思い出すのは飲んで食べているところばかり
不思議なことだが、嫁との思い出で一番思い出すシーンは飲んで食べているところばかりだ。
2人ともお酒が好きでよく飲み歩いていたから当然と言えば当然だと思う。
私も嫁も休肝日というものがなかった。
嫁が死んでからも私は毎日酒を飲み続け、ようやく2年前に初めて私に休肝日というものができたのだ。
まあ今は昔ほどは飲めなくなったというのもあるし、できればγ-GTPくらいは正常値で維持したいというのもある。
そんな私にも実は10年ほど前には休肝日らしきものがあったのだ。
その当時の休肝日の定義が今日のブログのタイトルである。
『1日ビール3本までは休肝日とする!』
嫁からはバカじゃないの?と罵られたが、私がビール3本で晩酌をやめることなどなかったので、これでも十分肝臓はお休みできていると思っていた。
だからしばらくこのルールが続いたが、それも束の間こんな激甘ルールすら続かず元の飲酒生活に戻ることになる。
事実上、つい最近まで私の休肝日はなく、かと言って肝臓の数値が極端に変化することもなかった。
嫁が作る料理は当然だがほとんどお酒のおつまみのようなものばかり。
しかしそれがうまかった!
鳥肝を丁寧に下処理してたっぷりの生姜と煮た鳥肝煮。
イカと葉ネギをニンニクで炒めたイカのガーリック炒め。
具沢山の茶碗蒸し。
野菜をたっぷり入れた鯵の南蛮漬け。
どれもこれも2人で飲んだ晩酌の肴だ。
毎日がおうち居酒屋。
思えば嫁が亡くなるまでの30年間。
私は『居酒屋 俺の嫁』の常連客だった。
だから先ほども書いたように、嫁との思い出は一緒に酒を飲んでいる思い出ばかりなのだ。
まさか思い出まで酒臭くなってしまうとは・・・
食の思い出
私の嫁は生前、私が作るカレーは好きだったがいつも辛い辛いと文句を言っていた。
私は自分の限界の辛さのカレーが好きだったので、確かに一般的なカレーよりは辛いのかもしれない。
おおよそどれくらいかというと、みなさんご存知のココイチの7〜8辛くらいと言えばお分かりだろうか。
私にはあれが限界!
湯島のデリーのカシミールカレーは、その私の限界の辛さをちょっとだけ超えているので、カシミールカレーを完食するには、水が1リットルは必要である。
カレーを食べに行ってるのか水を飲みに行ってるのかよくわからないほど水を飲む。
しかしそれくらいデリーのカシミールカレーは辛い!!
最近はスーパーにもデリーのカシミールカレーが売っているので食べた方も多いと思うが、あれも十分辛いがお店で食べるともっと辛い!
大人でも普通に泣く。
子供が食べたなら死ぬ。
それほど辛い。
だから嫁などカシミールカレーなど絶対に食べれないと思っていたし、ココイチだとせいぜい3〜4くらいの辛さで悲鳴をあげるのだろうと思っていた。
そんなある日、嫁と2人で亀戸まで餃子を食べに行こうと言うことになった。
そうだ。
亀戸の餃子の名店と言えば、あの『亀戸餃子』だ。
亀戸餃子は常に行列の店である。
入り口付近で焼かれている特大の餃子鍋からはもくもくと湯気が出ていて、めちゃくちゃうまそうなのだ。
まさに餃子のテーマパーク!
あの暴力的な湯気を見て素通りするには、鉄の意思が必要だと思う。
想像していただきたい。
井川遥がベッドに横たわってあなたに手まねきをしていたらどうする!!
井川遥が餃子に変わっただけだ。
とても素通りなんかできるものじゃない。
そんな光景をテレビで何度も見ていたので、その日は満を辞して亀戸へ向かった。
行列に並ぶこと数十分。
席に着くとものの数分で頼みもせずに餃子が出てくる。
亀戸餃子は実は餃子2皿がノルマなのである。
だから自動的に餃子2皿は食べなければならないのだ。
しかしビールと餃子って最高だ!
嫁と2人でしこたま餃子を食べビールを飲んだ。
そして次はシメにラーメンを食べようと言うことになり、亀戸餃子のすぐ近くのこれまたラーメンの名店『蒙古タンメン中本』へ・・・
中本もまだ今ほど人気がなかった頃だから行列に並ぶこともなく座れた。
おそらくあれが初めての中本だったと思う。
じゃなければ最初から無謀にも『北極ラーメン』を注文するわけがない。
嫁は普通のラーメン。
そうそう!
君は辛いものは食べれないからね。
お子ちゃまが食べる普通のラーメンにしておきなさい。
そして私は男らしくあの激辛ラーメン『北極ラーメン』を注文したのだ。
嫁の普通のラーメンに遅れて出てきた私の『北極ラーメン』。
いかにも辛そうなビジュアルではあったが、ここはいつも辛いカレーで鍛えている私だ。
ラーメンごときに悲鳴をあげるか〜!!
『ズルズルズルズル・・・・』
辛っ!!!!!!!!!
ヒェ〜〜〜〜〜!!
