老後ひとりの底知れぬ寂しさ〜誰しもがいつかは味わうこの孤独感は耐え難い

ゆいまる
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都合のいい孤独感

 

このブログを見る限り、ぺこりーのは毎日元気でご機嫌な初老のおじさんと見られているのだろう。

好きなもの食べて好きなときにビールを飲んで、好きなときに寝る。

まあ、それは当たっている。

 

しかしまったく孤独を感じないかというと、そんな鈍感な親父ではないのだ。

老後にひとり暮らしをしていて、しかも嫁に先立たれた男がまったく寂しさなんか感じないと言ったら、ただのうすらバカである。

 

私のひとり暮らしは大学以来だから、もうずいぶん前の話になる。

4年前に嫁が亡くなり、望まないひとり暮らしが強制的に始まったころは、その孤独と絶望に満ちた時間は地獄のような日々だった。

 

しかし嫁の死から時間がたち、少しづつ現実を受け入れられるようになってくると心にもようやく血が通い始める。

あらためて孤独感ってなんだろうと考えたときに、人はひとりでいるときに寂しいとか孤独に恐怖感を感じるとか言う。

そういう私も嫁がこの世を去った直後は、耐えきれない喪失感とひとりになったという孤独感は恐怖そのものだった。

 

ただ、パートナーを失うという特殊な状況は、この世から身近な人が消え去るという明らかにこれまで目に見えていたものが消滅することからくる孤独感である。

しかしみなさんが日常で感じる孤独感とは、意識が自分に向いてない状態になった時に感じる孤独感ではないかと思う。

誰も周りに存在せず、また自分も時間を持て余して空白となっている時間に、自分に意識が向かないと孤独を感じる。

 

ひとりでいても、ゲームに夢中になっていたり面白い映画を見ているときに孤独を意識することはない。

脳が自分以外の誰かを探しはじめて、意識が自分の肉体から離れると自分の置かれた空白の時間が寂しいと心が声をあげる。

 

ただ、それはたいへん都合のいいことであって、人はひとりになりたいときもたくさんあるはずだ。

今日はゆっくりひとりでランチでもしたい。

今日は邪魔されずに好きな映画を見たい。

今日はヒトカラで思いっきり歌いたい。

 

などなど。

 

しかし、誰か他人とつながりたいときだけ急に孤独になってしまう。

ひとりでいたいくせに人がいないと寂しい。

実に都合よく孤独は訪れる。

 

そういう時はたいてい自分は自由な時間にいるとき。

仕事がクソ忙しいときに『ああ孤独って寂しい〜』なんて言ってるやつはいないだろう。

 

自由とは寂しいものなのだ。

 

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自由とは不自由?

 

老後に孤独感を感じている方は、老後は自由な時間がたくさんあるからだ。

一度も結婚もせずひとりで生活をしてきた方は、ひとりの時間の使い方に慣れているから孤独を感じることはなかったかもしれない。

しかし、老後になって若いころより自由な時間が有り余るようになると、とたんにひとりが寂しくなる。

 

現役世代は、会社で仕事で否が応でも他人とつながって生きていかねばならない。

そのつながりは当時は煩わしいとさえ思える。

 

家に帰ってひとりになった時に、独身でよかったとつくづく思ったのでは?

しかし老後にひとりになると急に社会とのつながりも減り、自由な時間が溢れかえって寂しくてしょうがない。

 

自由なのにどこにも行けない。

自由なのに心が動かない。

人は心が動かないと体は動かないのである。

 

自由とはなんと不自由なことだ。

 

煩わしかった人付き合いも今は自分の心が望んでいる。

自由な時間を他人とつながっていたい。

 

だったら自分の心をまず動かしてみよう!

自分が望む方向へ。

自分が興味のある世界へ。

自分の心が踊る何かへ。

 

老後のおひとりさまが寂しいと感じたら、

『ひとりでよかったと言ってたくせに』

と自分に指摘をしながら心が向く方向に動いてみようではないか。

 

それが自由な老後に彩りを与える手段だと思う。

 

私が近所のビアバーに頻繁に行くのは、お店に行けば顔馴染みの誰かがいるし話もはずむからだ。

三茶のバーにも仲の良いバーテンさんがいる。

 

彼とお酒の話をしながら飲むウィスキーは最高だ。

心がそれを望むときは飲みに行く。

 

ただアメリカのドラマのように、私の席のとなりに見知らぬ美女が座り目が合うことなど一度もない。

『よかったらお酒を一杯おごらせていただけませんか・・・』

などと言ってみたいものである。

 

しかし、現実はなんとも平坦で地味な色をしている。

 

おじさんはちょっと孤独になる。

 

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老後に犬のいる生活

犬もまた老後の自由な時間を埋めてくれる存在だ。

ゆいまるが見たいとおっしゃる方が多いが、こいつがなかなかのカメラ嫌いなのだ。

犬ブログにした方がランキングが上がるかも・・・

 

昨日のお散歩の様子。

街の調査に余念がない。

今日も異常はないとのことだった。

 

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老後のおひとりさまごはん

 

昨日の朝食は久しぶりのサラダボウル復活だ。

たまに食べると最高だな!

