南米のお母さん
私がインスタでフォローしている南米かどこかの国の女性がいる。
いつも美味そうな料理を作ってはリールをに動画を更新している人だ。
世界中にものすごい数のフォロワーがいるから、きっと美味そうな料理というものは世界共通なんだろう。
お母さんが作る料理も美味そうなのだが、実はこのお母さんがとってもいい顔をしている。
いかにも美味い料理を作れますよという顔なのだ。
指が短くて体型もお世辞にもスマートとは言えない。
調理道具も、そろそろまな板買い替えた方がいいよと言いたくなるくらい変色してすり減っている。
もはやまな板というより何処か遠い国から海岸に流れ着いた流木だ。
そんなボロボロのまな板の上で、日本では見たこともないような食材で美味そうな料理を作っていく。
このお母さんの料理は絶対に美味いとフォロワーの数が認めている。
そして私もその中の一人だ。
やっぱり美味い料理を作れる人の顔というものがあると思っている。
まあたまには期待はずれだったり見た目以上に料理が美味かったりすることもあるが、自分の目で見て予感が当たる確率はかなり高いと自負している。
私の家から一番近い飲食店はというと、マンションから2〜3mのところにある小料理屋っぽいお店。
実はここに引っ越ししてきて一度だけ飲みに行ったことがある。
あれから5年が経つが、こんなに近いお店なのにもう2度と行ってない。
理由はこの小料理屋のママさんがダメなのだ。
文章では伝えづらいが、綺麗なブラウスとか着て料理をしている様がなんか違和感がある。
あんなフワフワの袖だと、袖が気になってフライパンが振れないはずだ。
しかしその隣のインド料理屋にはしょっちゅう行っている。
この店長はネパール人だが実にいい顔をしている。
美味い料理を作る人はやっぱりそういう顔や雰囲気を持っているものだ。
YouTubeでも料理系のチャンネルはたくさんあるが、私は手が綺麗な人の動画はあまり見ない。
綺麗にネイルとかされているといつかあのネイルが剥がれて料理に入るはずだと思ってしまう。
料理を作る人の手は顔と同じで美味い料理を作れそうな手をしている。
だからよ〜く考えてみると、私が通うお店と通わないお店は味はさほど差がないとしても料理人の見た目や雰囲気で決めていると言っていいと思う。
ただ・・・
たま〜に例外もある。
私が新橋のラーメン屋に行った時がそうだった。
そのお店はガレージに博多の屋台風のお店を出していて、豚骨ラーメン1本で勝負しているなかなか店構えのいいラーメン屋だった。
その親父というのがでっぷり太っていて、ラードの着ぐるみを着ているかのような風貌。
まんまるい顔には頭髪どころか産毛すらなく、ジョークでも頭髪の話をしちゃうとビンタがくるタイプだ。
ただたっぷり蓄えた顎髭は、もうちょい上に生えればよかったのにと言いたくなるほど生い茂っていた。
薄汚れた白いコック服、頭に巻いた白い手拭い。
分厚く肉づくのいい手は、どれだけの豚の骨を捌いてきたのだろうか。
もう店主自体がお風呂に入るといいスープが取れそうな親父である。
この風貌の親父が作るラーメンがまずいわけがない!
ところが、そう確信して入って出てきたラーメンを見てびっくり。
豚骨スープはまるで米の研ぎ汁か?というほどうっすらとした白いスープ。
私はバリカタしか頼まないが出てきたラーメンの麺はやわやわ。
一緒に頼んだライスもやわやわ。
硬いのはチャーシューだけでスープの味に至っては豚骨入れ忘れたんかい!と思うほどうっす〜いお湯のようなスープ。
いや〜、あの時は心が泣いた。
この風貌にしてこんなラーメンしか作れないって特殊詐欺か!
長く生きていればこういうこともある。
そうやって痛い目にも遭いながら、だんだん店主を一目見れば料理の味もわかるようになった。
だからバイトしかいないチェーン店には足が向かない。
老後のおひとりさまごはん
見た目が普通のおっさんが作る朝食。
イチゴトースト。
実はこのイチゴはゆいまるくんのおやつのイチゴなのだ。
いつもお散歩から帰ってくるとこの季節のイチゴを1個食べている。
なぜ朝食にイチゴの匂いがしているのか・・・
ゆいまるくんが私の方へ険しい視線を送っている。
今日のご当地ラーメンは岩手県の『オキアミらーめん』。
三陸で獲れたオキアミがスープの出汁になっているそうだ。
いや、本当にオキアミの味がする!
これはなかなか美味いラーメンだった。
休肝日の晩ごはんは買い物にも行かなかったので冷蔵庫にあるもので・・・
シャケの西京焼き、豚肉と大根の煮物、ツナと人参のきんぴら、サラダ、わかめの味噌汁。
昆布サバが値上がりしてからはシャケしか買わなくなった。
それにしてもなんでもかんでも値上がりして庶民は大変だよ。
なんてこたない料理だが今日もごはんが美味しかった。
食事って毎日のことだから、料理上手な奥様やご主人が家族の中にいるってとってもいいことだな。
我が家も亡くなった嫁が料理上手だったから、本当に美味い料理を作り続けてくれたと感謝する。
そのおかげで私も一人になったがなんとか料理ができるようになった。
なんだか長生きしそうな気もしてくる。
料理は人を幸せにする大切なスキルだな。
※昨日もコメントありがとうございます!
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
[…] 昨日の朝食は昆布サバワンプレートごはん。 […]