『一隅を照らす』〜おじいちゃんはこの街で街中華を作り続けた

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老店主が街から去る

 

コロナ禍で閉店を余儀なくされた飲食店は数えきれないだろう。

突然降って沸いたコロナウィルスのパンデミック。

飲食店に対して、このコロナ禍がただの不運と言うのではあまりにも理不尽すぎる。

しかし街のあちこちに、閉店してしまった飲食店のシャッターが並ぶのが現実だ。

 

以前にも少し書いたことがあるが、私が住む世田谷のこののどかな駅の周辺にはなぜか街中華のお店が3店舗もある。

そして3店舗とも駅から30秒以内という立地。

ちょっとしたチャイナタウンだ。

 

東京とは思えないほど何もない駅にしては、異常に多い街中華のお店。

もちろん私は全てのお店で食べたことがあるが、どこも差のつけようがないほど凡庸で似通ったメニューと味。

どのお店にはいってもたいして変わらない味だから、客はそのとき一番空いているお店にはいる。

 

この3店舗は激烈な競争をしているかのように見えて、実は客をシェアしあってそれぞれ生き延びてきた。

しかしこのコロナ禍で状況は変わった。

客の絶対数が激減したので3店舗の微妙なバランスは崩れた。

 

そして一番古いお店が今年になって閉店した。

腰が曲がったおじいちゃんがやっていたお店だ。

店主はよくその歳で厨房に立ってるなと、感心するくらいにおじいちゃんなのである。

 

そのおじいちゃん店主とは、スーパーで買い物しているときにもよく会っていた。

おじいちゃんはカートを押しながら店内で仕入れの材料を買っていたが、あんなにカートを押す姿が似合う客は他にはいなかった。

しかも味覇を買ってるところを見たことがあるので、あのお店の味は味覇であることが判明した。

 

私もなんでもかんでも味覇を使うので、お店でも家でも同じ味のものを食べていることになる。

まったくありがたくない。

しかもあのおじいちゃんが作る餃子はひどかった。

皮が破れて中身が飛び出してても平気で客に出すから、客の方がびっくりする。

 

うまくもないしなんの取り柄もない街中華のお店だったが、みんな一生懸命おじいちゃんが料理しているので、半ばボランティアのような気持ちで通ってたと思う。

私もそうだ。

 

体もしんどかったと思う。

チャーハンを炒めながらよく途中でハアハア言いながら休憩していた。

 

チャーハン焦げてるし・・・

 

しかしおじいちゃんのお店は終わった。

代わりにご近所にあったフレンチのお店がカフェをオープンするようだ。

可愛いテントが貼られ、いかにも若い人がはいりそうな素敵なカフェが出来上がりつつある。

 

連日、内装工事が急ピッチで行われていた。

先日、スーパーに買い物に来ていたおじいちゃんが内装工事の様子を見つめていた。

少し離れた場所から寂しそうに見ている。

 

長年自分がやってきたお店がまったく別の店舗に生まれ変わった。

それはおじいちゃんの人生の区切りでもあっただろう。

もうあの思い出が詰まった古い街中華の店舗は跡形もない。

 

きっとあのお店はおじいちゃんの人生そのものだったと思う。

 

おじいちゃん!

今度はカフェにお客で来てみたらどうだ?

 

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老後のおひとりさまごはん

 

昨日の朝食は昆布サバとしらすごはん、春キャベツとしめじのミルク味噌汁。

ミルク味噌汁うまいね〜!

味噌汁に牛乳をいれるだけだが味噌と牛乳ってあう。

 

 

ランチはチャーハン。

昨日は朝から出かけていたから帰りににスーパーで買ってきた。

これがなかなか美味しい。

あのおじいちゃんが作るチャーハンよりも(≧∇≦)

 

 

晩ごはんは春の料理だ。

三陸の新わかめとあさりの酒蒸し。

あさりの出汁が沁みたわかめは絶品!

なんてうまいんだろう。

焼酎がグビグビすすむ。

 

そしてこれもスーパーで買ってきたカルボナーラフィットチーネ

時間がたっても歯応えがあるパスタは不思議。

 

昨日パックの大葉を洗ってたら、小さな天使の羽のような大葉が出てきた。

近くにあったミニトマトのアイコに乗せてみたが、あなたはこれが何に見えるだろうか。

もしあなたが天使の羽に見えたならきっとあなたは今幸せだ。

そしてもしこれがおじさんの髭に見えたなら、あなたはちょっとお疲れ気味。

あなたの一番近くにいるおじさんがきっとストレスの元凶だな。

 

 

昨日はブログでも予告したとおり、女性スタッフのクビを切ってきた。

私がインスタを見せながら事実の説明をするまで、女性責任者はまだインスタがバレているとは思っていなかったようだ。

つけていたマスクがずれるほどぽか〜んと口を開けていたので、本当にSNSのリスクというものをわかっていなかった。

一言も彼女は反論できずに涙目で私を見ていたが、社会人が責任をとるということはこういうことなのだ。

 

懲戒解雇にすると次の仕事にも影響するので自己都合の退職ということにしたが、このことで彼女もひとつ勉強になっただろうと思う。

 

今の彼女に上のミニトマトを見せたら、きっと『おじさんの髭』に見えているだろう。

 

そして私が一番近くにいるおじさんだ。

 

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  1. […] それで朝食はしらすごはんと醤油味の野菜汁。 […]

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