LOVOT(らぼっと) 2.0
私がペットを飼っていることくらい、どんなプラットフォームでもすでにバレバレなのはわかっている。
さらにそのペットがシーズー犬であることもバレていて、だからシーズー専用のペットフードの広告を見せられたりするのだ。
もうそんなことは当たり前の世の中になったんだろうが、今度はペット型のAIロボットの広告まで目にするようになった。
おそらく自宅でペットを飼っている方は、相当の確率でこの広告を見せられているに違いない。
なぜならAIを開発するくらいのテクノロジーがあれば、ペットを飼っているであろうターゲットの特定など朝飯前だからだ。
すでに広告を見た方も多いかもしれないが、みなさんはこのペット型AIロボットを見てどう思われただろうか。
この写真に写っている2体の可愛いAIロボットが『LOVOT2.0』くんだ。
性別はわからないのでくん付けが正しいかどうかはわからない。
名前はLOVOTと書いて『らぼっと』と読むらしい。
愛嬌のある顔になんとなくペンギンを連想させる体型。
私もパッと見て可愛いじゃないかと思ってしまった。
だから広告をクリックして、こうやってホームページの中まで見ているのである。
ホームページでの紹介によるとLOVOT(らぼっと)くんは・・・
10億通り以上の瞳、一期一会の声、今までにない生命感。
実際にLOVOT(らぼっと)くんの瞳の動きがわかる動画がホームページで紹介されているが、その動画を見ると本当にいろんな表情がこの大きな瞳で表現できるように作られているらしい。
生身の人間ですら10億通りの表情を瞳で表現することなどできるだろうか?
しかしAIロボットだとそれが可能らしい。
ちょっとここで違和感のある表現が出てきた。
『生命感』
もちろんペット型AIロボットなのだから生命があるわけじゃない。
だから生命感なんだろうが、なんとなく生きているっぽいという緩い感じでいいんだな。
そしてLOVOT(らぼっと)くんの次の特徴は・・・
小さな命
たしかに愛するペットとの別れは辛い。
私もゆいまるくんがいずれ虹の橋を渡ってしまったなら・・・
もう動物を飼うことなどないと思っている。
5年前に虹の橋を渡ったらんまるくんとの別れも本当に辛かった。
だったらそんな辛い別れを経験することがない、ペット型AIロボットLOVOT(らぼっと)くんだったらいいじゃないか。
電池が切れることはあってもまた充電すれば息を吹き返すし・・・
例え壊れても修理だってできる。
もしかするとLOVOT(らぼっと)くんの2.1ver.もできるかもだから、簡単に兄弟だって手にいれることができるだろう。
会話ができて
懐いてくれて
おしっこをはみ出したり
うんちの世話をしたり
よその犬にガウガウ吠えたり
病気で死にそうになったり
本当に死んじゃったり
LOVOT(らぼっと)くんならそういうことが一切ないのだ。
ゆいまるくんなんて会話もできないし、毎日散歩についれて行かないといけないし、月に一度のペットサロンもお金がかかる・・・
でもね。
そんな小さな命が精一杯生きているから愛おしいんだよ。
いつか死んじゃうから思い出がたくさんできる。
短い命だから今を大事にしようと思う。
死なないペット型AIロボットには死なないという価値があるのかもしれない。
しかし生き物は人であれ動物であれ、いつかみんな死ぬから生きている時が輝いているんだと思う。
ペットと呼ばれてしまうとロボットも動物も同じなのかもしれないけど、動物を飼っている人たちはみんな、ペットを飼っているとは思ってないはずだ。
みんな小さな命を育てていると思ってるんじゃないかな?
短い命だけど幸せだったと思って欲しいから、一生懸命お世話をしてるんじゃないかな?
ペット型AIロボットはそんな手間もかかりませんと言っているけど、そういうことじゃないんだと思うけどね。
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