女の生き様は顔に出る〜いや女に限らず男も顔を見ればその人の人生がわかる

体のこと
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女の顔は請求書

 

女の顔は請求書と言われたり女の顔は領収書と言われたり・・・

いろんな言い方をされる女の顔。

一方男も男の顔は履歴書と言われたり領収書だと言われたりした。

 

今の時代だとナニソレ?

という感じだが、昭和のあの頃はなぜかこの言葉がぴったりはまった時代だった。

 

男も女も生きるのに必死。

しかし頑張れば頑張っただけ金が稼げた古き良き昭和の時代だ。

 

誰もがギラギラしていた。

高度経済成長期という夢のような言葉。

当時の道は1本しかなく、日本国民はその1本道をみな同じ方向に向かって走っていたような時代だった。

 

その頃にこの言葉が生まれたのだ。

『女の顔は請求書・男の顔は領収書』

 

まあいずれにしろ女は金がかかるものだと言いたいのだろうし、男は金を払う立場なのだろう。

それは現代もあまり変わってないように思うが・・・

 

もう若い方はご存知ないだろうが、昔作家でテレビの司会やコメンテーターをされていた藤本義一さんという方がおられた。

その方が書かれたエッセイのタイトルが次の2作である。

 

男の顔は領収書』(PHP研究所)1984年

女の顔は請求書』(PHP研究所)  1993年

藤本義一さんは直木賞作家ということで有名だが、このエッセイも当時はたいへん話題になった本だ。

昭和を代表するような作家であり文化人であり、またテレビなど関係なくはっきりモノを言う人で痛快な人だったと記憶している。

 

男や女の顔にまつわる人生の哲学的な話はたくさんある。

それだけ人の顔というものは、その人がどのように生きてきたかを表すものだということだろう。

それには一定の時間の経過が必要で一朝一夕に顔が変化することはない。

 

経年による見た目の変化はジワジワと色のグラデーションが変化するように変わっていく。

パックを剥がすように一気には変わらない。

その少しづつ変化するトワイライトゾーンのような時間に、細胞はその顔をその人の生き様に合わせて作り変えていくのだ。

 

その時間というものはたいへん面白いもので、長年幸せな主婦として人生を送って来た女性は、やはり幸せを両頬に豊かに称えたいい顔になる。

いつまでも美しい女優さんは、長年人から見られる仕事によって歳をとっても美しい顔のままだ。

 

また長年悪事ばかり働いてきた男の顔はどんなに頑張っても悪人顔になる。

日本の政治家の顔を見ればみんな頷くだろう。

眉間には深いシワが刻まれ口元は不自然に曲り目は死んでいる。

 

私はどんなに金を稼いだとしてもあんな顔にはなりたくない。

 

少しづつ変化するものには人はなかなか気づけない。

人の老化も毎日少しづつ老いていくので、気づいたときにはいつのまにか前期高齢者になっているのだ。

 

これがもし60歳になったとたん一気に老化するとしたらどうだろう。

1日で顔にクシャッとシワがより、足腰が急に痛くなり、靴下が立って履けなくなり、トイレがやたら近くなり、とんかつが食べれなくなり、耳から長い毛がニョキニョキ生えたとしたら・・・

脱皮だな。

 

若い皮を脱いで老人として生まれ変わる!

最悪だが潔い。

 

熱湯蛙の話と同じである。

ビーカーのぬるま湯に入れられた蛙は気持ちいいものだから沸騰するまで気づかずに死んでしまう。

しかし最初から熱湯に入れられた蛙はびっくりして飛び出すから死を免れるという話。

 

もしかすると一気に老いた方が油断せずに長生きできるかもしれない。

なんの根拠もないが・・・

 

さて男と女の生き様の話だが、生き様が顔に出るのであればお高いオールインワンのクリームなど塗るより、自分の生き方を考える方がよほどあなたらしい顔になるということだ。

私も毎日鏡で顔を見ているが、果たして他人にはどのように見られているのかはわからない。

 

ただひとつだけ言えるのは、じじいにはなったがなかなかいい顔になったじゃないかと思う。

何も考えずに生きてきたわりには・・・

 

そしてまたあることに気づく。

この顔も嫁のおかげだったのかと。

 

このブログを読んでいる奥様。

あなたの今の顔は幸せに満ちた顔になっているだろうか。

それとも苦労が滲み出ている?

 

いずれにしろその顔はあなたのご主人が作った顔だ。

 

そしてあなたのご主人様はどんな顔だろうか。

 

ご主人の顔もまたあなたが作っている。

 

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