病院の独特の匂い
昨日は世田谷区からの健康診断の案内が届いていたので、かかりつけの病院で健康診断をしてきた。
前日は休肝日。
そして朝からちゃんと食事を抜いて万全の体制で健康診断に挑む。
血液検査マニアとしては今年の最高の数値をマークしたいところだ。
医師による血圧測定。
結果は117と75。
いいじゃないか!
まあ血圧の薬飲んでるからな。
そして看護師さんによる身長と体重の測定と心電図、レントゲン検査と順調に検査は進む。
身長が2cmも縮んでたのには驚いた。
そして体重は2Kg増えている!
これでチャラか・・・
そして健康診断のメインイベント。
血液検査だ。
ところが血液検査の順番を待っている間に急に頭がフラッシュバックした。
この匂いのせいだ。
この病院独特の病院臭。
この場合、匂いと臭いのどちらが使い道として適切なのかがよくわからない。
病院がいい香りなわけがない。
かと言って臭いと書くのもちょっと失礼な気がする。
悪臭というわけでもないが、薬品の臭いなのか消毒臭なのかよくわからないあのケミカルな臭い。
みなさんも病院独特のあの臭いはよくご存知かと思う。
ただ、これは私だけの感覚だから誤解のないように前置きするが、私にはこの病院のケミカルな臭いがどうしても死の臭いとして記憶されてしまっているのだ。
6年前に3ヶ月間通った大学病院。
私の嫁が死の淵をさまよったあの3ヶ月間。
私は毎日嫁が入院していた大学病院に通った。
一度もICUから出ることもなく…
退院用に買ったワンピースを着ることもなく…
嫁は死んだ。
あのときの経験が脳に記憶され、どうしても病院に来るとあの臭いのせいで嫁の死を思い出してしまう。
たかだか世田谷区の健康診断を受けに病院に来ただけだというのに…
あのときの辛い記憶が否が応でも脳のスクリーンに映し出される。
6年も時間が経ったのに4K画像のように鮮明だ。
なんだろう。
臭いの記憶ってこれほど脳に刻まれるものなのか。
不思議なもので整形外科や歯科、眼科にもよく通っているが、あの臭いは内科独特の臭いのような気がする。
この記憶が上書きされるようなことが何かないだろうかと思う。
何かシナプスがつなぎ変えられるような衝撃的な出来事でもなければダメかな。
まあきっと無理だろう。
それほど嫁の死は衝撃だったのだ。
私の脳がどうあがこうとも、あの大学病院の臭いと嫁の死の記憶とは切り離せないと思う。
おそらく一生つながったまま。
それもまた大事な嫁との記憶なのかもしれない。
切ない記憶だ・・・
老後のおひとりさまごはん
昨日は朝食は抜いたので健康診断が終わって食べた吉牛。
生娘シャブ漬け事件以来初めて行ったが普通にうまい!
シャブ漬けになるほど中毒性もないぞ。
あれ?
この晩ごはんは一昨日の休肝日のごはんだな。
なんかごっちゃになってわけがわからなくなっているが、料理の写真がありすぎてどうしようもないのだ。
まあ間違いなく食べてるのでそれでご勘弁いただきたい。
スパイシーチキンカレーとインゲンのサブジ。
新しいマサラスパイスを使ったら最高のカレーができた!
激うま〜!!
写真を見ているだけでまた食べたくなる。
カレーにライムをギュッと絞ると、ポークビンダルーのような酸味が加わってさらにうまい!
クミン臭大好き!
この高齢化社会になって、病院で最後を迎える人の割合は増えていると思う。
人が生まれる時もほとんどが病院だ。
そう考えると病院とは生と死の両方に必要な場所であり、病院なくしては人は生まれることも死ぬこともままならないのか。
病院と人の生死の記憶が結びつくのは仕方がないことなんだ。
なんか腑に落ちた。
※昨日もコメントありがとうございます!
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
救急車のサイレンを聞く度に30代で急逝されたご主人を思い出す知人が居ます。
人が亡くなる時、最後まで残るのが嗅覚と聞きました。
それ程匂い、香りの印象は強烈なのかと思います。
私は秋に咲く金木犀の香りを嗅ぐと
青春時代、BASSを担いで吉祥寺のスタジオに通っていた頃を思い出し
切なくなります。