと思う。

そして結婚し子供が生まれ、可愛い犬たちが家族になり、夢など忘れて金を稼ぐことだけを目標に生きてきた。

 

決して家庭を持つことが夢だったなど思ったこともない男が・・・

家族のために必死で働いた。

小さい頃夢見たことは一つも実現しなかった。

 

しかし夢は叶わなかったが幸せにはなれた。

家族のおかげで。

 

妻が亡くなり

娘は別の家族を作り

可愛いワンコもいなくなる

それでも幸せな人生だったと思えることは夢のようなことだ。

 

夢が叶わなかった人たちへ言いたい。

特別な才能を持つ一握りの人たち。

さらに絶えず努力を惜しまず続けられる人たち。

そんな人たちとあなたは同じ夢を見ている。

 

もちろん可能性は０じゃない。

 

でも、もしその夢が叶わなかったとしてもだ。

それで悲観することなんて全くない。

 

あなたが望んだ夢は叶わないかもしれないが

 

あなたが望む幸せならきっと手に入るから。