辛い辛い辛い辛い辛い・・・・
一口すすって悲鳴を上げた。。。
悲鳴の次には
『ゲホッ!ゴホッ!』
と咳こむ。
辛すぎて喉が受け付けないのだ。
こ、こんなに辛いのか・・・
しかし周りの常連客はその北極ラーメンを涼しい顔をして食べている。
私だけが1人で涙し、咽び、咳き込みながら水を飲み、顔を茹でダコのように真っ赤にして食べていた。
なんとか1/3ほどは食べただろうか。
しかしスープは1滴も飲んでない。
飲めない!
もう無理!!
こんなの食えない!
と、思っているところに嫁の手がスッと伸びてきた。
そして私の北極ラーメンを自分の目の前に置くと一言。
『あなたうるさい!』
と言ったかと思うと、なんと!
平然な顔をして北極ラーメンを食べ始めた。
ズルズルズル。
静かだ。
咳き込むこともない。
水も飲まない。
そしてスープを飲み干し箸を置いた。
私と嫁はお店を出てしばらく沈黙のまま駅に向かって歩いた。
そして電車を待つホームで嫁に聞いてみた。
『辛いの食べれるじゃん』
嫁『食べれるよ』
『なんで俺のカレーは辛いって言って食べないの?』
嫁『まずいって言えないじゃない。だから・・・』
今、言ったら一緒だろ!!!!!
老後のおひとりさまごはん
昨日の朝食はエビ雑炊。
寒い朝には体が温まる。
うまいね〜!
ちなみにこの器はダイソーの一人鍋用。
200円だったかな?
ランチは最近ハマっているインスタントラーメンで作るアジアン麺。
今日はお馴染みのサッポロ一番しょうゆラーメン!
粉末スープを半分使ってナンプラーと砂糖レモン汁で味付け。
アジアのどこかの国にありそうな汁なし麺になる。
普通にインスタントラーメンを食べるより野菜も摂れるしうまい!
自分の好きなように味付けして食べるから味は無限だ。
晩ごはんも満足の一品だ。
鶏胸肉の豆乳ホワイトクリームソース。
グリルしたスティックセニョールと一緒に食べる。
サラダにはハードチーズをたっぷりとすりおろして玉ねぎのドレッシングで和えた。
豆乳ホワイトクリームソースは小麦粉も少ししか使わないのでとってもヘルシー!
簡単でヘルシーでうまい!
これには白ワインがよかったな。
今日のゆいまるくん。
なぜか片足をテーブルに乗せたまま寝ていた。
本当に可愛いやつだ。
嫁が酒のつまみによくアクアパッツァやアヒージョも作ってくれた。
どちらもワインによくあう料理だった。
しかし、あれが白ごはんのおかずに出されたらどうなんだろう?
『今日のおかずは鯛のアクアパッツァとエビのアヒージョよ〜!』
って言われてもね。
おかずにならんし・・・
おしゃれかもしれんが白ごはんにはね〜。
できれば鯛は普通に塩焼きでエビはぜひ天ぷらで。
嫁も私も酒飲みだったおかげで食べ物の好みは一緒だった。
辛いもの以外は・・・
コメントありがとうございます! いつもコメント楽しみに読んでいます。 しばらくお返事ができませんがコメント頂けたら嬉しいです!
こんにちは。
「ズンバの女王」?「サウナの女王」? どちらだったか忘れちゃってごめんなさい。
その時の奥様のエピソードでも感じましたが、大物な女性、男前?
とにかくすごく素敵な女性だったのだな〜ってことがよく伝わって参りました。
私もその昔、スポクラ(今はジム?)に通っていましたが、スタジオでもサウナでも「女王」と呼ばれるような方は、私たちその他大勢とは資質が違っていましたから。
太く短く生きられて、そして今でも、またこれからもぺこリーのさんの胸の中で生き続けられることでしょう。
「愛してます。」なんて言わなくてもぺこリーのさんの想い、伝わってきましたよ。
きっと奥様にもその想いは伝わっていると思いますよ!
今日も素敵なブログ、ありがとうございました。ホッコリ♪
経堂さん
コメントありがとうございます!
嫁はまさに男前でした。
弱い者の味方。
どこに行っても女性に慕われてましたね。
でも私が知らないところで神経をすり減らしていたような気もします。
いつもありがとうございます!
ぺこりーのさん、こんにちは
亀戸餃子とは、また懐かしいお店が出てきました。
僕の実家は江東区だったので、最寄りのJRの駅といえば亀戸駅でした。
当時勤めていた会社は実家から歩いても行ける距離だったので普段JRは使いませんが、
20数年前、日本を離れる前に英会話の勉強のため、会社が終わると毎日亀戸へ通っていました。
19時に英会話の授業を終えると亀戸餃子で餃子とビールを堪能し、
そのまま夜の街へと消えていきました。
いやー懐かしい思い出です。
また一つ、日本へ一時帰国した際に立ち寄りたいリストに一軒加わりました。
Yoshiさん
コメントありがとうございます!
なんと亀戸駅が最寄駅だったんですか!
亀戸餃子は美味しいですよね〜。
相変わらず大人気のようですが、世田谷からだとずいぶん遠いです。
日本で行きたいお店リストがどんどん溜まりますね。
[…] 晩ごはんはスーパーは閉まっているししかも休肝日なので、何かおかず度の高いものをと考えた結果、冷凍庫に残っていた牛肉で焼肉定食。 […]