アンジャッシュ渡部さん
芸能人の謝罪会見などまったく興味がないのだが、アンジャッシュ渡部さんの昨日の会見はなんと最後まで見てしまった。
計画通りなのだろうが、19時という報道番組がない時間に記者会見を行ったので、代わりにYahooトップで延々と生中継されてしまったのだ。
おかげで普通のニュースの生放送よりも視聴者数は多かったのでは?
あまりに計算高いと、往々にして予想とは逆の作用が働くものだ。
昨日の会見がまさにそうだろう。
記者会見のリポーターの質問はいじめかリンチのようだったが、それも渡部さんがしでかしたことだから仕方がない。
しかしあのリポーターたちに、国会で質問させたら面白いと思った。
前半はリポーターがみな女性だったのも、何か恣意的なものを感じる。
日本中の女性を敵に回した渡部さんだが、その女性を代表して質問をしているリポーターたち。
淡々とキツい質問を次々と投げかけていた。
ネチネチと小さいことを細部までえぐることで、人間の本質を露にさせるテクニックは褒めたい。
男はこういう場で人間力があらわれると思った。
いろんな失敗で消え去った芸能人はたくさん見てきたが、たまたま見た渡部さんの記者会見はまさにそう感じた。
それでも夫婦のことは夫婦でしかわからない。
奥様の佐々木希さんがどう思っているかはわからないし、まわりがとやかくいうのも大きなお世話だろう。
しかし、前にも書いたが親が幸せでなければ、子は幸せになれない。
子どものために離婚しないという理由は、子どもが一番かわいそうだ。
それにしても、リポーターの一番ゲスな質問には驚いた。
『あれから自分の子どもに多目的トイレを使わせたか』
すごい質問だ。
渡部さんの表情を見て、久しぶりに男が終わる瞬間を見た気がした。
謝罪会見と言いながら、年末の特番の収録を終えているという情報は日本中が知っていること。
だったらはっきり復帰会見だと男らしく言えばいいのに、『それは言えません』の一点張り。
相方の小嶋さんへの謝罪も中途半端だし、相変わらずの上から目線。
あれでは年末復帰は難しいだろう。
人間力という言葉の明確な定義はないが、自分がお世話になっているまわりの人たちへの思いやりがなければ、社会人として強く生きて行くことはできないと思う。
人間力とは、自分がどんな状況に追い込まれようと他人を思いやる強い心だと思う。
逆境のときこそ人間にはそれが現れる。
それが渡部さんには感じられなかった。
一方で、最近はあまり大きな話題にもならないが、もうひとりの消えた芸能人の新井浩文。
新井被告は懲役4年の実刑を言い渡され、すでに刑務所に収監されたとのこと。
新井被告は刑期をもって罪を償う。
しかし渡部さんの方は犯罪を犯したわけではない。
それでも昨日は、リポーターたちから公開リンチにあったように見えた。
なんだかどっちの罰が大きいのかよくわからない。
この会見を佐々木希さんも渡部さんの不倫相手もきっと見たのだろうが、女性側のみなさんはどう思ったのだろうか。
昨日ほど私は、自分が一小市民でよかったと思ったことはない。
最後に
今日はぜんぜん別のことを書く予定だったのに、高齢者にはまったく関係がない芸能人の話を書いてしまった。
実はなぜ渡部さんの記者会見のことを書こうと思ったかというと、男は多かれ少なかれ、大なり小なり、程度の差はあれども、みな一度はこういう経験があるものだ。
いや、決して不倫というわけではなく、酒やお金や仕事や・・・
社会に出てからの失敗だ。
長い人生で、一度も失敗しない人などいないと思う。
また失敗をしたからこそ、男は男になるのだとも思う。
そして失敗によって人は成長し、顔にしわが刻まれ、人間として厚みが出ると思っている。
要するに失敗こそが、人間力を高めるための大きな経験なのだ。
それが言いたかった。
渡部さん、頑張ってくれ。
可愛い嫁さんのためにも。
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