しかも簡単で野菜が大量に食べれる。

大満足だった。

一人で食べる孤独な朝食

 

ランチはスーパーで買ってきた純連の味噌ラーメン

冬は味噌ラーメンに限るけど、味噌ラーメンが一番油っこい。

スープに顔が映るほどラードが浮いている。

これを飲み干したらアウトだな。

 

一人で食べる孤独なランチ

 

ちょうどお漬物のポップアップが出ていて、極太のメンマが売ってたのでトッピングしてみた。

このメンマはピリ辛でうまい!

 

孤独なランチは味噌ラーメン

 

昨日は仕事が忙しく、スーパーに買い物に行く暇もなかった。

こう書くとよほど仕事をしたように見えるが、実は大したことはない。

意識が向かないから仕事が捗らないだけなのだ。

 

晩ごはんは冷蔵庫にあるもので済ませることに。

 

まずはお疲れ様の一杯だ。

 

一人で飲むビール

 

なんと!!

夜もサラダボウルという荒技。

朝のサラダボウルの余韻がまだ続いていたのと、材料を乗っけるだけだから簡単なので!

 

一人で食べる孤独な夕食

食べている時もまた自分に意識が向いて無心だから寂しくない。

味を確かめながら一口づつゆっくり食べる。

野菜をシャキシャキと噛む音が、耳骨を伝わって脳に響く。

 

ビールから芋焼酎に替え、ロックでグビグビ飲み進めるとだんだん酔いが回ってくる。

テレビを見ながらだんだんと網膜がボケたころに寝落ちする。

 

4年前はひとりで寝る時が一番孤独だった。

底知れぬ寂しさだ。

 

しかし今はひとりでしか眠れない。

 

 

コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!

  1. らん より:

    おはようございます。

    なんだか、小説を読んでいるような気分になりました。
    孤独は… 時々、不意に訪れます。その時は、静かな湖の底に沈んだ気分になります。
    何とも言えない寂寥感に襲われることが度々あります。
    でも、これって、生きてる限り、みんな、ふと生じる気持ちなんだろうな、と思います。

    今思うと、私は若い頃の方が
    今よりずっと孤独でした。都会で仕事をしながら、一人暮らしをしていましたが、何故か毎日寂しくて堪りませんでした。

    今は結婚し、主人と二人暮らしですが、もし主人が突然亡くなったら、と時々考えますが、その時の孤独感は強烈だろうな、と想像します。
    けれど、どんな事があっても、生きていかないとならないんだな、そう思うと、
    孤独に打ちのめされないで〔なかなか立ち直れない状況は勿論あります}、強く生きていかないといけないんだな、って思ったりします。

    • ぺこりーの ぺこりーの より:

      らんさん

      コメントありがとうございます!
      孤独感って急にきますよね。
      秋の夕暮れを見て急に寂しくなったり・・・
      女子か!!

      人はひとりでう産まれてひとりで死ぬんです。
      その間の長い物語に、家族や他人が関わって彩を添えてくれるだけ。
      それを辛いと思えばそうかもしれませんが、生きているものはみなそうですよね。
      あんまり考えずに割り切っちゃいましょう!

  2. napo より:

    ぺこさま、リクエストの「ゆいまる」ありがとうございます!!

    ワンコはいいねえ~。

    私は、ニャンコと暮らしていますが、物足りません。。。。
    ニャンコにはワンコのようにご主人が帰って来て「嬉しい!!」や
    ご主人が出掛けるから「寂しい。。」がありません。
    ニャンコはいつもマイペースですね。

    ひとり暮らしは「気楽でよい!」「自分の価値観で全て自分だけの為に決定できる」
    それでも仲の良さそうな?シニア夫婦を見かけると
    やっぱり孤独を感じるのです。。。

    • ぺこりーの ぺこりーの より:

      napoさん

      コメントありがとうございます!
      ゆいまるくんに許可をもらって撮影しました。
      以前は私も猫を飼ってましたが、わんこの愛情表現ってたまらないですよね。

      私も居酒屋で仲のいい老夫婦を見かけると、私もこうなるはずだったのにと思います。
      でも死んじゃったからもうしょうがない!
      早く誰か探そう!

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