高齢者の雇用を守る事と定年延長は別の話
この見出しで理解できた方は頭がいい!
私はこのニュースを何度も読んでようやくわかった。
老人の記憶力の話は何度も書いたが、年老いて劣化するのは記憶力だけではない。
理解力の方も著しく劣化しているのだ。
さて、今年の4/1から施行された『高齢者雇用安定法』だが、これは企業に65歳までの定年延長や定年の廃止を勧めてはいるが、実際には定年が延長されている企業はごくわずかである。
ほとんどの企業は再雇用制度などを導入して嘱託や有期契約として雇用している。
あくまで定年が延長されているわけではない。
では定年延長と再雇用制度の違いはと何かというと、一番大きいのが給与である。
定年延長の場合は雇用契約は継続されているから、元々の給与を極端に減少させるわけにはいかない。
正当な理由なく給与を下げると法的な問題になるのだ。
ところが再雇用制度だと一旦雇用契約が切れて再度雇用し直すということで、元々の給与の50%〜60%まで給与が下がってしまうのが実情。
雇用される側からするとふざけるな!と言いたくなるところだが、企業側からすれば定年延長による人件費の負担増は経営を圧迫する。
なので企業側としては定年延長については慎重にならざるおえないのである。
現在、従業員数が300人以上の企業の場合、定年延長ではなく再雇用制度を導入している割合は約87%と圧倒的に多い。
だから今日のタイトルなのである。
しかし今回、65歳までの定年延長の法案が可決されることになったのは、民間ではなく国家公務員についてである。
ちっ!
なんで公務員ばっかり優遇されるんだよ!!
とお怒りのみなさん。
気持ちは私もよくわかる。
私だって公務員の優遇っぷりには腹立たしいこともある。
公務員は年金だって優遇されているし、このコロナ禍でも給与も減らなければボーナスも通常通り支給されている。
これにはさすがにいくら温和な私でも、テポドンの1発や2発は発射したくなるというものだ。
しかし今回のまず公務員から定年延長というのは、実は民間企業への布石のためなのだ。
これまでもさまざまな改革を実行するに当たって、まず公務員から改革をすすめそれを倣う形でスタートし、それから民間企業へ制度の浸透を図ってきたという例はたくさんある。
言い換えればこれは民間企業のためであり、もっと言うと会社で働くビジネスパーソン全体の待遇改善のためでもあると言えよう。
誰か早まってテポドンのスイッチを押さないようにしてほしい。
若い人へ道を譲る
定年が65歳まで伸びるというのは、働きたい方にとってはたいへんありがたいニュースである。
しかし一方で、もうあんまり頑張って働きたくないという方にとっては歓迎されないニュースなのかもしれない。
ただ、働きたくない方は好きな時に自ら退職すればいいわけで、単に選択肢が増えたと考えればやっぱり我々に都合がいい話であることは間違いない。
どうしても会社に重要な人材だと判断されれば、役員として経営陣の仲間入りをすることもあるだろう。
ただ一般の上級職についてはたとえ定年が延長されたとしても、できれば後進に道を譲るのがいいと思っている。
定年が伸びたからと先輩がいつまでも役職にしがみついていては、有能な若い社員の行き場がない。
若い社員は、できるだけ多くのチャンスがあって然るべきだと思う。
さらにこれもよくある話だが、上級職はいつも外部からスカウトやヘッドハンティングで人材登用されるという会社。
実は私もそうやって会社の幹部としてスカウトされた経験があるので、部下の社員の気持ちがよくわかる。
スカウトで上長のポストに座りさらに定年延長で役職に居座り続けられると、それこそ若い社員達はやる気が失せるというものだ。
なので、私は前職を早々に退職した。
部下が喜んだかどうかはわからないが・・・
しかし個人的には、65歳も過ぎると冒頭で話したように理解力の方が覚束ない気がする。
やたら定年だけが延長されても、みんな頭の方がついていくのだろうか?
どっかの国の総理大臣のように、国会での答弁がまったく噛み合わない様子を見ていると、あの方ももう理解力が限界のようにも見える。
果たして定年が延長されて喜んでいていいのだろうか。
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食はエスプレッソソーストースト。
マスカルポーネチーズについてるこのソースが上等な甘さで美味しい。
あとはいつもの野菜スープとミニトマト、酸っぱいキウイ、コーヒー。
晩ごはんはおそらく初めて作ったと思われるピーマンの肉詰め。
美味しくてびっくりした!
昨日は三茶に用があり出かけたので、帰りに三茶の人気店マルコ系列のお店でテイクアウトを買って帰った。
で。
買いすぎた。。。
しかしちっちゃな野菜のお惣菜がどれも美味しくてすばらしい!
ほうれん草とぶどうを白和にするなんて絶対に思いつかない。
私は再雇用もされずに退職してしまったが、もし会社に再雇用されていたならできれば社食の調理の仕事をしてみたかった。
実は、人生で一度は飲食の仕事をしてみたいと思っていた。
かと言って、この年で新しい業界に飛び込む勇気はない。
社食だったらかつてお世話になった会社にいながら、さらに若い社員の食事を作るということで調理の仕事も経験できる。
歳を取った社員はいつまでも偉そうにしてないで、こういう貢献の仕方の方がいいと思うのだが。
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